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ミステリの携帯小説に含まれる記事が2060件見つかりました。
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BAR-ラグーン03
目の前で起こりえない事態を体感して足を止めない者はいない。この者達も例外ではない、が、ここを自分達の街だと思い込んでいるのだろう。その自負が一度止まった動きを再始動させた。「野郎…ペスターに何しやがった!」ペスターと呼ばれた男は地に這いつく張り、己が血で作った池に浸かっている。俺の言う事を聞かなかった罰が下ったのだ。「この街でメドゥリオンのメンバーを殺したことを後悔しやがれぇ!」黒髪を肩
最上 さん作 [417] -
BAR-ラグーン02
「東メドラ通り…ここだな」俺はまるで悪党が逃げ隠れるためにあるかのような細い路地に足を踏み入れた。「おっと、待ちな兄さん」背の高い巨漢とそいつを取り囲む危なそうな奴らが俺に立ちはばかる。やはりそうだ。メドラ街−人を拒むスラム街。通称悪魔のはびこる街。髪をピンク色に染め上げ、鶏の鶏冠のように逆立たせた鼻ピアス男が俺に詰め寄る。「なぁ兄さんよぉ。痛いめみたくなかったら、金目のモンおいていってくん
最上 さん作 [396] -
夢魔 ?
「裏もあります」 私はどうせろくなことしか書いていないのだろうと思い、紙を裏返しにしてみた。 刹那、ドスッという音がし、いつの間にかあたりが真っ暗になっていた。 手探りであたりを触れてみる。どうやら箱らしきものに閉じ込められているようだ。「ちょっと!何するのよ!」 声をあげた。「何って……。今手渡したものを見ていただければ……」「真っ暗で何も見えないわよ!」「あぁ、そうか。ですよねー」と、彼はし
柚木麻里 さん作 [540] -
あじさい山は午前8時に噴火する;其の弐
雲行きが怪しい。天気予報では本日は快晴ナリと言っていたはずだ。何時間か前に田舎道に入った。地面の起伏が激しく、革張りの四輪車のシートでは尻が悲鳴を上げている。マコトは痛みを紛らわすため窓の景色を見たが、見渡す限り草や木、山など漠然とした自然物が半永久的に写っているだけだった。「さっきから、景色が変わってないのは俺の目がおかしいのか?」マコトが運転席のタカシに話しかける。「そうボヤくなよ、もうすぐ
ぽんぽこ さん作 [385] -
夢魔 ?
電気を消しついでに、携帯電話の電源を切った。 そういえば、さっき届いた彼のメールを返信していない。 まぁ、良い。明日の朝にでもそれとなくウソの理由を教えてやれば良いのだから。 私は静かに目を閉じた……。 気づいたら、私は自室の勉強机に向かっていた。 時刻は五時半。朝勉強の一環として、今日の授業の予習をしているところだった。 私が数学?の教科書を読んでいると、後ろから声が聞こえた。「へーっ。勉強
柚木麻里 さん作 [523] -
近辺警護?
之秀『サて…』ここまでしてしまったんだ…俺はただじゃあ済まないだろう。ここからが正念場だ。ヒヒヒッ…あのクソ娘…。数分後叶呼『野中!どこにいるの!』憎き叶呼お嬢がやってきた。あの貴博つったか、アイツのケータイから呼び出したのだ。俺は叶呼の前に躍り出る。之秀『ヨォ!久しぶりだな!キヒャヒャハハハ!』叶呼が唇をぎゅっと噛んだ。叶呼『誰よあんた。あんたみたいな知り合い、知らないよ』之秀『へぇ、オレハオ
森田 さん作 [640] -
近辺警護?
…博一が死んだいい奴だった。あんな奴は、俺の周りには他にいなかった。畜生…あの後解体された博一はジェイ○ン男によってどこかに持ち去られた。之秀『マぁスギタことをイツマデも気にするな』気にするなだと?貴博『うるせぇ!お前…!何で博一を殺したんだよ!あいつに殺される理由なんてなかっただろ!?』俺の中から、怯えが消え去った。代わりに沸いたのは怒り。之秀『キヒャヒャ!理由ネぇ!オマえホントナニも知らねぇ
森田 さん作 [692] -
One for the road〜ワンフォーザロード〜
ドアを開けて1人の男がバーに入ってきた。何があったのだろうか、かなり疲れた顔をしている。男は手近な席に座った。バーテンが男に近付き男に言った。「御注文は?」「水割り」男は素っ気なく言った。「かしこまりました」そう言ってバーテンは水割りを作り男に出した。だが、男はなかなか手をつけなかった。「お客さん、どうしたんですか?」バーテンは微笑を浮かべて聞いた。その顔に男は妙に親近感を感じた。そし
すぎした さん作 [485] -
どんとこい怪奇現象
私は、かずかずの怪奇現象を説き明かしてきた。今までの怪奇現象で最も奇妙な事件を紹介してしんぜよう!私、中山 翔子が某企業の会社に訪れた時の事である。
ちゅう さん作 [670] -
近辺警護?※残酷です
目を閉じているのに眠い。あと…腰と首が痛い。身体が上手く動かない。自分は椅子に座らされ束縛されているのを自覚した。なんだが生臭い。鼻を突く匂い。『ひひひッヒヒ!アハハハひゃは!』グチュッ周囲から声がする。貴博『……うるせぇな…』声の主と異臭の元を確かめて文句を言うべく目を開けた。貴博『……え?』この物語にナレーターがいるなら説明しろ。これはなんだ?目の前には手術台。ここは…病院か?にしては衛生管
森田 さん作 [904]