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恋愛の携帯小説に含まれる記事が22370件見つかりました。
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If the miracle occurs
年頃の男女が、と思うかもしれないが、幼馴染み同士である僕たちにとっては、普通のことなのだった。こうすれば、おかずの少い購買弁当でも、いろいろなバリエーションが楽しめるのだ。昼食を食べ終わった僕たちは、圭太の提案により、握手をしあうことになった。「青春」とかいう死語をひっぱりだし、あっさりと認めさせてしまった圭太は、ここまでくるとすごいと思う。漫画の読みすぎだろ。僕の場合、手で触れた者の感情は、勝
梨亜 さん作 [328] -
If the miracle occurs
転入生はつかつかと歩み寄り、静かに椅子を引き、静かに座った。自己紹介やら質問タイムやらが終わり、クラスには明るい休み時間のにぎわいができていた。「ふあ、すごい綺麗だよね。森宮さん」美空がもう一度森宮さんを横目で見て、言った。森宮さんと話そうとする人は、誰一人いなかった。少し近寄りがたいというか、威厳を持っているんだよな。「お前、話してこいよ。得意だろ、こういうの」圭太が美空につっかけた。「ざーん
梨亜 さん作 [271] -
If the miracle occurs
今気付いたのだが、僕の隣の席は空席だった。これは、もしかして…。期待と不安が半々に沸いてくる中、またも教室の扉がガラガラと開いた。「は〜い、席について〜。あれ、もうついてるね。まぁいいや」担任である舞桜さんが、少し空気の読めていない雰囲気でいいながら、入ってきた。舞桜さんは開き直って、また挨拶をした。「今日から一年、みんなと一緒に七組で過ごす、担任の亘理舞桜です。去年も一緒だった人も何人かいるけ
梨亜 さん作 [263] -
If the miracle occurs
大きな赤いリボンを短いポニーテールに結び、ゆらゆらとゆらしているそいつの名前は、紫藤美空(しどうみく)。圭太同様、腐れ縁の幼馴染みだ。「ひっかかる方が悪いんだよーぅ!」毎度毎度ご苦労様だな、圭太も。「つかお前、いいかげん学べよ」「なんで被害者の俺が悪者なんだよ。ひどいな」わざとらしくせきこみながら、圭太が泣きそうな声で言った。「悪いとは思うんだけど、ひっかかる前にひっかけろ、があたしのモットーな
梨亜 さん作 [259] -
If the miracle occurs
登校にはまだまだ早い時間だったっていうのに、すでにクラス発表がはりだされている昇降口前には、人だかりができていた。人をかきわけ進むも、確認できたのは自分のクラス、出席番号と、担任が舞桜さんであるということだけだった。とりあえず僕は人だかりを離れ、新しいクラスに行くことにした。僕のクラスは、二棟にある七組だった。仲の良い友だちがいるのかさえもわからなかったが、まあなんとかなるだろう。そう思い僕は、
梨亜 さん作 [268] -
If the miracle occurs
「えへへー♪似合う?」僕の目線を察知したらしく、エレナは偉そうな表情を浮かべて言った。その、人の足元見るような態度。前言撤回。やっぱこいつ、まだまだ子ども。「…もういいからさっさとご飯食べてなさい!」「あ、ひどーい!」そんなことを言いながらも、エレナはしっかり食卓についた。エレナが食べ始めるのを確認してから、僕はまた、二階へと登って行く。今度は、リィリアを起こすためだ。ヴィオードは今朝、舞桜さん
梨亜 さん作 [275] -
If the miracle occurs
能力は人によって違うらしく、僕は触れたものの心を読み取る「接触感応能力」を持っている。実際僕は舞桜さんに教わったのだけど、どうやら誰にでも使えるってものでもないらしい。原則的に人には秘密なわけだし。現にエレナは使えなくて、昔はよくヤキモチをやいていたものだ。僕がリィリアを生み出したときも、エレナはリィリアのロリータ(ていうのか?)なファッションを見て、僕に「ロリコン」だとか言ってふくれていた。デ
梨亜 さん作 [280] -
If the miracle occurs
春の温かい日差しが、窓の外から差し込んでいる。今日は、始業式。高校二年生になる僕の名前は、月館類(つきだてるい)。子どもの頃から、何かと行事のある前の日は眠れないという僕は、案の定、昨夜もなかなか眠れなかった。別に楽しみにしているわけでもないのに。かえって、なにもすることがなく、のんびりしていた春休みが恋しいくらいだ。時刻は午前5時をまわった頃。寝るのが遅かったわりに、すっかり目が覚めてしまった
梨亜 さん作 [320] -
寒さと暖かさ下巻?
男が急所を狙われる恐怖は言葉では言い表せない。しかも目の前で一人急所を狙われて気絶しているのなら尚更だ。もちろんヤクザ一行は自分の急所を蹴られまいとそそくさと逃げ帰った。「ハァハァ、、ヤバイこれはだるいわ〜〜」すると金崎は足元から力無く崩れ、数秒後その場で寝た。金崎が目を覚ますと、自分が包帯だらけで自分の部屋のベッドに横たわっていた、動こうとしたら痛んだのでそのまま寝た。「金崎!金崎!オーイ金崎
堀キコ さん作 [320] -
未来3
「はじめまして。開くんの担当医の石井です。座りなさい。」「はぁ。ありがとうございます。あのっ、あたし…。」「舞さんですよね!?開くんから伺ってました。」「そうですか…。」「色々と聞きにきたんでしょ?」「はい。…手術はしないんですか??」「彼が手術を断りました。自分で固く誓ったようです。」「抗癌剤で治るんですか?」「あなたは、彼のどこが癌に侵されてるか知ってますか?」「いえ…。聞いてません。」「彼
舞美 さん作 [329]