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恋愛の携帯小説に含まれる記事が22370件見つかりました。

 
  • セロリ

    「あたし、セロリって嫌いだな。なんか。硬いし、青臭いし。これ、ほんとに食べ物なの?って感じ」 僕と彼女はふらりと立ち寄った喫茶店でハンバーグランチを注文した。 それがテーブルに到着した瞬間、彼女の顔は花も葉も枯れ落ちたような表情になった。 そうして彼女はセロリにフォークを突き刺して、色んな角度からねめまわした。「そうなんだ。僕は、どっちでもないな」 そう答えた僕だけれど、実際はセロリ、大好物なのだ
    グルルルさん作 [521]
  • 結婚生活5

    「陽子、口紅新しいの買ったの?よく似合ってるよ。」 俊樹には、美的センスがあった。 「美和子がくれたのよ。この間、私が奢ったお礼にって。また、似顔絵描いてね。その時には、この口紅つけるね。」 俊樹との、日常の中に居ると、弘に口紅を買ってもらったことなど、なかったことのように思えてくる。やはり、この安堵が結婚生活というものなのか…。陽子は、思った。 ときめきじゃあないんだ。結婚してる安心
    青木 めぐみさん作 [546]
  • 結婚生活4

    陽子の家の近くの喫茶店で待ち合わせし、街へ買い物に出た。 「旦那に、おねだりとかして、ちゃんと好きな物買ってもらってる?今日、お金余裕あるから何か買ってあげるよ。友達からもらったって言っておけばいいじゃん。」 陽子は、いつも俊樹に尽くしてばかりで、自分の好きな物を甘えたことなどなかったから、弘の言葉が嬉しかった。 「本当にいいの?嬉しい。高いの買ってもらおうかなぁ?」 素直に、弘に甘えられる自分が
    青木 めぐみさん作 [524]
  • 結婚生活3

     「陽子、何かあったの?さっきから、うわの空だよ。」陽子の夫、俊樹は、鋭いところがあった。 「ううん。なんでもない。ちょっと、昨日の同窓会で疲れただけよ。それより、今日のサンドイッチ美味しかった?張り切って作ったんだけど?」   「美味しかったよ。じゃ、行ってくるよ。浮気、するんじゃあないぞ!」 冗談めかして、俊樹は、言ったが、陽子は、胸の奥でチクリとした痛みを感じながら、 「なあに言ってるの。も
    青木 めぐみさん作 [442]
  • 結婚生活2

    会場を後にした二人は、とある居酒屋で、酒を酌み交わしていた。 「ふーん、幸せなんだね、弘君。良かったじゃない?私も、たまに、弘君のこと、どうしてるかな?って思い出したりしてたよ。」 たまに、…なんて嘘だった。 弘のことが忘れられなくて、無理に新しい彼を紹介してもらったり、一人で酒を飲み明かした日もあった。 「俺のことは良いけど、陽子、結婚しないの?」 弘に会ったら、一番に報告しよう。そう考えてい
    青木 めぐみさん作 [529]
  • 結婚生活1

    世の中には、赤い糸で結ばれた相手が存在するというが、本当だろうか?陽子は、窓辺のソファーにもたれながら、考えていた。勢いで結婚した彼と、同居しはじめて2ヶ月経つ。毎日のお決まりのキスと抱擁。毎日、食卓を共にして。最初は、もっと新鮮味があったと思う。お互いにドキドキしていた筈だ。だが、最近、何かが違うのだ。高校の同窓会のお知らせが、机の文書に混じって、置いてある。その手紙が届いた時に、思い浮かんだの
    青木 めぐみさん作 [544]
  • 踏切ブルース

     踏切の前に立って、電車を待ってる。もう飛び込んでしまおうと。アルバイトは長期化するし、小説は停滞してるし、女にふられるし、ろくなことない。生きるのがいやになっちまった。軽いうつである。 どこからか、神様の声が聞こえる。「お前はプロ作家になるんじゃなかったのか。死んでる場合かバカ」「でももう疲れちゃったんす」 電車が来る。「神様さようなら」「バカ!」 その時。 誰かが腕を強く引っ張る。「???」 
    ごはんライスさん作 [715]
  • 掌編

     梨花ちゃんは、担任のたけし先生に恋していた。たけし先生はメタボリックである。梨花ちゃんは、くまのプーさんが好きなのだ。 今、教室に二人きり。補習である。夕暮れ。「先生わかんなーい」「ここはこうして、そこはそうして」「なるほどー」 カラスがかあかあ鳴いている。 エロチックな展開がしたけりゃ、できんこたあ、ない。梨花ちゃんとたけし先生が○○するとか。 けど、このサイトは、全年齢対象サイトゆえに、エロ
    ごはんライスさん作 [720]
  • 梨花

     梨花ちゃんは、庭に出て、竹刀で素振りをする。「先生!先生!先生!」 野良犬が不気味に吠える。「数学のバカ!数学のバカ!数学のバカ!」 素振りをするとスッキリする。気分爽快だ。 梨花ちゃんは剣道部なのである。 梨花ちゃんがある日、商店街を歩いてると、先生が不良たちにからまれていた。「おっさんカネ出せよ」「ふえーん。誰か助けてよー」 梨花ちゃんが不良どものところに駆けつけ、手刀で不良どもをやっつけた
    ごはんライスさん作 [741]
  • 悩ましい日々

     堀田勝彦は小学校の教師であった。彼には悩みがある。教え子の梨花ちゃんに恋をしているのである。「先生。梨花、先生の家に遊びに行きたいなー」「ダメダメ。部屋が汚いからさ。ダメだよ」「けちー」 本当は部屋はむちゃくちゃきれいである。しかし、部屋に梨花ちゃんを呼んだらヤバいと本能的に解ってる。 彼は頭がぐしゃぐしゃになってくると、竹刀で素振りをする。「梨花ちゃん!梨花ちゃん!梨花ちゃん!」 野良犬が不気
    ごはんライスさん作 [539]
 
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