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ミステリの携帯小説に含まれる記事が2060件見つかりました。
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過ぎゆく時の中で〜vol.12
婦人から受け取った写真を見て愕然とした。「み、みゆき!?なぜ?」そこに写っていたのは、ほんの数ヶ月前まで毎週決まって必ず水曜日にお店に同伴し、ラストまでいた線の太い客だった。「しかし…どうして?」頭が混乱していた。なぜ…ここで深雪(みゆき)の写真を見せられているのか訳がわからなかったからだ。「私の…娘よ…。」驚愕の事実だった…。ホストをリタイアし、店を後にしてから疎遠になってしまったが、深雪は毎
真希 さん作 [435] -
過ぎゆく時の中で〜vol.11
何もかも無くしてしまった…。そんな私にも時間は平等に配分される。限りなく持て余す、お金と時の中…足りない物は、生きる気力だけだった。そう…。夫の残した財産の贈与と、受理された保険金を合わせ、数十億もの遺産を手にしたが…決して心が満たされる事はなかった。大きな傷を心と体に刻み込んだまま、この暗い地下室で息をひとめ、来るべき日(死)を待ちわびてカレンダーを捲るという…。「どうにかならないのですか?大
真希 さん作 [428] -
レッド・モヒカン
世の中は平等…そんなはずはない。だってそうだろ…今だって、同じ年代の奴らにこんなにボコボコにされてる…こいつら俺を殺す気か?…意識が薄れていく。あ…もうだめだ…あれ?…奴らの声が聞こえなくなった。ようやくやめてくれたか…助かった…「君!おい!君!」目を開けると、全身を激しい痛みが襲った。どうやら病院のようだ…「やっと気がついたか…まったく…」白衣を着てないってことは医者じゃないな…なんだこのおっ
海 さん作 [453] -
暗闇の女22
響子は藤川の言葉に少し興味を持った。 「えっ?マジですか?この事件の時って私まだ小学生だったから余り記憶にないけど…あの頃学校行く時に親が付き添ってて、お母さんと一緒に学校行ってた…。この事件が あったからなんだわ…。 ねぇ店長、どんな事件だったんですか?教えて下さい!」「う…うん、この事件は僕がまだ新米の頃の話で昔の店長と ある女が不倫関係の縺れから壮絶な殺人事件に なってしまった…。
あぶら翔 さん作 [689] -
スプラッタ殺人10
「は?お前はそんなことの為に俺をここまで引っ張り込んだのか?」俺はソファーの手添えに肘を付き、不機嫌オーラ全快でミネをにらみつける。話にならない。俺はそんなオママゴトに付き合ってられるほど暇じゃない。明日食っていくためにバイトに励まなきゃならんのだよ。「怒んないでよ。別に無償で雇うって訳じゃないんだから」「自給いくらだよ?」「………」ミネは何か考え込んでいる。少なくとも、こんな娘っ子の遊び相手す
森田 さん作 [704] -
時神 第三章
俺は直感した。タイムストッパだと。第三章 正直俺はドキドキしていた。袋から取り出した小さな箱をじっくりと見つめた。『タイムストッパ』白のようなベージュのような箱の表面にはただそれだけしか書かれていなかった。その箱を開けた。息が少し荒くなってきたのが自分でも分かった。中には説明書と錠剤が五錠入っていた。俺はしばらくそれらを見つめていた。これが…タイムストッパ…。五錠のうち1錠だけとり、机の上に置い
ぴー さん作 [534] -
過ぎゆく時の中で〜vol.10
刑事は後生大事にくるんだ布を広げた。そこには透明のビニールに真空パックの状態で黒い物が入っていたのだ。「分かりますか?これはライターですよ。」それは焼け焦げ、原型を留めておらず炭の塊に変わっていた。「ご存知の通り着火するのに仕様されたと思われる重要参考の品です。」鑑識で立証されたのだろうか?それは紛れもなく私がポケットに忍ばせ、最後に仕様したイヴ・サンローランのライターに間違いはなかった。「この
真希 さん作 [401] -
過ぎゆく時の中で〜vol.9
静寂が広がる病室の中で、心拍数を刻む機械音だけが鳴り響く…。どれくらいの時が経過したのだろうか?麻酔によって全身の自由は奪われ喋る事さえも覚束ない状態だ。許される情報と言えば、片目の視界に頼る以外になかった。「ごきぶん如何ですか?」マスクを着用した看護婦が覗きこみ、さっさと窓際の花を変えている。事実を知るのは、怖かった…。目を閉じるたびに取り残された夫が炎に包まれ、最後まで潤んだ瞳で私を見つめな
真希 さん作 [382] -
スプラッタ殺人9
「へぇ・・・・すごいな」とりあえず家の中に入り応接間に通された。金持ちの家らしくとても綺麗な調度品が並べてある。「まあ待っててよ、紅茶か何か持ってくるから」そう言ってミネは奥へと引っ込んで行った。ソファーに座る。ソファーに座る前に、いろんな角度から調べてみて罠が無いか確認する。罠はないようなので座ることにした。ソファーにも金がかかっているようですごく座り心地が良かった。困惑から開放されての束の間
森田 さん作 [743] -
教授のXファイル?
「実は…バケモノが出たというのは…間違いなんです。」「は、はい!?」「実はですね、今度村の仕事夏祭りで、仮装大会があるんですが、村の若者2人が林の中で肩車の練習をしていたところ、木につけてあったハンモックが2人の頭上に落ちてきたんですね。それで、前が見えなくなってふらふらしているうちに道に出てしまって、そこを見られたんです。ずいぶん古いハンモックでしたから、そこかしこからほつれた糸が出ていて、そ
911 さん作 [540]