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ミステリの携帯小説に含まれる記事が2060件見つかりました。
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愛に餓えしもの
7:00目覚まし時計に起こされ麻村京一の一日が始まる。今日もまたあの地獄に行かなければならないのかと思いながら。 麻村京一は市内の秋原中学校に通う見た目が少しハーフぽい中学三年生だ。2学期になり部活を引退し他の生徒同様毎日受験勉強に明けくれている。しかし彼には受験だけでなくもう一つの大きな『敵』と闘わなければならなかった。 京一はいつもの様に学校へ登校してきた。たった一人で。そしていつも遅刻ギ
Ryu さん作 [464] -
(-.-)y-~~~長い夜?
『姉と同じようにしてやる死ね殺す死ね殺す死ね殺す死ね殺す死ね殺す死ね』…ワァーオ。貴博『お前そうとう恨まてんな』そんなボケが言いたいんじゃない…。叶呼『…真面目に聞いて。姉って言うのは――』貴博『知ってる。望だろ?知り合いだった』叶呼『え?…姉のことを知ってたの?』知っていたさ。でも知らないこともある…。貴博『病死したんだろ?半年前に』病死したんだろ?まさか殺されたなんて…。叶呼『病死したって言
森田 さん作 [663] -
迷路
俺は迷路に入り込んでしまったようだ。 メタファーとしてではなく、おそらく本物の迷路に。 右、左、右、右、左… いくら進んでも同じ壁面が目に飛び込んでくる。 参ったな… 早くここから出なくては。 そもそも、一体ここはどこなんだ? 色いろ思考を巡らせながらも、歩を進めていく。 左、右、左、左、右… ――何か聞こえる。 先のほうで、何者かの声がする。 どうやら人の声らしい。 それも、何人かいるようだ
けん さん作 [659] -
赤い糸 黒い糸
赤い糸黒い糸細い糸太い糸いつからか私はすれ違うカップル達の小指に、お互いを結んでいる糸が見えるようになった。今日は友人と会う。喫茶店に入るとまだ来てないみたいだった。スーツを着たサラリーマンが、幸せそうな顔で携帯を見ている。彼の指には、赤い、太い糸がしっかりと結ばれ、どこかに繋がっている。マスターの小指にも同じように結ばれ、店の奥へと伸びている。どちらも幸せに暮らしているんだろう。友人が来た。隣
まぐ さん作 [3,117] -
悪魔との取引?
「お…お前は一体何だ?」「私ですか?嫌だなぁ…忘れたんですか?今呼び出したばかりなのに…」「ま…まさか…」「フフフ…」夜明け「フ…ァァ。」また一日が始まる<那知へ母さん仕事だから朝食一人で食べてね>…もうこんなのには慣れっこだ朝起きて一家揃ったためしがない。物心着いたときから朝は母さんが仕事に行き、俺が家を出たのを見計らったように父さんが起きてきて朝食を食べる。平日・休日関係なく…それが美園家の
ナツキ さん作 [493] -
暗号
ある日ウチの飼い猫が、散歩から帰るたびに紙切れをくわえて来るようになった。広告の切れ端のようなその紙には、意味のわからない文字がいつも3、4個書かれていた。 私と旦那は笑って、飼い猫の持って帰る暗号を見るのがいつの間にか楽しみになっていた。 1日目…「おはれ」2日目…「いつは」3日目…「もおはま」 「本当に何だろうねこれ。どこから持って来るんだろう?」 4日目…「えはみて」5日目…「はいる
葉桜 さん作 [703] -
蝋燭の火 最終話
「…おじ…ちゃ…ん」 何者かの声がする。 「ねぇ、おじちゃんってば」 聞き覚えのある声に、五郎は安堵のため息をもらす。 ――しかし、ここはどこだ? 「おじちゃん、今までお疲れさま。おじちゃんはもう死んだんだよ」 突然の自分の不報に、五郎は困惑せざるを得なかった。 「ちょ、待て。おまえ、前にも俺の夢に出てきた小僧やろ。 俺が死んだって…まだ寿命は残ってるはずやぞ…?」 「目安だよ」子供の声が
けん さん作 [559] -
蝋燭の火?
八月九日、11:50PM。 ミナミのとあるショットバーで、五郎は酒を飲んでいる。楽しむ様子でもないが、しかしヤケになっている様子でもない。それでも酒を次々に胃へと流し込む。 店では他に中年のサラリーマンが二人、若者連中が3〜4人ほど、それぞれの会話の中で、大いに酒を楽しんでいた。その頃になると、表の人通りの数も随分と少なくなっていて、そこら中に散らばったネオン管や街灯が、街をつつみ込むかのよ
けん さん作 [423] -
笑う彼女
彼女はいつも笑っていた。僕の傍で笑っていた。出会った日も笑っていた。デートの時も、キスした時も、 抱き合った時も、彼女はいつも笑っていた。家族に紹介もした。 僕らは幸せだった。 僕は幸せだった 。 あの日が来るまでは…。僕の家族が全員死んだ。 ある夜何者かに惨殺された。僕は泣き崩れた。彼女はずっと傍にいてくれた。一切微笑む事はなく 。数日後犯人が捕まった。彼女は笑っ
葉桜 さん作 [820] -
三重奏
「なぁ、人生は明るく正しく生きなきゃなぁ」同じ学年のなっつんが呟く。「はぁ?お前まだそんな事言ってんの?人生ってのは楽にズル賢くやんのが一番だって」同じクラスのかずぴーが言った。「じゃあさ、人より少しだけ、楽にズル賢く、んで正しい事を忘れないように明るく生きて行こうぜ」と同じ場所にいる俺は言った。俺は三重人格だ。
NANA さん作 [671]