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恋愛の携帯小説に含まれる記事が22370件見つかりました。
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人斬りの花 12
2-7 椿『そうか討ち取ったか,ご苦労だったな。』抄司郎は,武部に大海屋の京右衛門が死んだ事を伝えた。それを聞いた武部は機嫌良く話し始めた。『あとは石澤の娘さえ死ねば我が商いも安泰だ。お前の仕事もようやく一段落する。どうだ,まだ娘は見つからんのか。』『‥はい,未だ。』武部には,まだ刀傷の女の事は,伝えたくなかった。伝えれば,例え女が別人であろうと,斬れと言うはずだ。『やはりな。だが安心しろ,この
沖田 穂波 さん作 [425] -
迷想
「池内美紀の夫と娘ですけども…。」五十嵐病院に着くやいなや、駆け足で受付に向い、早口で父は話す。「これを付けて、六階の二号室に向ってください。」私と父の分のバッチをカウンター越しに渡し、パソコンを眺めながら、受付の女の人が言う。「……。」今私はエレベーターの中で父と二人っきり。何も話す事が無く、気まずい空気がエレベーター内に流れる。早く…早く…。階数が書かれている場所を見ながら、私はそう願う。チ
コトミ さん作 [165] -
いつかまた〜69〜
教室に戻ると、ちさは席に座り、呆然としていた。響の気持ちに気付いただろうと思う。僕は。「今日はやめとこうか…。また気持ちが落ち着いてから、取りに行こう」それが、どれだけ残酷な言葉だったか、知るのはもっと後になってからだった。トーマはいつも見守っていてくれる…。そんなちさの言葉が、脳裏の端の方へ追いやられてく。僕は自信がなくなっていた。それから。響は学校にも来なくなった。「響、どうしたんだろね?作
友愛数 さん作 [240] -
いつかまた〜68〜
戦意喪失…とは、こういう気持ちを言うんだろうか。響の気持ちにうっすら気付いてから、響も同じ気持ちなんじゃないかとは思っていた。いつから、響がちさを想っていたのかは分からないけど、他のみんなが気付いていなかったって事は、それだけ響が表に出さないように気を付けていたからだ。僕は、響を裏切ったかのような罪悪感を感じていた。響に対して、闘争心を燃やしていた訳じゃない。あるとしたら、それは僕自身の焦り。ち
友愛数 さん作 [155] -
期間限定恋愛〜51
「どうして…急にそんな事言うん…?依存って…」「今の亜樹見てたら、こんな事言ったら自惚れかもしれないから、俺は言いたくないけど俺のワガママ全部聞いてくれて無理させてるから…」「そんな事ない…無理なんかしてないよ、一也のワガママって何?」「夜中に俺が来てお腹すいたって言えば何か作ってくれたり、甘系のモノ用意してくれたり…ホントは、安静にしてないといけないはずなのに、俺のせいで病気が治らないから…」
高橋 亜樹 さん作 [422] -
きものステーション前で待ち合わせ
息も荒く約束の時間から30分も過ぎていた。出町柳から叡山電鉄で2駅め茶山からちかい和菓子屋さんのお女将さんが、私の折り紙の師匠。先生はお寺のお嬢さんだったから教養や思いやりを合わせ持つ稀有な人その日は小物入れの作り方を教わり、一段落つくとご主人の手作り青梅の形の主菓子とお抹茶を頂いた。折り紙の人形がまた増えて合唱団でも作れそうになっていた。遅れる旨電話した時、優しく気をつけて来てねと帰りも姿が見
路子 さん作 [262] -
運命の人〜第2話〜
『ときめき』「こんにちわ〜っ」初対面の私達は緊張気味にあぃさつした。翔太君は見るからに少しチャラそう…。。健太君は真逆で、無口でクールな印象だった。目も合わせてくれないしっ..その時.翔太君が私を呼んだ…「百ちゃん?だよね…?噂は聞いてる☆可愛いなッ」「ぁ、、どうも。。」見た目は確かにかっこぃい…でも.こうゅうタイプの男は好きぢゃない。「メルアド教えてっ☆」と言う翔太君の言葉を拒否す
百☆ さん作 [133] -
君のいた景色 最終話
手術は失敗した… 秋は手術が終わってすぐに意識不明… 医者が言った、もう目覚めることはないと… 何もかも捨てればよかった…告白なんか受けなきゃよかった…付き合ったりしなければこんなに辛くはなかったのに… でも幸せだった… 毎日が楽しかった… もう一度秋に会いたい… だから私は待ち続ける… 桜舞う季節… あいつが帰ってきた… いつも通りに遅刻して走ってくる奴…「ごめん…待った?」「遅いよ〜秋」秋
裕 さん作 [204] -
君のいた景色 第10話
一ヵ月に一度記憶を失う病気… 病名は忘れた… 覚えていたって何の役にもたたないから…亜矢「いただきます」秋良「…なぁ、俺の病気って治らないのか…?」亜矢「…秋のお母さんしばらく帰ってこれないって言ったよね?」亜矢「秋のお母さんは治療法がないか必死になって探してるの…」秋良「……見つからなかったのか?治療法…」亜矢「秋の病気は手術で治せる…けど、成功率は10%以下って…言われて」亜矢「秋のお母さ
裕 さん作 [193] -
ラブレター 〜第6話〜
ときめき ? 「そうだよな、まだ1時間目が終わったばかりだもんな!」 「………」 「男だったら、誰だってあんな手紙をもらったら、嬉しくないやつは居ないだろう」 「お付き合いをしたいと思った?」 「だから、誰だって聞いてるだろう!それも教えないで、付き合う、付き合わないの返事なんて出来っこないだろ!お前もセッカチだな!」 雪子は又も、気まずくなって、さっさと階段を降りて行った。 「なんだ、あいつ。
内田俊章 さん作 [507]