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恋愛の携帯小説に含まれる記事が22370件見つかりました。

  • sound of you 44

    「よかったっすよ。ヤスさんから借りたマスク、ウケました。」綾川くんが親しげにマスターと話す。どうやらこのマスターが『ヤスさん』みたいだ。坊主頭に肩耳だけピアスをしていて、30代前半くらいだ。綾川くんはダウンのポケットからマスクを取り出し、ヤスさんへ渡す。「ヤスさん。BGM消えてるよ。」綾川くんが言うと、「ホントだ、奥でN○Kの紅白見てたから気づかなかった。」ヤスさんはそう言いながらカウンターの奥
    フラン子 さん作 [329]
  • ナルシストと変態と私と…14

    気持ち悪いが落っこちそうな私は鈴木に抱きついているに近かった。鈴木『来たー!いいとこ!』屋上。夕日がものすごく綺麗だ。鈴木はやっと私をおろしてくれた。谷田川『うわぁ、綺麗!』私は思わず言った。鈴木『わーい!谷田川チャンが笑ってる!』谷田川『は?』鈴木『かーわいー!』谷田川『…。まぁ、あれが綺麗なのは事実だけどさ。』鈴木『だよな!さっき、窓から見えたんだ。上に来て正解だ!』意外とこういうの好きなん
    柴田葵 さん作 [439]
  • チケット 9 〜オープニングゲーム〜

    「行き先はどれも一緒なので、どうぞご安心を。」「…行き先はどれも一緒?」一人の女性が疑うように尋ねたところ、「まぁ本当は、1台だけ死のエレベーターとなっております…。」死のエレベーター。まさに、自分の身を運に任せるロシアンルーレット。「はい。もうここから、ゲームは始まっております。」ざわつく百人。「考える時間は1分。ゲームスタート!」健太達も、何も見た目はかわらないエレベーターを観察しはじめた。
    るー6 さん作 [358]
  • sound of you 43

    路地脇で膝を抱え、綾川くんを待っている。……ザッ…ザッ靴音が私の前で止まり、少し視線を上げると、視界の端にスニーカーが入ってきた。そのままゆっくり視線を上げると、キャップ帽を被り、黒いダウンジャケットを羽織り、ポケットに手を突っ込んだ綾川くんが立っていた。「…ごめん。寒いのに外で待たせて。」私はブンブンと頭を振って答えた。「えーと、マサさんに言ってきたから。」綾川くんは拳を口元に持っていきホ
    フラン子 さん作 [300]
  • sound of you 42

    「え?」私が聞き返すと、「何でもない」と言ってそっぽ向く。「………。」また沈黙…。何なのコレ…私、なんで泣いてたっけ?………!!私は重大なことに気づいた。「綾川くん!ライブ中じゃない??」私が掴まれた腕を引っ張ると、パッと手を離された。綾川くんは両手をあてて顔を覆う。「……大丈夫。さっきので俺の出番終わりだから。」あ、そうなの。「…………。」また沈黙。「とにかく中入ろうよ。」「……槇原さん、さっ
    フラン子 さん作 [307]
  • sound of you 41

    扉が閉まる瞬間、会場の中から『Happy New Yeeeaaaaar!!!!!』というMCの声とワァー!という歓声が聞こえた。 「……綾川くん?」腕を掴まれたままレンガの階段を二人で上っていく。路地へと出る。雪は止んでいた。「………ヘクショ」つないだ腕と逆の腕を口元にあてるようにして綾川くんがくしゃみした。「綾川くん!Tシャツのままじゃん!!」涙なんて引っ込んだ私は繋がれた綾川くんの腕を引っ張
    フラン子 さん作 [321]
  • sound of you 41

    ……好きだ好き、好き、綾川くんが…好き。涙がジワっと滲み出る。メイクが落ちちゃう…。すでに曲も何曲目かわからない。私は涙を我慢できなくなって、トイレに行くフリをしてロフトを下りた。防音扉を開けて外へ出ようとすると、知らない男に声をかけられる。「もう出んの〜?もうすぐカウントダウン始まるよ〜?…一緒にしようぜ〜!」と肩に手を置かれる。私はゾワゾワっと悪寒がした。男からはアルコールの臭いがプンプンす
    フラン子 さん作 [324]
  • ナルシストと変態と私と…13

    鈴木は私をおろしてくれない。谷田川『あのさ、おろして。』鈴木『え〜やだ。』今は、パソコン室。谷田川『んじゃ、着いてかない。』鈴木『それもやだ。』森山『オイ?おろせよ。俺の谷田川を返せ。』お前のじゃないし。松本『さぁ、るなちゃんはどっちのものに!?』黒沢『さっさと、職員室行けよ!』菊池『確かに。』谷田川『おろせ!』鈴木『このまま行こう♪』はぁ!?バカかコイツ。森山『待て、俺も行く!』最悪。松本『勝
    柴田葵 さん作 [398]
  • sound of you 40

    5人組が次々とラップを繰り広げ、会場中が音楽に合わせて揺れている。ステージの中心でミツルは少し頭を揺らしてリズムに乗ってる。当たり前だが眼鏡はしておらず、マスクを被っていたため帽子も被ってない。でも髪型はちゃんとセットされ立てられている。冬だけどステージの上は暑いみたいで、黒いTシャツにベージュのハーフパンツ姿だ。腕にはいつもの腕時計の他にもいくつかミサンガのようなものが見える。……カッコいい。
    フラン子 さん作 [315]
  • sound of you 39

    会場が一気にワァーと盛り上がる。ビートボックスをしながら5人組が定位置につくと、ステージ袖からプロレスのマスクを被った男が出てきた。マスクマンはターンテーブルの奥に立つとヘッドホンを首にかけ片耳だけあてた。会場は得体の知れないマスクマンにザワザワと騒つく。「誰?」と隣の客も連れの人と話してる。マスクマンがターンテーブルにセットされたレコードに手をかけた。するとビートボックスに合わせてマスクマンが
    フラン子 さん作 [307]
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