携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛の一覧

恋愛の携帯小説に含まれる記事が22370件見つかりました。

  • 間違いletter 21

    ――誤解が生じぬように俺はじっくりと彼女の並んだ文字を読む彼女のメモを読み終え顔をあげると目の前では不安そうな彼女の目がまっすぐ俺を見つめついた「大丈夫ある程度は理解できたから」彼女はほっとしたらしかったそれでもまだ不安の残る表情をしていた「短時間でこんな文章にするのは難しかったでしょありがとう」彼女はやっと表情をゆるませ首を横にふる「じゃあ、最初に俺のとこに届いたのはその…愛さんが書いた手紙な
    きゃしー さん作 [411]
  • 角砂糖が溶けていくように?

    「どうしたの?」優しい声。優しい指。優しい腕。優しい手。もうだめだ。はじめから行き止まりなのは分かっている。でもこの行き止まりに今は居たい。指先でずっと涙を拭ってくれている。そして、唇が頬に触れる。涙を拭っていた指が唇に代わった。そして、頬に伝い続ける涙を拭いきらないうちに唇と重なった。私達はそのまま倒れ込んだ。優しい声。優しい指。優しい腕。優しい手。優しい唇。もうだめかもしれない。今、このとき
    紗弥佳 さん作 [408]
  • 角砂糖が溶けていくように?

    「また誰も居なかったんだね。」「うん。」「大丈夫、俺は今ここに居る。」背中に回された腕がさらにぎゅっと強くなる。それに安心して私も彼の背中に腕を回す。なぜか、その時泣いた。ありがとう、と言いたかったのに、言葉の代わりに涙が出てしまった。頭に手が置かれる。髪を優しくなでられる。どうしていいのか分からない。目の前には、確かに彼が居てくれている。でも、分かっている。彼が帰ってしまった後、虚しさに襲われ
    紗弥佳 さん作 [414]
  • 間違いletter 20

    愛が帰ったあとの寂しい病室ふとベッドの横の棚の上に手紙に気付く愛、忘れてってるやん明日また来るだろうからいいか私はそのまま眠りについた愛は確かに次の日も病院にいた見舞いじゃなく患者として私が愛の入院を知ったのはその翌朝だったあの日の帰り、愛は事故にあったらしいあの日から愛の意識は戻らないしばらく信じられなかった病室のベッドに横たわる愛は今にも目を覚ましそうなのに私は気がつくと愛が出すはずだったあ
    きゃしー さん作 [379]
  • 角砂糖が溶けていくように?

    図書館、新宿の紀伊國屋書店、高島屋の10階のパウダールーム、サザンテラスのスターバックス。いつも本を読んで、高いところから街を見下ろしてやり過ごしていた。その日も全く同じだった。ちょうど万策尽きて、授業は午前中だけだった、と言い訳が出来る時間帯になると外に出る。彼氏は友達と麻雀に行きたいと言っていたので、このあとの時間のつぶし方を考えながら。南口から目的もなくアルタのある東口方面に向かう。ちょっ
    紗弥佳 さん作 [429]
  • 間違いletter 19

    『あ、そうやっ!』愛は突然何かを思い出したらしく鞄の中を探り始めた『あった、見て!』愛の取り出した手紙にはbeat 中野 卓也様という愛らしい可愛い字が書かれていた『ファンレター書いてん!今日なぁー、出そうと思ってんねん』ちゃんと届くかなあ、ときらきらした笑顔で笑う愛はいつもこのバンドの話になると本当に楽しそうだった『あ、そうやっこのまえゆうてたやつもちゃんと持ってきてん』手紙をそばの棚に置くと
    きゃしー さん作 [401]
  • 角砂糖が溶けていくように?

    あの時も雨が降っていた。今と同じように静かに、細い糸みたいに。真夜中の闇と街灯の白い光の中に溶けていくみたいに。携帯電話が鳴る。それを合図に私は部屋の窓の鍵を開ける。窓の外には自分の彼氏ではない男の子が立っている。私は目で、入ってきていいよ、と合図して窓を開ける。一階の私の部屋の窓は小さいから体を丸めて私の部屋にやってくる。そして、気がつけば彼の腕の中にくるまれている。「傘、差してこなかったんだ
    紗弥佳 さん作 [431]
  • 角砂糖が溶けていくように?

    誰か、どうか、私が今、ここに居ても良いという証をちょうだい。そう思っていた頃。扉の外にでられなかったあの頃。誰かと繋がるだけで、自分の存在を確認していた。その場だけでも必要とされていると思い込んで自分に存在価値を与えようとしていた。扉の内側に足を踏み入れる。もう一度、戻ってこられると自分に言い聞かせて。「ごめんなさい、少しだけあなたと居なかった頃の私に会いに行きます。」コーヒーはもう冷めてしまっ
    紗弥佳 さん作 [466]
  • 角砂糖が溶けていくように

    コーヒーを淹れた。窓の外の街灯の白い光と夜の部屋の静けさが溶け合っている。今は一人じゃないのに。コーヒーに砂糖を一つ落とす。わざと、とぷんと沈んでいく音がたつように落とす。その音は少しだけ、私を「今」に留めさせてくれる。茶色いコーヒーシュガー。普通の角砂糖より大きくて、砕いた石みたいにごつごつしている。なかなか溶けないから、スプーンを何度も廻す。雨が静かに降り始めた。スプーンを廻す手をとめて、目
    紗弥佳 さん作 [619]
  • 大好き!

    可愛くなりたい。正直になりたい。コンプレックスばかりで自分自身がイヤになる。近くに姉と言う存在が居るせいで余計に自分が情けなく思う。姉は誰にでも優しくて、居るだけで皆明るくなった。例えるならば、姉が光。私が闇。何をしても敵わない。どうしたら良いか分からない。なのに姉を嫌いになれない。逆に姉が好きで仕方ない。近くに居れば自分が劣っているのが目立つだけなのに。これも姉の魅力の一つ。もう自分が分からな
    かれかの さん作 [299]
サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス