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恋愛の携帯小説に含まれる記事が22370件見つかりました。

  • イヌ恋 完

    「無理を言わないで…」「私、ワガママって言われようとしつこいって嫌われようと構わない。周助さんとならどんなことにも耐えていける。……ああ〜なんか…月並みな言葉しか出ないや。こういうとき馬鹿だと嫌だ…な…」周助が抱き締めてきた。彼は声を殺して泣いていた。「………周助…さん?」「俺の…最後のお願い聞いてほしい。」「最後?」「俺のそばから離れないでくれ。」「…どうして最後なの?」「キミに迷惑ばかりかけ
    さん作 [176]
  • イヌ恋 ?

    アカネが脚にじゃれついてきたので、茜は少し楽な気持ちになった。「だいじょうぶ。お前はどこにも行かせないよ。」茜が腰を下ろすと、膝上にアカネが乗ってきた。「コラ、アカネ。……あ。そうか、茜ちゃんも同じ名前だった。」「偶然ですよね。犬と同じ名前。」二人はしばらく談笑した。茜がずっとアカネを心配していたこと。アカネも茜を夜な夜な探して、落ち着かなかったこと。今日は茜は学校をサボったこと。「お昼ご飯!作
    さん作 [123]
  • イヌ恋 ?

    翌朝、茜の自宅に電話してみたが、留守だった。一日だけ飼い主のフリをしてくれないかと頼むつもりだった。留守電だけ入れてみる。夕方頃、当然電話がかかってきた。「帰ったら留守電入ってたんで驚いちゃいました!どうしました?」(元気になれる声だ。)「あの、火事からもうすぐ一週間なんだけど、保健所の人がアカネを引き取りに来るんだ。」「え…?」「ウソついて他に飼い主が居るって言ったら一応確認しに来るみたいで。
    さん作 [121]
  • イヌ恋 ?

    アカネ以外のペット達は引き取り手無しと見なされ保健所へ連れて行かれた。実際、周助には面倒を見切れなかった。当の周助自身は、喉が少し火傷した程度で、奇跡的に無事だった。明朝、直ぐにアカネを迎えに行ったが、ダンボールはもぬけの空だった。ゲージだけがウチに残ってしまった。電話番号を書いたメモを置きながら、周助は思った。(いっそアカネはこのままどこかで無事に暮らしてくれれば…。)しかしそんな保証はない。
    さん作 [129]
  • しおり 【?】

    パニックに陥りそうな矢先、悟が拗ねたような口調で言った。「ここ…この場所はな。俺が結婚しようと決めた奴と来ようときめてたんだよ。」余りに思いもよらない言葉をもらい、私は目を見開いて悟の顔を穴が空きそうなほど見つめた。「…なんだよ!!」ぶっきらぼうな口調だが、明らかに照れ隠しな事がわかるくらいだった。耳まで真っ赤になっている。「だって、予想もしてなかったから…」「予想されてたら困るんですけど。」
    胡蝶蘭 さん作 [152]
  • イヌ恋?

    周助は自分の意識が遠退くのを感じた。煙を吸い過ぎたらしい。―まだ、中に。動物たちが。助けて。母…さん。―\r「ゥウウッ!!ワウワウ!!」アカネが激しく鳴き喚く声に、周助は意識を取り戻した。見ると、近所の人たちが自分を助け出してくれた直後だった。朝の火事ということもあり、近所は騒然となっていた。目の前ではアカネが知らない男にゲージごと持って行かれようとしていた。「……ぁ…やめっ!ゴホッ!」(喉が、
    さん作 [137]
  • イヌ恋 ?

    さらに一呼吸置き、周助は続きを躊躇った。「周助さん、私今はまだ高校生だから半端な事しか言えない。でも卒業したら必ず、周助さんの力になる。だから…。」「ごめん。」ブツッと電話が切られた。(もう少しで、俺は夢の世界に行けた。)まどろみながら、周助は数日前までの「美大生」生活を思い出していた。「丸井くんて生き物描くのが上手だね!」「周助に動物描かせたらこの大学で一番だよ。」「絵に一番とかあるかよ。」―
    さん作 [125]
  • 僕は君の未来を永遠(トワ)に。<46>

    * * * * * *ユキちゃんの手術の日の朝――僕は目覚めた時からずっと落ち着かなかった。――とは言っても昨夜は、ほとんど寝ていない。ユキちゃんの事が気になって眠れなかったというのが本当の所だ。一人っ子で育った僕に、もしもユキちゃんみたいな可愛い妹がいたら、どんなに楽しい事だろう。そう思える程、僕はユキちゃんが愛おしく思えた。だから今日の手術は絶対成功して欲しい。幸い、腫瘍は比較的悪性度の低い
    麻呂 さん作 [401]
  • 手紙

    「拝啓、浅田真幸様。君がこの手紙を読んでいるってことは、私はもうこの世にはいないってことよね。なんてありふれてるのかしら。でもね、手紙じゃないと、私が死んだその時に君にこそ伝えたいこの気持ちを伝えられないの。ごめんなさいね、引きずらせるような真似をして。私は、君が好きだった。すごく、すごく好きだった。だから、こんなことになって、本当に残念。だけどね、私、もし私達の関係があのままだったら、そのうち
    ITSUKI さん作 [296]
  • 僕は君の未来を永遠(トワ)に。<45>

    * * * * * *『未來。今日はありがとう。』彼女は一言そう呟き、僕を車で駅まで送ってくれた。『ユキちゃん。きっと手術、成功するよ。』『うん。あたしもそう思ってる。未來にもおまじないをしてもらったし。』そう言って彼女は笑った。『‥‥あんなのでよかったのかな。』ユキちゃんと別れた後で、僕は急に弱気になってしまった。『アハハ。ユキちゃん、ビックリして目をまん丸くしてたわよね。でも、あの“ひとりあ
    麻呂 さん作 [634]

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