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恋愛の携帯小説に含まれる記事が22370件見つかりました。
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イヌ恋 ?
「だいたいお前が居た辺りに住んでるだなんて。よく決めつけられるよね、お前のご主人!」夕食時、買ってきたドッグフードを必死で食べる子犬を見ながら、茜はひとりごちた。かく言う茜も、子犬の旺盛な食欲にあてられてか、早めの夕食をとっていた。「もし遠くに住んでる人に拾われたら、もう会えなくなってたわけだし…。」その言葉に反応するかのように、短く子犬が鳴いた。「そんな声出されてもなぁー。」茜はもう一度、例の
輪 さん作 [118] -
追憶 ニ
何か大切な事…大切な…何か…思いだせそうで思い出せない。幼い頃に大きな飴玉を喉につまらせた時のような…苦しい。考えれば考えるほど頭がおかしくなりそうだった。「美波さん、お薬の時間ですよ。」ベットが自動で起き上がる。「はい、お薬入れますから、お口あけてくださいね。」「自分で飲むから、これ外してください。」私は右手のベルトをがちゃがちゃ動かした。「ごめんなさいね。まだこれ外してあげられないのよ。もう
FREEGO さん作 [127] -
失う心
寂しいなんて言えない会いたいなんて言えない涙なんか見せられない弱さを補える隙間さえ余裕さえない我慢をし続けて自分を押さえ付けてそれでも貴方が認めてくれるなら嫌われずに済むのならと今にも切れてしまいそうな涙腺を必死で繋ぎ止めてきたどんなに頑張っても強がりに慣れない無理して笑っても心が晴れない何かを言葉にすれば失いそうで弱みを見せれば離れて行きそうで少しの余裕が欲しい安らぎとか喜びとかそんなものが私
ふく さん作 [181] -
夕日が沈む前に(9)
茜の足元には一粒の雫が落ちた。涙なのか雨なのかは俺にははっきりとはわからなかった。「終わるって何が。」俺は恐る恐る聞いた。なんとなくの意味はわかっていた。でも確認したかった。「人生が…私はもう長くないの。」また一粒の雫が茜の足元に落ちた。今度はしっかりとそれが何なのかを確認できた。その雫は茜の瞳から落ちた雫だった。「お母さんは何も教えてくれない。でも自分の体だもん。自分が一番わかるよ。もう長くな
主役は銭形 さん作 [312] -
良子シリーズ(良子の片思い〜良子…二股の恋?)のあらすじ?
コレには亜久男が黙っていない。自分の恋人に恥をかかせたと思い、女性に激しく文句を言った。女性は美枝良に非があるからだと反論するが、亜久男は良子のせいだと決め付ける。威圧的な態度で相手に迫る亜久男、逆に女性の巧みな言い回しに振り回され、あの不思議なパワーに身動き出来なくてなってしまう。この後は美枝良に促され亜久男は店を出て行く。女性は双葉聖プリウス女子大に通う美月真愛21歳。同じフレンドリーの会員
ぐうりんぼ さん作 [419] -
ダメツマ、ダメオット。17
中華料理屋に入り、テーブルにつく。…この重そうなテーブルなら、とりあえず『ちゃぶ台返し』の心配は無さそうだ。柄シャツにジーパンというかなりラフな格好のお父さん。一人だけスーツで来たせいで、かなり浮いてるボク。ヘンな空気の中、先に食事が始まった。…なんか、緊張してるのボクだけだな……ご両親も気楽に接してくれてるコトだし、ここはフレンドリーにいこう…。イイ雰囲気で食事が終わる頃、いよいよボクは本題を
椿家まんもす さん作 [409] -
夕日が沈む前に(8)
俺は病室を飛び出した。茜を探すために。それは怒りに似た感情が自分の中に芽生えたからだった。俺は病院中を探し回った。どんなに探しても見つからない。俺はそれでも必死に探した。そして茜は屋上にいた。息を切らしたまま俺は語った。「何であんな言い方をするんだ。お母さんは茜さんを想って俺をここに呼んだんだぞ。お母さんの気持ち考えてみろよ。」俺は怒りを抑えて諭すように言った。しかし、俺の言葉にはしっかりと怒り
主役は銭形 さん作 [171] -
追憶 イチ
私は気がつくと、病室のベットに縛りつけられていた。両腕と両足、腹部までもが、分厚いベルトで固定されていた。右腕にはチューブが通され、変な機械に繋げられている。私はそのチューブを右手でなんとか手繰り寄せ、怪しい機械から引き抜こうと試みたが、駄目だった。手首が固定されている為に力がうまく入らないのだ。緑と赤のランプが交互に点滅しているその四角い機械が単調な機械音とともに、私の体を支配しようとしている
FREEGO さん作 [181] -
遠い記憶 〜ケンゴ〜
賢吾と甘い夜を過ごした次の朝は、いつも一人が当たり前だった私にとって、その日はとても幸せな朝だった。私が目覚めた時、賢吾はもう着替えを済ませ、ぼんやりタバコを吸っていた。「お、やっと起きた?おはよ。」「…なんで?賢吾昨日帰んなかったの?」「なんでって…居たらマズイの?」「だっていつも…」「こんにちは、ロイヤルピザです。」「え?朝からピザ?」「ってかもう昼だし。ピザ俺が頼んだ。おまえん家の冷蔵庫、
FREEGO さん作 [143] -
恋、二度(ふたたび) 69
「涼平、香緒里さんほんまにありがとう」 二人を先にタクシーに乗せながら、俺は頭を下げた。 「いいんよ。それよりしっかり守ってあげてよ、真愛を」 「また近いうちに連絡するから、経過報告するんやで」 香緒里さんと涼平はそう言うとタクシーのドアが閉まって、走り出した。俺と真愛は手を振って見送った。 「じゃあ俺達も帰ろうか」 「うん…」 真愛は幸せ一杯の笑顔で俺に微笑んだ。 夜の空けた街に反射する朝の
よしゆき さん作 [153]