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ミステリの携帯小説に含まれる記事が2060件見つかりました。
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ミステリーアイズ
「いやだ?もうオーバーなんだからん?」希は、愛想たっぷりの笑顔で島牧の足をたたく。やっと垣根から抜け出した島牧は小枝が刺さった状態で「お前、何するんだよ?バカ力出すなよ」と二人は女子高生の間をぬうように追いかけっこをはじめる。仲の良い二人を見ながらゆっくり歩くあさる…その時凍りつくような視線を感じて、その方向を見る。200メートルくらい離れた校門付近に、どこかの高校生らしい、色白で小柄な少年が立
みぃな さん作 [454] -
暗闇の女?
西村拓朗は腰の拳銃に手をかけていた。 (あの女が次にアクションを起こしたら俺は撃つ)その時だった――――――――――。 「ギャァァァ!」 志津恵が顔を両手で覆って倒れた。のり子は志津恵に引きずり出される時に灰皿の小さな破片を手に隠していたのだ。 一瞬の隙を見て のり子は志津恵の顔をめがけて その破片で切り付けた。破片は志
あぶら翔 さん作 [674] -
夢魔 ?
「中川則子、十七歳、県立R高校二−B在籍を『人身事故』で処理します」「えっ?」 振り返ってみたが、そこにはスーツを着た中年男性二人と若いOLしかいなかった。 今の声は、そう、クロサキフエタ、くろさきふえた、Kurosaki Fueta 黒咲笛太のモノだ。 しかし、辺りを見回してみても彼の姿はない。「気のせいか」と思い、列車に向かって歩き出した。 刹那―― キィイイイイイという耳をつんざくような列
柚木麻里 さん作 [489] -
近辺警護?
之秀『アがぁ…』腕の感覚がない。見上げると叶呼が俺の右腕を持って微笑んでいた。叶呼『ん〜、ゴツい腕ねぇ』どことなく楽しげだ。之秀『…ウでをキられたノハ初めてダが…』スタンガンを食らったせいだろうか?叶呼『痛い?痛いでしょ!?泣き叫んでいいよ?はははははは!』之秀『痛かネェよ!イヒャヒャはははァ!』叶う『ッ!』叶呼のクソ憎い笑顔が引きつる。之秀『…ぁ!!』あれ?…声が…?瞬間、視界が暗くなった。叶
森田 さん作 [702] -
ミステリーアイズ
下校時間。女子高生の賑やかな声が聞こえる。その中から「あ?よく寝た」と大きな欠伸をして頭をポリポリかく島牧。「あんた絶対期末試験追試だと思うわ」と呆れた口調で希は言った。「なんかお経聞いているようで寝ちゃうんだよなぁ」と島牧は呑気に言った。「世界史、一回寝たら五点ずつ点数引かれるの知ってた?」あさるは、ねんをおすように島牧に言った。固まる島牧。「毎日寝てるから聞いてないわよ、この子。大丈夫よ?)
みぃな さん作 [455] -
夢魔 ?
歯をみがき、靴を履き、学校に向かう。 最乗の駅に着き鞄の中から定期券を取り出し、改札口に通す。何時ものように一番線の後ろから二番目の車両が止まる位置に立つ。黄色い線のでこぼこを爪先でいじりながら、電車の来るのを待った。『一番線に上り列車がまいります。黄色い線の内側に下がってお待ちください』 アナウンスを耳にしながら私はふと顔を上げた。そういえば、夢の中であの少年は最後になんと言っていたのだろう
柚木麻里 さん作 [530] -
暗闇の女?
周りの社員達の中にもその凄まじい光景に倒れる人や泣き出す社員まで出て来た。 (く…狂ってる…警察は何をしてるんだ早く…早く来てくれ…) 藤川も泣きながら祈った。 「もう、馬鹿な事は止めて!のりちゃんは関係ないでしょ!離してあげて!」順子は必死に説得していた。「ヒヒヒ…次は お
あぶら翔 さん作 [627] -
暗闇の女?
「こいつが悪いのよ…こいつが…ヒヒヒ」 志津恵は真っ赤に染まった顔で動かなくなった青田を蹴ると、落ちていた硝子の灰皿を拾った。 「あ…あなた、狂ってる…狂ってるわ!」 のり子は悲鳴ににも似た声で叫んだ。 「誰のせいで…こうなったかわかる?ヒヒヒ…」志津恵は ゆっくりと のり子の方に振り向くとニタリと笑った。 「青田…この男はね
あぶら翔 さん作 [699] -
もらわれもの、、
お昼ごろ、モソモソ起き始め。食事をいただく、、。つい最近までは食にありつくのも容易ではなく、思い返しただけで毛が逆立つ、、。腹がふくれたので、暫し散歩へ出掛ける、、。バカみたいに照り輝く太陽、、熱い、、私、木陰へ、、。陰に逃げてもさほど変わらない、、風が吹く気配さえ感じられない。 私、水辺へ、、。ここは素晴らしい!!小さいながらに頑張っている滝へ近付き、安堵のため息をつく、、。次第に涼しさが薄れ
ホッチ さん作 [969] -
Na ・ N ・ Pa
< 第 三 話 > 週末の放課後、「結果を楽しみにしていてね」と自信たっぷりな笑みを残し、S美は教室を後にした。他の者は声を掛けられても「予定があるから」「人と待ち合わせをしているから」などと言って誘い自体は断って帰ってきた。興味本位とは言っても所詮は中学生、やっぱりどこかで「不安」や「心配」といった心理が働くようだ。だが学園のアイドル・S美の事となれば、「何か」を期待せずにはいられなかった。
眠兎 さん作 [606]