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恋愛の携帯小説に含まれる記事が22370件見つかりました。
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雪の華23
「イヤ!イヤァァァ───!! 助けて!助けて聖夜!!」 朱斐が身を震わせ、涙を流し叫んだ。「──……」「たす…聖…夜ァァ」 朱斐はポタポタ涙を溢し、目を瞑っている。 そんな朱斐を見て黄藍は押さえを放した。「フッウッ…ッ」 あまりの恐怖に壁にもたれたままズルズル床に崩れ落ちた。 涙を流し、体を震わせる朱斐。「セイヤ──それがあんたの好きな相手?」「ちが……」 涙が止まらず、震えた声で喋る。「襲われ
龍王 さん作 [555] -
雪の華22
「分からない?」 朱斐は顔を上げる事は出来ず、うつ向いたまま無言。「──あなたは駒で駒のくせに白藍以外を見る。白藍はよそ見をしていないのに」「私…は…」 グイグイ引っ張り黄藍はどこかに向かっている。 朱斐は抵抗せず、黄藍について行く。「──……こ…こは?」 小さな家。だけど暖かい。心和む雰囲気。「入れ」 ドアの鍵を開け、朱斐に中に入るよう促す。靴を履いたまま、土足で中に入る。少し溜ったている埃の
龍王 さん作 [469] -
愛してる
【愛してる】簡単だけどとても難しい意味の言葉難しいけどとても簡単にいえる言葉わたしはそう思います。わたしはこれまで人を真剣に【愛する】ということがわかりませんでした。【大好き】とか【めさ好きだよ】とか…こんな言葉をとても簡単な意味でつかっていました。もしかすると上辺だけの気持ちじゃなかったのか、いまではそう思います。付き合っては別れまた付き合っては別れ、そんな日々を過ごしていました。また、彼との
じゅン さん作 [613] -
シリウス 17
「まぁだ寝惚けてんのかぁ?しっかりしろよぉ。ケケ」 さっきまで単色だったものは、蛇のような顔で笑った。それは視界に入っていたが、自分は現実逃避するように直視できなかった。そんな自分を無視したこのように、灰色のオレはこう続ける。 「テメーがいつまでもチンタラやってるからよぉ。オレがあの女をいただいてくるぜぇ。」 (な……) 自分は言葉を失い、足に力が入らなくなっているのに気付き、地に膝をつく。それ
紫炎 さん作 [388] -
シリウス 16
その声で、いろんなことに気付かされる。まず、アイツに色がついていること。そして何より、自分が単色化していること。にわかには信じられない光景だ。その証拠に、一瞬の沈黙が空間を支配する。ドクンと心臓が高鳴ったかと思うと、自分の中の血が引いていく。「その通りだ。体を頂いたぜぇ!」 (何だと?)答えてはいたものの、頭で理解する事は出来なかった。有り得ないと思っていたことだ。それが目の前で起こっている。夢
紫炎 さん作 [291] -
シリウス 15
(ここは何処だ…。)さっきまで体を動かしていた自分は、目を醒ました。目を開けているか解らなくなるくらいの暗闇の中にいた。辺りを見廻すが何もない。何も見えない。寝ぼけた頭をかき、記憶を洗う。そしてハッと気付く。そうだ。アイツは何処に行った。そう思った瞬間、その暗闇に眩しすぎるほどの光が目の前から差し込んでくる。思わず目を手で覆う。すると、アイツが歩いてきた。「ハッ。やっとお目覚めか。」
紫炎 さん作 [359] -
シリウス 14
(直接本人に聞いたワケでもね―のによ、勝手に答え決めて、逃げてるだけじゃねーか。テメーは傷つくのが恐いだけなんだよ!)それまでオレは悪びれた素振りしか見せていないようだったが、急に目に力が宿ったように見えた。目に見えない力が働き、後退りしてしまう。瞬間、意識が遠のいて行く。灰色のオレが何か言っていた。(だから、俺が手本を見せてやるぜぇ!)
紫炎 さん作 [276] -
シリウス 13
オレと俺が窓越しに話を続けている。(テメーはホントに意気地がねーなぁ。見てて腹立ってくるぜ。)オレは俺に向かって呆れたと言わんばかりに言い放った。「仕方ないだろ。向こうには好きの男がいるんだぞ!」少し口調を荒げて俺は反論する。(ハッ。だからテメーは腰抜けなんだ。)見下したように言う灰色のオレに怒りを覚える。自然と筋肉がまた強張る。反論しようとするが、灰色のオレに遮られる。
紫炎 さん作 [280] -
シリウス 12
一体なんなんだ。何故こうなった。答えが見えないまま、心の中で自分に問う。この混乱した状況を打破しようと抗う。しかし、答えたのは自分ではなく、目の前でニヤついている灰色の自分だった。(ハッ。その質問に全部答えてやるよぉ。)自分は頭の中で考えるのをやめた。何故なら、全て自分と似たそれに筒抜けだからだ。余計な考えは無駄に等しい。身構える事をやめた事で、頭が冴えてきた。体中の筋肉も、徐々に弛緩していく。
紫炎 さん作 [288] -
シリウス 11
(オレが現れたか…だろ?)またしてもそれは自分の頭の中を言い当てる。一瞬、冷や汗が額から頬までつたうのを感じる。理解したところで、自分との対峙は気持ちのいいものではなかった。「そうだ。何故お前がいる?」自分と似たそれに、畏怖しながら恐る恐る聞く。体中の筋肉は強張ったままだ。灰色の自分は、蛇のような口から白い歯を見せてニヤついていた。自分の問いになど答える素振りを全く見せなかった。
紫炎 さん作 [362]

