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ミステリの携帯小説に含まれる記事が2060件見つかりました。
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何も知らない
仕事だろか?深夜男はクタクタになりながら家に帰って来た。男は「ただいま」と一言。だが返事はない。当然だ。男は独身なのだ。返事の代わりにプルルルル…と受話器が鳴る。(斉藤さん!!斉藤刑事〜!!実はさきほど事件がありまして…応援お願い出来ないでしょうか?)仕事の電話だ。どうやらこの俺は刑事のようだ。「何だ?」(殺人事件ですよ。ご存知ないですか?ニュースはもう流れてると思うんですが) 斎藤は急いでテ
友樹 さん作 [576] -
蜜の誘惑 完
―…もう何日こうしてさまよってるんだろう俺は週に一度人を食べて生きている。これもすべてリリィに教え込まれたものだまた人混みに紛れ、新しい餌を探す。都会の方が目立たないし随分と作業がし易い。また巨大なテレビが事件を報じている。似たような殺人事件が二つ起きているが、一つは俺で、もう一つはリリィなのだろう。俺はこのニュースでしかリリィの存在確認が出来ない。そしてまた君を捜すんだ。君がいなくなってとても
ぽち さん作 [630] -
蜜の誘惑 十[完]
目を開けると一面真っ白な天井と眩しい光が見えたどうやらここは病室らしい。点滴がひとつぶら下がっている部屋には俺一人しかいない頭痛が酷く起きるのも辛い。「おはよう隼人くん。今日もいい天気よお」看護士が笑顔で病室に入ってきた「ここは…―」取り敢えず重い体を起こし、外を見た。周りは山に囲まれて都会育ちの隼人にとっては見慣れない景色だったふと下を覗くと、たくさんのパトカーが止まっていたそれをみた瞬間あの
ぽち さん作 [582] -
少年
ある少年がいた今日はクリスマスクリスマスプレゼントがクリスマスツリーの下に3つあった窓を見るとサンタがこっちを見て笑っている少年はよろこんだ一つ目のプレゼントを開けた長ズボンだった少年は少しがっかりしたサンタは馬鹿にしたように笑っている少年は2つ目のプレゼントを開けたサッカーボールだった少年はがっかりしてなきそうだサンタは馬鹿にしたように爆笑した少年は3つ目のプレゼントを開けた自転車だったサンタ
小都枯 さん作 [1,127] -
蜜の誘惑 九
今自分が何処へ向かって逃げているのかも判らないままただ前だけを見て現実からをも逃れようと必死だった。その時隼人は足をひねり、派手に転んだと同時にたむろしていた若者のグループに突っ込んでしまう。「何すんだテメェ!!」一人の青年が声を荒げ隼人を突き飛ばす「…なんだ?こいつ」隼人は止まらないよだれを流し、どこを見ているのかわからず唸り声をあげて前に進もうとしていた。「クスリやってんのか?」ケタケタと隼
ぽち さん作 [577] -
mother
ある男が15歳のとき喧嘩から友人を殺していどに捨てたつぎの日死体はいどから消えていた25歳のとき恋人を別れ話から殺していどに捨てたつぎの日死体はいどから消えていた35歳のとき上司にむかつき殺していどに捨てたつぎの日死体はいどから消えていた55歳のとき母の介護がめんどくさくなり殺していどに捨てた つぎの日死体はいどにあったつぎの日も つぎの日も男は最後にあることに気付いた男はいままでずっとありがと
小都枯 さん作 [816] -
推理小説4
「やっぱ心情の変化で文面が変わって来るのかなぁ」と道場はまだ柏木ひろかのことを話している。そんな話を聞き流していた木山が不意に帽子の男に向き直った。「もしかしたら推理小説家の『柏木光』さんじゃないですか?」帽子の男は驚いたのかすこしの間動かなかった。「そ、そうです。うれしいなあ。こんな若者が僕の顔をしっていてくれたなんて」帽子を脱いだ柏木は年の他わかく見えた。
りゅう さん作 [691] -
推理小説3
しかし、隣りのテーブルの上に原稿用紙が散乱していて、その店員はどこにコーヒーを置いていいのかわからずあたふたしていた。そのせいで木山の声は耳に届いていなかったようだ。隣りのテーブルにいる帽子をかぶっている男は原稿用紙に何かを書いていて店員に気付いていない。「コーヒーをお持ちいたしました」と、店員が声をかけた。すると男はその声に驚き、原稿用紙を数枚床に落としてしまった。その一枚が木山の足下へ滑って
りゅう さん作 [487] -
推理小説2
「これが『柏木ひろか』の最新作か?」そう言ったのは関西の大学に通う木山都だ。「一応そうなんだけどな」語尾を濁しながら言ったのは同じ大学の道場悟。昔からラグビーをやっていて体格がいい。「なんだよ一応って」木山が読んでいた本を道場に私ながら言った。「今までと感じが違うんだよ」二人は大学前にある喫茶店に入ってた。「うまく言えないんだけど…」「気のせいじゃないのか?あ、コーヒーふたつ」木山がちょうど隣り
りゅう さん作 [582] -
蜜の誘惑 八
―何で……?慌ててその場から離れようとするが、あまりの恐怖で身体か上手く動いてくれない。転んだ拍子に隼人にも殺された遺体の血がたくさん付着してしまい、気が動転していた。「…何してるの?」相変わらずの表情でリリィは隼人を見つめる「………な・何で…こんな所に死体があるんだ…」直視出来ないほどの醜い死体と、一面に広がる強く甘い香りに気が失いそうになる。一歩、また一歩とリリィから離れる隼人だが、微笑みな
ぽち さん作 [555]