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恋愛の携帯小説に含まれる記事が22370件見つかりました。
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マスカット?
翔子の部屋机の引き出しから折りたたまれた小さな手紙を取り出す。《たっちゃん全然変わって無いんだから》翔子6才引越しの当日トラックに最後の荷物を積み終えると翔子の母「翔子そろそろいきますよ!」翔子は二階の部屋から外を眺めている《たっちゃん》 翔子が外に出ると母親が誰かと立ち話をしている竜也の父親「翔子ちゃん元気でな.あっこれ竜也からの預かりもの」折りたたまれた小さな紙そのまま見ずにスカートのポケ
真 さん作 [689] -
タイムカプセル 8
思い出 ? 同期会が近付いたある日、栞は謙介に聞いた。 「カプセルを埋めたのは、あなた達の同期生だけなの?」 「いや、全部で10個位有るそうだ!」 「へえ、そんなに有るの?」 「でも、2・3個は、当時のクラス委員や、担任が誰か分からなくて、今調べてるらしい」 「へえ、その人達は、可愛そうね」 「そうだな。その点俺達の学年は、智樹が居るから安心だ!アイツは今、娘が6年生で、PTA会長をやってるんだ
内田俊章 さん作 [319] -
が、くさい第十場
病室に戻った私は、ベッドに横たわる川上さんをぼんやり見ながら、先生の匂いを思い出していた。決していい匂いではないけど、煙草と香水と汗とか、先生を形成してるものが混ざり合った匂いだと思うと、とても愛おしく感じる。私はふわふわと浮遊していた。私の身体に、鼻孔に、あの人の匂いが染み付いて消えないように。麻薬。きっと私にとってあの人は麻薬なんだろう。私の身体も心も蝕んで、ボロボロになったとしても、それで
あこ さん作 [184] -
16の差〜場所は違うけれど〜
「まずは、海に行こう。なぁ。」「うん。綺麗なんだろうね。」「きっとなぁ。」「楽しみだなぁ・・・・。」20分ぐらいで着いた。「よし!!着いた、降りよう。」「うん。チェリー、おいで。」「うわぁ〜、綺麗だねぇ。海は、ほんとに綺麗だぁ・・・。」「あぁ、そうだなぁ・・・。」「見て、チェリー綺麗でしょ。海は、広いし、いつも元気だし。ねぇ、チェリー。」「わんわん。」「チェリーも思うんだねぇ。」「わん。」しばら
ミュウ さん作 [318] -
リレー小説「隣の男の子」:唯沙
第2章 第5話会議室でサツキと民夫の2人きり。廊下には足音が遠くに聞こえる。そしてサツキの近くにあるのは民夫の真剣な眼差し。サツキは真剣に困っていた。彼女と言われたり側で仕事してほしいと言われたり…。頭の中はパニックだ。その様子に気付いた民夫が言った。「あ!ごめん。困らせているよね。」急に申し訳ない顔をして優しく謝った。そしてサツキの手に民夫の手を重ねた。「僕は真剣だよ。サツキちゃんと付き合って
唯沙 さん作 [425] -
が、くさい 第九場
「それ、飲まないの。」蓋も開けずに握りしめていたペットボトルを顎で指し、聞いた。「暖かいから…。」「寒いの?」「はい、少し。」「これ、かけとけ。」そう言うと先生は上着を脱いで渡してくれた。「…ありがとうございます。」私は渡された上着を膝にかけた。暖かい。ほのかに、煙草の匂いがした。これが、先生の匂い。私は膝にかけた上着を胸のところまで引き上げ、両手で抱きしめる。「そんなに寒いか。」先生は私のその
あこ さん作 [210] -
が、くさい 第八場
自販機の前で、先生はためらいなくコーヒーのボタンを押した。「瀬戸は。」「紅茶。暖かいので。」ガタン勢いよくペットボトルが落ちる。「ん。」先生は子供に飴をやるみたいに、かがんだままの姿勢で、私に紅茶を差し出す。「ありがとうございます。」差し出されたペットボトルを両手で包み込む。暖かい。私は身体が冷え切っていたことに、今気付いた。「一服してくる。」そう喫煙室を指し、言うと先生は隔離された、ガラスばり
あこ さん作 [180] -
が、くさい 第七場
私は今、先生の車に乗っている。助手席に私。後部座席には川上さんと、後藤くん。川上さんは意識も朦朧としてるみたいで、後藤くんの膝に頭を乗せて、横たわっている。眠っているようにも見える。長く伸びた睫毛が影を落とし、まるで死んでしまったジュリエットのように、とても綺麗。時折、お腹が痛むのか、眉をしかめる。後藤くんはそのたびにハンカチで汗を拭いてやっている。前髪から覗く目は、不安げで今にも泣きだしちゃう
あこ さん作 [187] -
間違いletter 50
――翌朝病室を訪れるとゆかはすでに目覚めていた彼女にいつものような笑顔はなく俺の姿を見て少し微笑んだだけだった「…おはよう」彼女は黙ってうなずくいつものように彼女の側に椅子を寄せると彼女は引き出しからあのメモを取り出した俺はメモを受け取り目を通した『私、手術うけるそれで拓也のお嫁さんに なる』顔をあげると不安と決意の混じったゆかの顔がすぐ側にあった手を伸ばしキスをした「…顔真っ赤じゃん」ゆかは真
きゃしー さん作 [343] -
間違いletter 49
――病室は真っ暗な闇に包まれた毎晩この闇に吸い込まれそうなそんな恐怖に襲われる私だってこのまま死ぬのを待っていたくないでも手術してそのまま目が覚めなかったら?愛みたいにあのまま知んじゃったら?死にたくないもっと彼と一緒にいたいもっと彼に伝えたいことがいっぱいある私は体を起こし病室を見渡す私は彼にもっと伝えたいことがいっぱいある文字なんかじゃなくて「…っ、…っ……」私の口からはやはり何も言葉はでな
きゃしー さん作 [325]