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恋愛の携帯小説に含まれる記事が22370件見つかりました。
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不覚
「元気無いじゃん?」ナオはそう言って花音の肩をポンと叩いた。「うわ!」一瞬の出来事だった、僕はナオの手を弾き返してしまったのだ。「いて〜。」赤くなった手を押さえながら、ナオは少し大げさに言った。「ゴメン。」我に返った僕は、誤った、ドキドキして止まらない…。「先教室行ってるね。」そう言ったとたんに僕はあわてて昇降口まで走って行った。
神宮寺 さん作 [330] -
最後の愛?
いつ死んでしまうかも分からない。そんな不安を抱えながら生きてきた。だから。「私ね。今日は、買い物したいっ!! 」「どうぞ。お一人で。」「健吾のバッかぁ!!」「だって、女の買い物は長い。」「なによー!女に慣れてるみたいに言わないでよ!慣れてないくせにぃい!!この純情少年がっ!!」「悪かったなっ!有里が初めてだし!」「さて。買い物行こっ!」「・・・シカトっ!?」有里は健吾の腕をつかんで、引っ張ってい
南野 柳 さん作 [163] -
海の見える車窓 完
幸一も嘉代の顔を見ると微笑んだ。「どうしたの、部屋入りなよ」嘉代は頷くとドアを開け、幸一を部屋に促した。だんだん言葉が出てこなくなった。ドアを閉めて振り返ると、幸一は窓を開け涼んでいた。「あちぃなー、まったく」「こーちゃん」幸一は嘉代を見つめながら言葉の続きを待った。嘉代は体の前で両手を組みながら言葉を慎重に選んでいた。「あの…あ……昨日は、ごめんなさい…びっくりしちゃて」「俺の方が悪かった、突
廻 さん作 [244] -
深愛 街
フリューゲルス最後の試合を僕とは違う気持ちで見ていたのが、美穂だ。彼女とは大学で知り合うことになるが、偶然にもあの日彼女も国立競技場にいた。それは後でしることになる。僕は新しい人生を送るべく、地元を後にした。東京の八王子で一人暮らしをするために
ロベルト☆ヤッチョ さん作 [151] -
歩いてく。3
次の日の仕事は少しだるかったが何事もなく終えた。そう、何事もなく仕事を終えて彼氏の家に行く。仕事が終わるのが遅かったため、待っていた彼氏は寝ている。――良かった。彼氏と仲良く晩酌…なんて気分にはなれない。次の日も“お客さん”とちょっとしたメールと電話をした。「何しとん?寝てたん?」「家でだらだらしながらテレビ見てたよ。」彼氏は仕事に行き、もう“家”にはいない。…胸が痛い。この関係を続けてはいけな
ゆずりは さん作 [169] -
歩いてく。2
繁華街から少し離れたホテル街で車を止める。恥ずかしさのせいか女の私が先を歩く。一つのホテルに目がとまり、そこに入って行く…。バックを置きベッドに座ると顔が近づいてきた。何度かキスをして………緊張と罪悪感で腕をすりぬける。「お風呂入れるから」なれたふりをしてお風呂にお湯を入れる。男はテレビをつけ、煙草を一服。私は煙草を3年前にやめた。そのうちお風呂にお湯がたまり男が先に入る。私は出てくるのを待って
ゆずりは さん作 [188] -
歩いてく。
心臓が異常に早く動いているのがわかる。お酒も多少入っている。…が、そこまでは酔っていない。この場所に何分いるのだろうか。5分…いや、7分くらいか?携帯から音楽が流れる。「もしもし」少し声が震えてしまう。それとも開き直ってる…?「今、何処におるん?トラックが止まってる所の近く?」携帯の向こうからは聞きなれない声と喋り声。「トラック?ああ、見えるよ。それよりもっと先。トラックの前のほう。」一台のタク
ゆずりは さん作 [266] -
*Clovers*第2話
「へッ!?」「・・・」「か、勝手すぎるよッ前私、告白したのにあっさりかわしたじん!」「あ、あれは・・・」「もういい!」「あぁそうですか。」喧嘩になってしまった。そして昨日まで口聞かなかった。私は悪かったなぁと思って謝った。「この前は、ヒドイ事言ってごめん。」「あぁ気にしてないし。」「本当!?」「うん。」「でもまさか私が好きだったとはな?」「・・・。」赤くなった。学校の帰り、私はぼぅっとしてた。交
涼宮可鈴 さん作 [380] -
らぶふぁんとむ9
恵一は倒した机を直しながら珠希を睨む。ところが珠希はにこにこと笑顔で座っている。恵一は珠希を睨みつつ、彼女が座る席へ自分の鞄を置きに行く。変な行動は一切ない。そこは恵一の席だ。不機嫌を装った恵一の顔を、珠希は笑って見上げる。恵一は小さく手招きだけして、廊下へ向かう。サインを理解したか珠希もふわふわとついて行く。珠希が通る寸前に恵一は扉を閉めたが珠希は問題無くすり抜ける。「…なんで人が通るのに閉め
あこん さん作 [204] -
らぶふぁんとむ8
月曜の朝。自分の通う中学校に向かう恵一。特におかしな所は無い。あるモノを除いては。「俺の後ろをふわふわと漂うなよ。気になるだろ。」「気にしちゃダメです。私は恵一くん以外からは見えないんですから、独り言を言ってると誤解されますよ?」珠希は両手を前でぶらりと下げて、所謂幽霊のポーズを作る。「…なら、気になる行動を取るな、って言ってるそばから!」振り返れば、珠希は道端の野良猫と睨み合っていた。猫には姿
あこん さん作 [187]