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恋愛の携帯小説に含まれる記事が22370件見つかりました。
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恋、二度(ふたたび) 78
「それ以来ね、男の人が怖くて怖くて仕方ないの…十年以上たった今でも…男の人の目が怖い…」 身体も震えてきた。夏希くんも泣きながら、私の身体の震えを止めようとする様に、私を抱き締めてくれていた。 「私が男の人と喋らなくなった、色々な噂があって…みんなが好奇の目で私を見るのに…夏希くんだけが違ったの…そんな噂なんかしるかって目をしていた…だから私もあなたが気になったの…」 私はこれ以上話せなかった
よしゆき さん作 [141] -
恋、二度(ふたたび) 77
「私ね、苛められてたの。小学校の五年生の時から…」 突然の告白に、夏希くんは戸惑ったようだ。 「ずっと同じ男の子達のグループに…箒で叩かれたり、黒板消しを投げられたり…私おとなしいからやめてと言えなかった…」 「真愛いいよ、辛い思い出なんやろ、やめとこう…」 夏希くんは私を気遣って話しをやめさそうとしてくれた。 「中学生になったら益々ひどくなったの…雑巾の水を掛けられたこともあった…でも苛めら
よしゆき さん作 [161] -
恋、二度(ふたたび) 76
夏希くんは、私が作ったお料理を残らず食べてくれた。 「真愛は何をつくらせてもうまいな。こんな美味しい料理、毎日でも食べたいわ」 「昔からこういうの好きだったから…男の人に食べてもらったの初めてよ」 「俺が第一号か。めっちゃ光栄やな。また作ってな」 「私のお料理でよかったら、いつでもどうぞ」 「約束やで」 「うん」 夏希くんにこんなに喜んで貰えるのだったら、もっと早くに作るんだった… 食事の
よしゆき さん作 [137] -
恋、二度(ふたたび) 75
「はい、クリスマスプレゼント」 夏希くんは、抱えるほど大きな包みを私にくれた。 私は少し大きめの紙袋を渡した。 「空けていい…」 「どうぞ」 包みを空けると、大きなプーさんのぬいぐるみが出てきた。 「うわぁ大きい。覚えていてくれたんだ。ありがとう」 いつか忘れたけど、大きなプーさんを抱いてみたいと私が言ったことがあった。それを覚えていてくれたのだった。私はプーさんに抱き付いた。でも… 「なんか
よしゆき さん作 [307] -
恋、二度(ふたたび) 74
その部屋で今年は、夏希くんと二人きりの、クリスマスパーティーを開いた。 私は腕によりをかけて、たくさんのお料理を作って夏希くんを待っていた。 彼は約束の時間を、ほんのちょっぴり過ぎて、家にやってきた。クリスマスケーキと大きなプレゼントと一緒に… 「メリークリスマス!」 玄関で靴を脱いで、部屋にあがりながら、彼は私にそっと近付くと、クラッカーを鳴らした。 私はその音にびっくりして彼に抱き付いて
よしゆき さん作 [216] -
恋、二度(ふたたび) 73
私は今、独り暮らしをしている。 学生時代、最初は女子寮に入っていたけど、寮の規則があまりにも厳しかったので、仲の良かった友達と逃げ出して、一部屋借りて、三人で共同生活を始めた。三人で住むと家賃が三分の一で済むし、一人で住むより心強くて楽しかったから。 その時一緒に住んでいたのが、香緒里と美樹だった。 面白く、おかしかった学生生活も卒業とともに終わりを告げた。 二人は職場に近い大阪市内に転居して
よしゆき さん作 [273] -
恋、二度(ふたたび) 72
毎日毎日、メールのやり取りをし、毎週末は必ず会って楽しい時間を過ごしてきた。 彼は私を気遣って、人の多い処には行かず、ほとんどドライブに連れて行ってくれた。 八月の初めに琵琶湖の花火大会を見に行った時は、大津のサービスエリアで車の中から見ていた。その日は、生まれて初めて浴衣を着て、夏希くんと会った。 彼は目を細めて眩しそうに私を見て、 「真愛(まい)良く似合っているよ。めっちゃ綺麗や…」 と褒
よしゆき さん作 [265] -
恋、二度(ふたたび) 71
あれから半年。 街からジングルベルの音色が消えて、何もかもが慌ただしい年の瀬。今年も後、数時間しか残されていない。 今年ほど印象深くかつ嬉しかった年は、おそらく私の生きてきた二十六年間で、初めてじゃないだろうか。 夏の初めに美樹(みき)と悟志(さとし)さんが結婚。 秋には拓海(たくみ)さんと実里(みのり)さんの電撃結婚。電撃結婚と言っても、某有名雑誌の人気モデルだった実里さんが、マスコ
よしゆき さん作 [237] -
泣いてもいいですか?
「泣いてもいいですか」そう言うまえにはもう涙がとまらなかった。私は今まで気づかなかった。彼の気持ちはあんなとこではなくこんなにも近くをうろついてたなんてホントにばかだ……ばか…ばか…ばか…ばかなんで…もうなにもかもがうそみたいだ。いつの間にか左手にあったイチゴのキーホルダーがなくなっていた。
まちこ さん作 [149] -
スタアの恋 TRINITY〜ARATA〜 9話No.3
アラタは私に気付くと我に返ってアラタ『いずみっ!』私の手を引っ張って個室へ入って行った。アラタ『戻ってきてくれたんだ。』私はカチンときた。いずみ『何してるの?待ってるって他の子と遊んで待ってるって事だったのね。寂しさを埋めるのが女だなんて…アラタ最低!』嫉妬心で嫌な女になっていた。やっぱり芸能人と付き合うのは無理があったのか、私はアラタを突き放した。アラタ『いずみっ!』私を強引に引き寄せる。いず
MIZUKI@VENUS.T さん作 [263]