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恋愛の携帯小説に含まれる記事が22370件見つかりました。

  • トルコのマーチ〜探し求めたもの.1

     「他のマーチやベートーベンも、なんていうか、その独特な感じ、なのかな?」 おもむろに開けられたドアから小さい頃から夢見てた彼が入ってきた。私は彼の顔に魅入ってしまう。もう何も考えれない。 「僕もピアノを小さい時からやってるんだ。17年生きてきて、ピアノは今年で15年目になるけど、こんなに上手なトルコ行進曲を初めて聞いたよ」 初めて?私は驚いた。彼は私の、私のリズムを覚えていたわけじゃないんだ。
    渡辺 さん作 [128]
  • 毒舌君主[最終話]

    電話を終え、昭久と由香里はまだ屋上にいた。昭久の腕の中で今もなお弱々しく震え続ける由香里。―あぁ、志保。俺、まだそっちに行けそうにない。馬鹿な奴らがいてさ…こいつら心配させたくないし、泣き顔なんて真っ平御免だ。今の中途半端な俺じゃまだ駄目だ。もっと歳くって、まるくなってじいちゃんになったらたくさんの土産話持って会いにいくから―それまで待ってろ…それにしても不思議な事がある。死のうと思った時に頭ん
    73 さん作 [424]
  • 毒舌君主[二十四]

    昭久は一つため息をついてから、由香里を優しく抱きしめてやった。軽くポンポンと頭を撫でてやると少し落ち着いてきたみたいだ。―俺、何やってんだろ…。こいつといると調子狂う…。昭久が物思いに耽っていると昭久の携帯が鳴りだした。修からだったので一応でてみる。すると、電話越しに修の呑気な声が聞こえてきた。「おーい、まだ生きてるかぁ?」「…うぜぇ」「ま!ひどいこの子ったら!反抗期?…ってふざけてる場合じゃね
    73 さん作 [273]
  • 毒舌君主[二十三]

    昭久が声の方を振り返ると由香里がいた。「…何してるの?昭久さん。」「…お前に関係ねぇーだろ。邪魔すんな」昭久は由香里から目をそらし、冷たく言い放つ。「…死ぬのは勝手だけど後片付けするやつの事も考えろ」「は?」予想外のセリフに昭久は顔をしかめる。「初めて会った時に昭久さんが私に言ったんだよ。何てひどい言い草なんだろうって思ったけど私はこの言葉に命を救われたんだよ」由香里は泣きそうなのをぐっとこらえ
    73 さん作 [258]
  • 毒舌君主[二十二]

    昭久がいなくなって半年が過ぎた。由香里と修も昭久という接点がなくなった以上、会うこともなかったし、みんなバラバラのいつもの生活に戻っていった。―昭久は最後の国にいた。水色のグラスと志保の写真と共に。志保が行きたいと言っていた国はすべてまわったはずだ。昭久は志保の写真に向かって、優しくほほ笑んだ。「…後、少しで全部終わる。待ってろよ、志保…」―数日後、昭久は自宅のあるマンションの屋上にいた。全てを
    73 さん作 [254]
  • 毒舌君主[二十一]

    「…俺が昭久によく会いにきてたのは、『ちゃんと生きてるか』不安だった。…確かめに…きてたんだ」修は由香里に向き直り、いつもの笑顔をつくった。「はーい、これでお話は全部終了。もう、どうしようもない男でしょ?由香里ちゃんはもっと普通の人と普通に恋愛した方がいいよ。そっちの方が絶対幸せ☆」由香里は、黙って修を見つめていた。「…じゃあね、由香里ちゃん」修は、いつもの様にヒラヒラ手を振りながらその場を後に
    73 さん作 [244]
  • 毒舌君主[二十]

    「…昭久が、よくここの屋上の上でボーってしてるでしょ?」修がおもむろに切り出す。由香里は静かに頷いた。「ここの屋上からね、志保が飛び降りた病院が見えるんだ…俺、怖かったんだ…いつかあいつ志保の後を追うんじゃないかって…実際、志保が自殺した数日後に昭久は自殺をはかった…」―志保が死んでからの昭久は正直みてられなかった。生きていく意味がわからないって感じで無気力で店も休んでた。ある日、心配で昭久の部
    73 さん作 [260]
  • 毒舌君主[十九]

    「…でもね、そんな二人もいつしかすれ違いはじめた」修の目はすごく哀しそうだった。「昭久は、志保のためになるべく病院の近くに部屋を借りて、店もその近くに開いた。だけどやっぱり忙しくて会えない日も多くなっていった。昭久は志保との約束を早く叶えてやろうって躍起になってた。それが裏目にでたんだ…」―あの日、病院に見舞いに行った昭久。志保は、体調が優れないせいもあり、昭久にやつあたりしてしまう。「…何しに
    73 さん作 [261]
  • 君の笑顔(終)

    十分すぎる程のキスと愛撫をうけ、優希の意識は朦朧とする。「優希、いい?」航の問い掛けに、うなずいて答える。航は、ゴムを慣れない手つきでつける。やっと、一つになれた。「ずっと、こうしたかった。」そう言うと、優希は、航の頬に触れる。「俺も。優希が好きで好きでたまんない。」二人は朝方まで、何度も抱き合った。朝、6時。「航。起きて!」遠くの方で聞こえる愛しい声。「ん〜…優希ぃ。」航は、優希の腕を引きベッ
    カトリ さん作 [585]
  • 歩いてく。5

    勇介と付き合う事に対してかなりの不安があった。何歳なのか、何処に住んでいるのか、仕事は何か…。付き合う事が決まったその日の夜、勇介は電話はおろか、メールさえも返してこなかった。次の日の朝も電話をしても出ず、もう私から連絡をとるのをやめようと決めた。――振って振られたか。私は気持ちにケリをつけようと美容室へ向かう。「カットー…と、今日は染めちゃおうかな。」真っ黒だった髪の毛をナチュラルな茶色にした
    ゆずりは さん作 [162]

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