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恋愛の携帯小説に含まれる記事が22370件見つかりました。
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ばぁば 七話
ばぁば…大っ嫌い。昔も今も…ケド大好きだった。私は言葉が出なかった。母は私の手を取って「一緒に暮らしましょ」と言ってきたけど、私は首を横に振った。私は此処にいたかった…。次の日、祖母の荷物の整理をした。こうやって、荷物の整理をすると本当に祖母がいなくなったんだと、涙が溢れた。「泣くんじゃないよ!」祖母の声が一瞬聞こえた気がした。中学3年生。進路を決めなくてはいけない時期に、私は一つの決断をした
レオン さん作 [434] -
ばぁば 六話
真実…。例えそれが真実でも私は此処にいる。夜になって、真っ暗な部屋の中で私は泣き疲れて寝ていた。祖母の夢を見た。「ばぁば」部屋を出て、居間へ行くと、母が目を赤くして祖母の遺骨の前に座っていた。「何で?」私は今まで聞けなかった事を聞いた。どうして迎えに来なかったのか。私を捨てたのか。母は首を横へ振った。「捨てるなんて…。私は一時も貴方の事忘れた事はなかった。早く迎えに行きたくて、必死に働いたわ。そ
レオン さん作 [436] -
ありがとう・・・?
彼と別れて一年が経った。私は、少しいいなっと思う人が出来た。しばらく彼からは連絡がなかった。突然連絡があったのは4月11日。4月11日、この日は私と彼が付き合った記念日だった。『もう一度やり直そう』そう彼から電話があった。でも私は彼の気持ちに答える事は出来なかった。今の自分の気持ちを正直に伝えた。『ゴメンネ、私、今いいなって思う人が居て・・・こんな気持ちでやり直せないや』と。彼は『分かった。でも
かーこ さん作 [127] -
ありがとう・・・?
あれから半年、彼から『遊ぼうよ。友達としてならいいじゃん』と電話が掛かって来た。凄い悩んだ。でも久しぶりに会いたいなって思って『いいよ』と答え日曜日に遊ぶ約束をした。ドキドキしながら彼の迎えに来るのを待ってた。彼が来た・・・変わらない笑顔で『何処行こうか?』って。『何処でもいいよ』と答えると、車を走らせ高速に乗りながら、たわいもない話しをした。凄く楽しかった・・・。結局、あてもなくドライブしてご
かーこ さん作 [110] -
ばぁば 五話
言い訳はいらない。何もいらない。欲しいのは貴方の愛だった。祖母の葬式の日、伯父が海外から駆け付けて来た。今更、ばぁばが死んだ後に息子面するなんて…何てズルイ人だろう…。伯母は結局来なかった。最後の最後まで何て親不孝な人だろう…。葬式が終って、伯父は「大変だったね」と人事の様に言うと、私に一万円札を5枚握らせて「仕事があるから」とまた海外へ帰って行った。火葬する日、私は祖母に「ありがとう」と最後
レオン さん作 [437] -
ばぁば 四話
あれ?何でだろ?泣きたいのに涙がでない…。祖母が息を引き取ってから、お通夜や葬式の手続きをしなくてはいけなかった。伯母は昔、祖母と絶縁していて、伯父は海外に住んでいて、母とは連絡が取れなかった。だから高校生の私が色々やらなくてはいけなかった。川島さんに手伝ってもらい、何とか手続きを済ませて、ぼぉっと空を眺めていると母に対する怒りが込上げてきた。母は私を祖母に預ける前に言った。「理恵ちゃん、ママ必
レオン さん作 [444] -
ばぁば 三話
ゆっくりゆっくりとシワの間から涙が落ちた。祖母は酸素マスクを外して欲しいと先生に言った。マスクを外してもらうと、少し苦しそうだったけど、優しく笑った。私はこんなに穏やかな祖母の顔を見た事がなかった…。「少し疲れたから眠ろうかね」祖母はかすれた声でそう言うとゆっくり目を閉じた。それから祖母は目を覚ます事はなかった。祖母は働き物だった。祖母が寝ている姿を私は見た事がない。朝は日の昇らないうちに起きて
レオン さん作 [451] -
内緒の本気。3
温かく心地のよい晴れた春も終わりのこの季節。私の心は彼氏への罪悪感など忘れていた。『行きたいとこないなら俺行きいとこに付き合ってくれる?』『いいよ お任せするね』と私は言った。着いた所は平日の水族館だった。『ごめんね俺好きでさ 水族館』て彼は照れ臭そうに笑った。『私も好きだから』と答えた。彼は私より一つ歳へ下の24歳だった。色々なことをここに着く前にお互い話した。彼の名前は カズヤだったのでカ
みみぃ さん作 [174] -
宝物21
俺は不思議に思いながら手を振った。何を「頑張れ」なんだ?真紀に会える、という期待を持ちながら、大学に着いた。俺の中で大学は完全に楽しい夢の世界に変わっていた。阿部の授業もよく聞けば楽しいじゃないか!昼になり、俺は期待を持ちながら学食に向かった。すると俺よりも前にすでに真紀が座っていた。俺は真っ先に真紀のもとに向かった。「ヤッホー、真紀。昨日はどうしたんだよ、すごく心配したんだぞ!」「あっ、優くん
ラク さん作 [126] -
ばぁば 二話
握った手。意外と小さいんだ…。両手で強く握る。2月のその日、祖母は苦しいはずなのに、笑っていた。酸素マスクの向うで何か言ってたけど、それを聞いたら涙が出るから聞かなかった。祖母には3人子供がいた。私の母と伯母と伯父。でも祖母の最後に誰も来なかった。来たのは隣近所の川島さんだけ…。口には出さないけど、祖母はどんなに心細かっただろう。祖母に引き取られて、私は祖母の家の近くの小学校に転校した。元々、内
レオン さん作 [446]