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ミステリの携帯小説に含まれる記事が2060件見つかりました。
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暗闇の中に〜2〜
人は愛により育まれ、声と体、そして名前を授かる。それは当たり前のことで、誰もが知っていること。俺の声と体はここに存在している。「俺の名前が分からない。」ふと気付けば、俺は部屋の中を探しまわっていた。部屋と言っても、ベッドにテーブルと棚しか無いみすぼらしい部屋だ。探すところは限られる。「無い…どこにも無い!!」俺の名前を証明する物は部屋から出てこなかった。「俺は誰なんだ、俺は……。」家族に電話をし
ハラッパ さん作 [396] -
with、、、?〈サトル〉2
「今一番何がしたい?」「タクヤのもとへ行きたい」当然の答えだ。「、、、わかった。」正直、辛かった。彼女を見ていることが。彼を独りぼっちにしてしまった罪悪感に溺れる母親の姿を見ていることが。なにより彼に嫉妬している自分が、、。私は覚悟を決めていた。彼のもとへ向かう決意を。そのための問いでもあった。彼女を乗せ、愛車をとばす。彼が命を断った小高い丘へ向かう。夜景がキレイで街がひとつの絵のように輝く。車
由彩 さん作 [475] -
with、、、?〈サトル〉
「タクヤ、、、」ただ一人の名前を呼び続ける女。「なぜ、、、? なぜ動かないの? あぁ、、、タクヤ。」彼女は何度呼んだかわからない彼の名を、今は哀しく消えてしまいそうな声で問う。そう、私と彼女の息子は自殺した。 父さん 母さんへ 僕はダメな奴なんだ。 存在さえいらない。 どうしようもない。 だから、この世から 姿を消す。 ごめんなさい。 タクヤ彼のポケットに入っていた遺書であ
由彩 さん作 [479] -
スプラッタ殺人3
発見された死体は、これまでの事件と同様に、一部が欠損している―――。恐らく…この犯人は――。「殺して、食ってやがる」ぞわりと、悪寒が走る。大した奴だ。親父も不幸だったな。こんな変態に殺されるなんて。化けて出ないことを祈るか。報道は捜索陣の怠慢を叫び始めていた。……………。いずれにしても、俺には関係ない話だ…。たとえ肉親が死のうと俺自身には関係がない。今は、目の前の生活に集中しよう。俺は頭を振って
森田 さん作 [971] -
ある男の苦悩
ある男は苦悩にまみれていた。毎日もがき苦しんだ。 「あぁ、もぅ私にはお前しかいないよ」そぅ言って男は人形を抱き上げる。目が恐ろしく青く、美しい人形であった。「あぁアリス、せめてお前が喋ってくれたら…」男はうなだれて泣きだす。 その頭を起こす小さな両手があった。 男を見つめる青い目…「目覚めなさい。そして、早くここを立ち去りなさい。」気が付くと男は深い森の中にいた。「そういやオレ…自殺しに来たんだ
WAKAME さん作 [844] -
株式・1
どこの会社にも『縦社会』と言う起源がある。上から会長…社長…専務…といったところか。私はその下の『係長』…上にはペコペコとして、下には厳しく言い聞かす。こんな生活も飽きてきたところだ。30歳の秋、もうそろそろ上にいきたい…。
NF さん作 [482] -
with、、、?―2
わたしの名前はミキ。わたしには、双子の姉がいる。名前をミカ。わたし達はいつも一緒。なにをするときも一緒。双子だから。ある日、二人で買い物に行った。ミカが、可愛い服がほしいって誘ってきたから。いつもの道を二人で歩いて。いつもの角を二人で曲がって。足並みも揃って。いつものお店に着いたら別行動したんだけど、やっぱり同じ服持って試着室に行った。隣どおしで着替えて、同時に出たとき、色違いの同じ服を着た自分
由彩 さん作 [471] -
with、、、?
あたしの名前はミカ。あたしには、双子の妹がいるの。名前をミキ。あたし達はいつも一緒。なにをするときも一緒。双子だもの。ある日ね、二人で買い物に行ったの。可愛い服がほしくてね。ミキを誘ったら、一緒に来てくれたんだぁ。いつもの道を二人で歩いて。いつもの角を二人で曲がって。足並みも揃って。いつものお店に着いたら別行動したんだけど、やっぱり同じ服持って試着室に行ったの。隣どおしで着替えて、同時に出たとき
由彩 さん作 [488] -
コトシノオワリガ クルマエニ
今の世に、殺人が起こらない年はない。毎年必ず、世界のどこかで殺人が怒る。老若男女は問わず。時には老いた者が突然、人を殺す。時には若い者が苦悩の末に人を殺す。そしてこれら殺人は、場所を問わず起きる。時には街中で。時には誰も見向きしない山奥で。そして時には、知る者は知り、知らぬ者は聞きもしないであろう、村で。
路銀 さん作 [528] -
国クズシ世ナオシ 〜統制者〜
「メンバーが決まった。…最高のチームになるぞ。」男は不適な笑みを浮かべた。髪はボサボサ、ヒゲも伸びほうだいだ。「おい、浦木(ウラキ)チーム完成だ。」そう言うとボサボサ髪の男は浦木という男に新聞を渡した。「…全員犯罪者か。それも素性も知れない凶悪犯ばかりだな。」浦木はなぜか呆れ顔になった。「あぁ、最高の凶悪犯だ。『死神』『狂乱の殺人鬼』『死刑囚』それにお前もいる。そうだろ『ゴースト』」「『ゴースト
ロブ さん作 [759]