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恋愛の携帯小説に含まれる記事が22370件見つかりました。

 
  • そらの記憶

    幼い頃の思い出を数えれば両の手で足りるほどである。オオカマキリに挟まれた指の赤紫、体じゅうに巡らされた電極の赤や黄。そして私をどこかへ連れ去るような空の青。空を見上げた私は一瞬自分の居場所が分からなくなった。私はなぜここにいるのか、自分が透明になったような気がした。そして世界が急によそよそしいものに感じられた。暫し呆然とした後、私は夏草の匂いを感じた。私の住む団地の前のいつもの空き地にいた。私はそ
    さん作 [255]
  • next…stage!!2

    「はい、ぴったり」中学校の制服を着る俺。新品ではない。田舎の中学校は学校生活のほとんどをジャージで過ごすから、近所の兄ちゃんのお下がり。今日は中学校生活一日め。「飛鳥ーーー」!!お隣の家の彩佳だ。「学校行くぞー」「ちょっと待ってろ。」玄関に行く。母親を思い出した。『すぐに戻って来るからね。』という言葉から6年。母親のには会ってない。「飛鳥!遅いよ!」「待ってろって言っただろ。」「全く、もう中学生だ
    詩音さん作 [316]
  • 悪魔の天使 ?

    音もなく扉が開く。リアは黙って大広間に入る。部屋で感じた匂いがますます強まったのを感じる。リアは少し引きそうになったのをなんとかおさえた。執事に下がるように言う。すると一気に周りの視線がこちらを向くのが分かった。『ああ、あの方ですの?』『そうそう、リア様。』『怖いわ。だってあの方の噂ったら……。』ねえ、と口々に言う。黒き神の娘だ……。(うざったい……。)リアが苛立ち始めた頃、突然視線が消えた。何事
    暁 沙那さん作 [365]
  • next…stage!!

    6歳までは、小学校をお受験だとかなんとかで、幼稚園の頃から毎日塾に通って、と、思ったら親が離婚だとかなんとかで大都会から、ど田舎のばあちゃんに預けられた。ビルもないし、住宅地もない。近所に子供がいない!!『あの制服を着て小学校へ…』って夢も、たくさんの同級生に囲まれる夢もなくなった。俺が入学したのは廃校寸前の全校生徒約30名の学校…同級生は5人。男子は俺1人。そんな感じで小学校6年間を過ごした。
    詩音さん作 [320]
  • さくら前線 8 〜黒い霧〜

    あの時の光景が瞼の裏に焼き付いて忘れられないー…。隼人くんと留季ちゃんが楽しそうに話していたことを…でもそんなの…あって当たり前。私だって豪や太一くん、ミノルくんとも話すじゃん…それと同じ事なのに胸の奥の奥に黒い霧が積もったように息苦しくなる…ボーとしてると目の前にコッペパンがつき出されてた。桜 「えっ…なに?」いつの間にかお昼になっていた。隼人 「…唐揚げサンド…」桜 「へ?」隼人 「今日も唐揚
    うるはさん作 [282]
  • 悪魔の天使

    「もしかしたら私たちが出会えたのは奇跡かもしれない。」「もしかしたら俺たちが出会えたのは奇跡かもしれない。」『いつも一緒にいる。』金の長い髪に青の瞳。ピンクを基調としたドレスが彼女を飾り立てていた。彼女の名前はリア。リアの家は由緒正しい家柄の一人娘だが、他とは違うせいで疎まれてきた。そんなどこか刺々しい雰囲気を纏ったリアに近付こうとする者はいなかった。周りは今日行われるパーティーの華々しい空気に満
    暁 沙那さん作 [445]
  • 打算恋愛結婚(10)

    私は、待ち合わせの車の助手席の窓をノックした運転席には、見覚えのある男「ごめんね、待ったよね?」「いいよ、お疲れ、まっ乗ったら?暑いし」「そうだね、お邪魔しま〜す」私は、そう言って助手席に乗った。今日で、会うのは3回目…明るい所で見るのは初めてだった…まぁ、顔は悪くない方かな…なんて考えてたら、話しかけられた「どこに行く?行きたい所ある?」「お任せでいいよ。」「じゃ、いつも行く居酒屋でいい?」「う
    高橋 亜樹さん作 [390]
  • おにいちゃん、これおしえて?

    こういう時の行動力は、人一倍。わたしは、次の日学校の靴箱前で、颯天くんが登校してくるのを待っていた。「……あ、おはよ。初音」とそこで、背後から声を掛けられた。振り返ると、そこには親友の明花の姿が。「おはよう、明花」「……何してるの?」「ん?……ちょっとね」ここで正直に颯天くんを待ってますだなんて、答えられない。そんな事をいったら明花からこの事実が流出して、颯天くんに迷惑をかけてしまう。「へえ、池内
    misatoさん作 [499]
  • さくら前線 7 〜白星 留季〜

    それはある日の体育の授業が終わったあと。隼人 「あーもう!なんで俺がこんなことやんなきゃいけねぇーんだよ」隼人はバスケットボールの個数を数えて先生に報告する。? 「あ…あのぉ…」隼人 「あぁ?」留季 「ひゃあっ!わっ…私、白星 留季と言います!初めまして!!」隼人 「誰だてめぇー」留季 「…私のこと忘れちゃったの?」隼人 「…」留季 「私と隼人くんは小学校の頃に一回出会ったんだよ」それは隼人くんと
    うるはさん作 [301]
  • わたしとすべてと。

    飛び散った赤い色。視界は、赤で満たされた。その赤は彼にも付着していた。その彼に付いた赤を全て舐め取りたい衝動に駆られたが、ひとまず我慢した。「……お前は、何がしたいんだ?」彼が言った。訴える瞳には、少し恐怖がみえる。その恐怖が私に対してのものだとしたら、少し腹が立つ。「……答えろよ!!」彼が怒鳴る。そして彼の目線の先には、先程 赤い色を飛び散らせた本人がいる。首の辺りを真っ赤に染めた、髪の長い、女
    ポイントカード支払い期限汰さん作 [410]
 
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