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ミステリの携帯小説に含まれる記事が2060件見つかりました。

  • 龍と狼7

    しかし、倒れてきた二人の男性の両のこめかみが何かに貫き抜かれたように貫通していて、そこから血しぶきが噴きあがると、何事かと集まり出した野次馬達は度肝をぬかれた。死骸を取り囲み騒然となっている光景眺めながら、対角線上にあるビルの屋上で男が何事もなかったように淡々とライフルを解体してバッグに収めていた。収納が終わると、男は出口に向かい、階段を急いで降り、下の階のホールでエレベーターが上がって来るのを
    武藤 岳 さん作 [593]
  • 龍と狼6

    政府は、外政よりも内政をより重視し、国内世論も徐々に右傾化しつつあった。民自党主席であり内閣総理大臣の棟方肇は対中国・韓国政策は強硬路線を打ち出した。靖国神社の参拝も公然と行い、特に竹島の領有問題では、竹島の周囲と上空を海上自衛隊の艦船と艦載機で封鎖し、韓国側が竹島に配備している韓国軍との緊張が高まっていた。また、中国・韓国系の企業には関税を大幅に引き上げ、マスコミなども積極的に利用して、これま
    武藤 岳 さん作 [612]
  • 龍と狼5

    報道でも、ひっきりなしに言っていた。『この少年は至って普通の真面目な少年でした。』(真面目な人間、みんな真面目なんだよ。今でも君は真面目な人のはずなんだよ。違うんだよ。人を殺した罪を償うと言う事と真面目はイコールじゃないんだよ。)心の呟きがシグナルとなって、守山の六感に響いた。しかし、青年が守山の瞳をじっと優しく見つめた瞬間、守山は静かに頷いてしまった。(ダメだっ!)シグナルは大きくなっていたが
    武藤 岳 さん作 [613]
  • DECEIT [突破] ?

     Jは普通、ピントが合わないであろうその小型の望遠鏡を通して、約?km後ろの悲惨なバンの周辺を見つめていた。 「嘘だろ? あんな中をくぐり抜けられるわけがない。 第一、二台ともほぼ引っ付いて走ってたんだぞ」 望の言う通り、あの惨事から逃れる事は不可能と言っても過言ではないだろう。 しかしJの確認するかぎり、視界にはもう一台のバンが見て取れなかった。 「……危険は無くなったんでしょ?」 「……確認
    etc. さん作 [421]
  • 4の呼吸 ?

     目の前の看板を見ると、゙喫茶"という文字が書いてあった。 おそらく文字どうりの店なんだろうなと思い、木戸は阿部より先に店に入る。「おい、なにしてるんだ?」木戸は空腹だったので、なかなか店に入らない阿部に少なからず苛立っていた。「いや、ただメニューを見てただけですよ。ここって和食もやってるんですね。」 阿部にそう言われてテーブルの近くのメニューを見る。そして目を見張った。「おっ、サンマ料理じゃな
    SABLA さん作 [480]
  • 龍と狼4

    「君が犯した罪は一生をかけて償っても、償いきれない位に重大な罪を犯したんだ。その罪の重さから逃げる為だったら、私は到底納得できない。君の本心を聞きたい。確かに、日本では、今の君を受け入れてくれる学校はないだろう。本当に電気工学の勉強がしたいから、アメリカに渡るのか?ちゃんと、ご遺族の方々への償いの気持ちはあるのか?」諭すような口調で守山は青年に語りかけた。守山には、この青年から発する気というか、
    武藤 岳 さん作 [591]
  • 龍と狼3

    「そんな話は聞いた事もないし、道徳的にも如何なものでしょうか?!」守山は声を荒げた。中原は全く動じる気配もなく、淡々と続けた。「どう申されましても、こちらとしては、もう決まった事ですので。」守山は喰い下がった。「しかし、あれほどの重大な犯罪を、僅か十二歳の少年が犯し、たかだか六年で出所しただけでも私としては驚きなのに、母方がアメリカ人だから・・アメリカ国籍があるからと言って、出所して間もなくアメ
    武藤 岳 さん作 [630]
  • 龍と狼2

    反省と言われても、何をどう反省するのか、意味も手段も理解できない彼に与えられた法の裁きは『特等少年院』への送致だった。一.1998年8月茹だるような暑さを吹き飛ばすかのような、突然のスコールが通り過ぎた後の閑静な住宅街の一画に、白いセダンが止まった。暑苦しい紺のスーツを着た中年の男性と、見るからに涼しげな白いポロシャツとアイボリーのチノパン姿の青年が車から降り立った。スポーツ刈りのような短髪と優
    武藤 岳 さん作 [711]
  • 龍と狼1

    序章1992年7月雨が降りしきる夕闇、人気のない公園に血生臭い臭いが立ち込めていた。水溜まりのできた土の上に一人の女性が、喉を掻き斬られた無惨な姿で横たわり、鮮血が水溜まりと溶け込むように同化していた。傍らには、返り血を浴びながらも、殺人の快楽に酔いしれている少年が立っていた。エクスタシー・・そう呼べるのだろう、恍惚の表情を浮かべ、立ち尽くしたまま、この異様な空間を目撃した現実を生きる人々が、彼
    武藤 岳 さん作 [939]
  • DECEIT [突破] ?

     車は右に左に動き回り、望は前を見つめてハンドルを素早く操る。 「各チームに通達する!! 敵と思われる車両、二台が我々を追跡中!! プランDに変更!! 繰り返す! プランDだ!!」 『……了解……直ちに援護を向かわせます……』 携帯電話から聞こえてくる声は緊張しているようで、固く聞こえる。 光が我に帰り、後ろを振り向くと二台、黒塗りのバンが物凄い速度で向かって来ているのが分かった。 「また、あい
    etc. さん作 [472]

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