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恋愛の携帯小説に含まれる記事が22370件見つかりました。
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恋、二度(ふたたび) 58
朝五時まで営業している、そのバーは夜中の一時をまわっているというのに、かなりの客がいた。俺は店長と顔馴染みなので、個室の方を用意してもらった。幾つかある個室のうちの、比較的大きな部屋を店長は用意してくれた。 俺は店長に礼をいって、料理は適当に見繕って持ってきて欲しいと伝えた。店長は頷くと、俺に酒のメニューを渡してカウンターに戻っていった。 涼平達にメニューを渡して俺は真愛に、 「ソフトドリンク
よしゆき さん作 [151] -
恋、二度(ふたたび) 57
「へぇ、全然知らんかったわ。道理で今回は詳しく教えてくれへんなぁと思ってん」 俺は涼平の頭を小突いた。 「何言うてんねん。おかげで夏希、いま最高に幸せやろが。真愛ちゃんの顔見てみ、久し振りに会うた時と全然違う、幸せそうな顔してるやないか」 真愛は恥ずかしさで顔を赤らめたが、今までと違ってはにかんでいた。 「俺も幸せ、香緒里も幸せ、夏希も真愛もみんな幸せだぜ」 涼平は適当につけた節で歌う様に言
よしゆき さん作 [148] -
恋、二度(ふたたび) 56
結局俺達は、俺がよく行くアーリーアメリカン風のカクテルバーに行くことにした。 そこからは少し遠かったが、酔い醒ましも兼ねて歩いて行くことにした。 歩きながら俺は疑問に思っていた事を、涼平にぶつけた。 「涼平が付き合ってたのって、香緒里さんやったんか」 香緒里さんと顔を見合わせて吹き出した涼平が、 「夏希、まさか今頃気が付いたんか?今日まで知らんかった拓海でさえ、すぐに気付きよったで」 と言っ
よしゆき さん作 [155] -
恋、二度(ふたたび) 55
「真愛、ほんまに大丈夫か?無理せんでええで。帰るんやったら今のうちやで」 俺は真愛のことを心配して聞いたが、 「もう少し…夏希くんといたい…から…」 と言って聞かなかった。 「何してんねん、はよいくで」 涼平が大きな声で俺達を呼んだ。 「ちぇっ、そんな大声で言わんでも、分かってるがな」 俺は真愛だけに聞こえる様に呟いた。その言い方がよかったのか、真愛は俺に微笑んでくれた。 「無理せんと、しん
よしゆき さん作 [145] -
恋、二度(ふたたび) 54
「じゃあ俺達も明日早いから帰って寝るわ」 「またみんなで会いましょうね」 拓海と実里さんも帰っていった。 四人を見送ってから、時間を確認すると、とっくに日付が変わっていて、すでに一時前だった。 「終電もうないで、この後どうするんや。俺らもお開きにするんやろ?」 俺は真愛のことを考えて、そう言ったのだが、 「私達まだ飲み足りないから、夏希くんも連れてっちゃうけど、真愛はどうする?一緒にいたく
よしゆき さん作 [177] -
恋、二度(ふたたび) 53
三次会が終わって店を出ると、梅雨の時期独特の、身体に纏わりつく様な気怠い暑さが、俺達を取り巻いた。 「ほな、今日は俺達のために、こんな嬉しい会を開いてもろておおきに。新婚旅行から帰って落ち着いたら、俺達の新居に招待するから、その時はまたみんなで集まってな」 悟志が再会を約して、みんなに頭を下げた。 「真愛…よかったね。私達のハッピーを分けてあげたんやから、幸せになるんよ。夏希さん、真愛をよろし
よしゆき さん作 [152] -
イヌ恋 ?
快晴の翌日、子犬がいた場所に戻ると、ダンボールはまだ置いてあったが、今日入れられたのだろう、濡れていないメモ用紙が新たに入っていた。茜は器用に片手で子犬を抱きかかえて、もう一方の手で、メモを手にとった。「電話番号…!お前のご主人かな!」茜は携帯電話を持っておらず、家に戻って、番号にかけた。「はい、もしもし?」若い男の声が出た。「あの、子犬を拾った者なんですが!」「ホント?あー。出来ればあと一週間
輪 さん作 [134] -
one love
伝えたくて伝わらなくて時には素直になれずに泣いた季節を越えた僕らは今とても輝いてるょそれぞれ描く幸せの形は重なり今大きな愛になるずっと二人で生きて行こう100年先も愛を誓うょ君は僕のすべてさ信じているただ信じてる同じ時を刻む人へどんな君もどんな僕でも一つ一つが愛しい君がいれば何もいらないきっと幸せにするから雨の中で君を待ってた優しさの意味さえ知らずすれ違いに傷ついた夜それでもここまで来たんだかけ
まぃ さん作 [134] -
イヌ恋 ?
「まさか犬と一緒にシャワー浴びるなんて思わなかったよ。」茜のなすがままに、大人しく子犬は体を洗われていた。洗面器に湯をいっぱいにし、子犬を入れると、大人しく子犬は座った。茜は浴槽の中から子犬に呼びかけた。「お前…捨てられたの?」子犬は震えが治まって、安心したのか眠そうな表情になっていた。「そっか、眠いよね。」茜は体を拭いてやると、自分の古着を何枚か寝床として提供してやった。パジャマに着替え終わる
輪 さん作 [132] -
イヌ恋 ?
その日、昼過ぎに急に降り出した豪雨は容赦なく茜(アカネ)に降り注いだ。(昨日までカラカラの日照り続きだったのに…。)火の元注意などと言う乾燥注意報まで出され、役所のものらしき車が火の取り扱いに注意するよう呼びかけていたばかりだった。茜は高校生ながら料理も慣れたもので、一人暮らしの家の小さなキッチンがお気に入りスペースだった。無論、茜はガスの管理やら火の元の管理やらは万全だった。(隣町の火事もこの
輪 さん作 [146]