トップページ >> 恋愛の一覧
恋愛の携帯小説に含まれる記事が22370件見つかりました。
-
永久に§6§
日曜日。 サイの家は、最寄りの駅から30分歩いたところにある。 本当は車で迎えに来て欲しかったけど、自分から行くと言い出した手前、そう頼むのも気が引けた。 それに、あの馬鹿はまだ寝てるかもしれない。 メールや電話して機嫌を悪くさせる気は無かった。「……やっと着いた〜。…でも、どうしよう?チャイムないし…。取りあえず、ノックしてみるか。」 一人ドアの前でぶつぶつ呟く私。 ノックを三回し、ドアを開
夏姫 さん作 [475] -
桜の木とともに 本編34
次の日桜と美由紀さんは、一年ぶりに我が家にやってきた。「桜ちゃん、早く元気になって遊び来てね?」そう話す母の言葉に、「はい、元気になったらすぐに来ます」笑顔で答える桜。「桜ちゃん、久し振りじゃな?」後ろの方からじぃちゃんが来ていた。じぃちゃんは一年前から、少しずつではあるが体を壊すようになっていた。「おじいちゃん、大丈夫?顔色悪いよ」心配する桜に、「なぁに、これくらい桜ちゃんに比べれば屁じゃよ」
キョウスケ さん作 [309] -
永久に§5§
《…正直に話したら、毎日同じ事言うよ?寂しいって、会いたいってさ。無理だって、分かってるのにね…。》《じゃあ言わないで一人で辛くなってる?》《…素直に、言う…。》《結局そうなるんだから、最初から正直に自分の気持ちを話した方がいいんですっ。でも、ハルが言いたくないならいいけど。》 最後はサイのいつもの台詞だ。 何だかんだ言って彼は、人の事を考えてくれている。 その優しさが、彼の魅力なのだ。《言うと
夏姫 さん作 [488] -
永久に§4§
《本心を言い合えないような仲なら…俺の言いたい事分かってるよね。》 このメールが届いた瞬間、私は驚いて声が出なかった。 サイの言いたい事は分かった。 その話は、前々からずっとしていたからだ。――《お互いに本心はちゃんと言おうな。我慢してもいい事ないしさっ。》――《分かってるよ。私も、素直になれるように頑張るからさ。》――《本心が言えないで、ずっと我慢してたらお互い憎しみあって終わっちゃうじゃん。
夏姫 さん作 [448] -
碧 26
「高峰さん、これよろしく」「はい」…仕事になると普通に接してくれるんだけどなぁ…。あたしと香菜の高校が1週間後に卒業を間近に控えた今日。その1週間後には春祭りが待っている。この時期はイベントが盛りだくさんでスタッフもお客も熱気がすごい。「中村、休憩いいぞ」「はーい」あたしがスタッフルームに入ると、すでに高峰智が休憩に入っていた。「あ、高峰さんお昼一緒にどうですか?」言い終わる間もなく高峰智はあた
瞳 さん作 [314] -
碧 25
「高峰さーん」「…」「おーい」「…」「高峰さんてばー!」あたしは次の日からある意味の猛アタックをしている。「高峰、そろそろ入ってくれ」「はい」店長に呼ばれて高峰智はお店に戻ってしまった。「相変わらず撃沈していますねぇ」スタッフルームに香菜が入ってきた。「なんであんな事言っちゃったんだろ…」あたしはため息混じりに弱音を吐く。「もー、昨日の威勢はどうした!」「だって…」よくよく考えてみたけど、あの人
瞳 さん作 [283] -
碧 24
―1時間前―\r「分かった…」「は?」3人の人間に見つめられてあたしは決めた。「あたしがアンタの…最初の仲間になってやる」「…はい?」「ま、愛美?」香菜はあたしが何を言っているのか理解出来ないでいるみたい。まあそれは香菜だけじゃないんだろうけど。「アンタ…友達って、仲間だって言える人いないでしょ?まあ初めて会ったときも言ってたけど」―仲間とかいらないんで「誰だってねえ、仲間がいないのは寂しいの!
瞳 さん作 [323] -
one 〜3
赤みがかった空はだんだん色を失っていく。音楽の流れていないイヤホン ―他人に話しかけられたとき聞こえないふりをする為僕はいつもそうしていた,初めのうちは音楽もちゃんと流していたのだが最近ではそれすらわずらわしく感じた― を耳にかけ,ぼんやりと歩く。仕事が終わり家族の待つ家へと向かう車がせわしなく道路を駆け抜ける。僕の空っぽの心はその車たちに何度も吹き飛ばされそうになった。いっそ死んでしまいたい。
K さん作 [504] -
君とドライブ
君を乗せて走るのは初めてでハンドルを握る手に力が入るいつもより安全運転をしている自分が何だか笑えた子供のようにはしゃぐ君がたまらなく可愛かった僕を気遣って何度も『疲れてない?』と君は聞いたそんなに遠出でもないのにそんな君の優しさが嬉しかった『大丈夫だよ』君が一緒なら初めて見る景色に君は感動しそんな君を見て僕は感動した正直景色なんて見てなかった君が僕の景色の一部になって君が僕の目に映っていることが
ふく さん作 [478] -
二つの恋
不器用にしか人を愛せない君今初めて本当の君を見た気がした誰も傷付けないように生きてきたいつも誰かに気を遣って自分だけが傷付けばいいんだと君はそんなふうに思っているかもしれないけどそれは大きな勘違いだよ一つの恋が終わる時誰かが傷付くんだ『そんなんじゃなかったんだけど』と懸命に傷を隠そうと笑う君分かってたじゃないか始めから君もそして僕も覚えてる?僕が君に聞いたこと君がそれに答えたこと『あいつが好きな
ふく さん作 [799]