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恋愛の携帯小説に含まれる記事が22370件見つかりました。
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声-12-
病院に運ばれてすぐ瀬奈は手術室へと運ばれた。瀬奈の手術は10時間にも及んだ。手術中のランプが消えると俺と瀬奈の家族は待ちきれんとばかりに入り口のほうへと駆け寄った。「せな!!」「先生、瀬奈は…」「全力を尽くしましたが………油断はできない状況です。」その言葉をきいて俺たちは放心状態になってしまった。「瀬奈…せなぁ、なんで…こんな…っ」いつも頑固で、怒ってばかりの瀬奈の親父…自分の無力さにうなだれる
深谷恵梨香 さん作 [231] -
せんちめんたる16
「ありがと、あすか…」「なーに言ってんの!とりあえず顔洗ってきなよ」私の顔は涙でぐちゃぐちゃになってた「え。あ、うん」まわりを見渡すと奈々達はまだ呆然としてる。そりゃそうだよねこそこそとちょっと離れた水道へと顔を洗いにいった「え」植村とばったり会った。鶴が折れたから部活に行くっぽい、私は教室でのことを思い出した「あのごめん植村」「いや別にいいけど何が鈍感なわけ?」ほんと鈍感じゃんでも好きになっち
RF-T さん作 [340] -
声-11-
俺たちは信号が青になったのを確認すると、横断歩道を渡った。「あっちまで競争だ!!」隣にいた子どもたちははしゃぎながら横断歩道をかけていた。「かわいーっ!!わたしも早く子ども欲しい!!」そう言ってはしゃぐ瀬奈は無邪気で、瀬奈のほうが子どもだろ、なんて笑っていたその時だった…「危ない!!」さっきはしゃいでいた子どもに大型トラックがつっこもうとしていた。瀬奈はとっさにトラックの前に飛び出して、子どもを
深谷恵梨香 さん作 [240] -
声-10-
「でもね…彼氏は、りなのことちゃんと覚えてるか不安…」「なんで…?死んだからって、りなのこと忘れるわけないだろ?りながそれだけ愛してるんだ。彼氏だって、おまえのこと、すっげー好きだと思うよ。いや、絶対好きだな!!」そうだよな?瀬奈…死んで、天国に行ってしまったって、瀬奈が俺のこと忘れるわけ、ないよな…?「瀬奈も今日死んだんだ…2年前の今日…」前の日…いつものように、学校から帰ってる途中だった…来
深谷恵梨香 さん作 [242] -
声-9-
「おまえは?」「へ…」「彼氏…死んじゃったんだろ?どんなやつだったんだ?」「あのね!!すっっっごぉぉく人見知り激しい人!!でもね!!すっっっごぉぉく優しいの!!捨てネコに優しく微笑んでるとことか、親のこと大切に思ってるとことか、なんか…彼の優しさで癒されるっていうか…とにかくすっっっごぉぉくいい人なんだ!!」「あはは」「あ、なんで笑うの!?」「いや…ほんと、好きなんだなぁって…」いきなり強引に誘
深谷恵梨香 さん作 [219] -
声-8-
なんで、俺…さっき会ったばっかりの見ず知らずのコにこんな熱く、瀬奈のこと語ってんだ?「まーな、めちゃめちゃ愛してるよ。」でも…知らないコだからいいのかもな…瀬奈の話、誰かにしたのは久しぶりだ…たまにはいいかもな…「どれくらい愛してるの?」「………俺さ…昔、いじめられてたんだ…すっげー分厚いメガネかけてさ、めーっちゃ暗くて、みんなからきもいーっみたいな…」「…………」「そんな俺のこと、瀬奈がかばっ
深谷恵梨香 さん作 [232] -
がんばったで賞 74 〜絶賛してくれる人〜
「少々お待ちください。」待っている間、タクヤは小さく声に出して読んでみた。『…あなたの声は、どんな声をしてるの?優しい声?低い声?私はあなたが好きなのに、あなたの声を聞くことさえ出来ない。あなたがどんなに叫んでも、聞こえない。あなたがどんなに私を呼んでも、聞こえない。でも、私はあなたの気配がわかる。匂いが分かる。表情が分かる。だから幸せ。…だと言いたいんだけど、あなたは違う人が好きなんだね。』タ
るー6 さん作 [331] -
声-7-
俺と女の子は公園のベンチに座って話しをすることにした。「なぁ…名前…なんて言うんだよ?」「りな!!りなだよっ!!りなって呼んで!!」名前まで似てるのかよ。「ねぇはやて!!はやての彼女ってどんなコ?」「ん?そーだなー…わがまま…こどもっぽくてすぐだだこねるし…うるさいやつ。化粧は濃いし、髪は派手だし、頭は悪いし、いっつもせんこうに怒られててさぁ…」「何それ?悪いとこしかないじゃん…」「んーでも、性
深谷恵梨香 さん作 [231] -
声-6-
急に女の子の顔がくもった。「ごめんなさい…急にこんなの、非常識だよね…ごめんなさい…写真…返すね」写真は俺の元に無事返ってきた。「さよなら…」俺に背を向け、とぼとぼと歩いていく女の子…なんだか…あの背中…瀬奈に似ているな…俺とけんかして悲しそうな顔をする瀬奈…いつも“もういいよ…知らない”なんて言って、あんなふうにとぼとぼ歩いてくんだよな…“彼氏と死別しちゃって…”あのときのあのコの顔を思いだす
深谷恵梨香 さん作 [224] -
声-5-
翌日…放課後、俺は、昨日の公園へと向かった。公園につくと、あのコはブランコにちょこんと座っていた。ほんと幼いなぁ…「おい…」「あ、はやてっ」………「なんで俺の名前…」「だってほら、ここにはーやーてって書いてあるでしょ?」女の子はそう言って、写真を指差した。そこには、瀬奈のかわいらしい字で“せな☆はやて ずっといっしょ”と書いてあった。「あ、写真!!早く返せよ!!」「イヤ!!今日だけ!!今日1日
深谷恵梨香 さん作 [222]