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ミステリの携帯小説に含まれる記事が2060件見つかりました。
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ハーフムーン ?
「実を言うと、他にも色々候補があったのです。例えば、『うつ病』『引きこもり』『不景気』などなど。いま一番注目されてて悩んだ名前は、『食品偽装』でしたが、こういう商売ですから、イメージが良くないと思い、諦めました。せっかく『ラーメン』作ってるのに、中身が『うどん』と疑われてもイヤですしね、マジで」ミユキには、もはや言葉を発する気力は残っていなかった。「いやアッシはね、ホント店の名前は大事だと思うん
翔 さん作 [1,017] -
未来4(完)
ためらいはなかった。バーンッ!青年を撃った。倒れる青年。気が付くと手が震えていた。不思議と人を撃った恐怖心よりも達成感の方が大きかった。俺が響を守った。未来を変えたんだ。俺は倒れた青年を見下ろす。クスクス。そこでどこからか笑い声が聞こえた。声の正体はすぐわかった。あの男の子だ。「またあったね。楽しかったよ」話しかけてきた。「お前が誰だか知らないが未来は俺が変えた」興奮しているのか声が裏返った。ハ
東雲 さん作 [574] -
未来3
翌朝響に電話した。家にいるか心配だったのだ。「響ちゃんと家にいるか?」「えっ?何言ってるの。今日仕事だよ」何?昨日は休みだって言っていた。またもや未来が変わっている。「今どこだ」「会社に向かってる」ブチッ!電話を切った。はやく響のところへ行かなくては。きっとあの交差点に響は来る。俺は家を飛び出した。ベルトに拳銃を挟ませて。交差点はさほど遠くなかった。人が蟻のようにうごめいている。「響ぃ!」大声で
東雲 さん作 [522] -
ハーフムーン ?
(…ってゆーか、ココは『立地条件』とか言うレベル越えてるし)ミユキは心の中でつぶやいた。男は勢いに乗って、さらに続けた。「この地にオープンして早や3ヶ月になりますが、今日でようやく来店者が大台に乗りました」「大台…って?」「へぃ、10人です」男は得意気に続ける。「オープン初日に地権者のご家族が7人、あと先月に遭難された方が迷い込んで2人、そして今日あなたが転がり落ちて来て計10人です」「そうです
翔 さん作 [1,147] -
未来2
その後俺と響は足早にサーカステントから出た。「なんか悪いな。俺が誘ったばかりに」響が浮かない顔で言った。まさか誘ったサーカスで人が死ぬとは思わないだろう。「いやお前が悪いわけじゃない…」そのままどこかに行く気もせず響と別れ、家に帰った。部屋のベッドで俺は今日の事を考えた。俺がみた未来にはない事が起こり誰かが俺に話しかけてきた。そいつは誰なのか。そもそもなんで俺は未来がみれるんだ。俺はいったい何な
東雲 さん作 [589] -
ハーフムーン ?
ミユキは気を落ち着かせるために、券売機の横にある水を汲みに行った。そしてカウンター席に戻り、ゆっくりと水を飲み、大きく深呼吸した。その間、男は真剣な眼差しでラーメンを作り続けている。やがて麺が釜からすくい上げられ、男はその麺を、チャッチャッチャッと、激しく上下にスイングした。そして、先程からずっと煮込んでいたスープをすくい、麺と一緒に器の中に入れた。「へぃ、お待ち」男がそっと、器をミユキの元に運
翔 さん作 [1,083] -
ハーフムーン ?
ミユキは逃げ出そうとしたが、ここが崖の中腹だと言うことに改めて気付いた。しかも丸一日何も食べておらず、ミユキはかなり空腹だった。「分かりました…せっかくなんで…いただき…ます」ミユキは店の扉をゆっくりと閉め、静かにカウンター席に座った。「あのぅ…ラーメン…ひとつ…下さい」ミユキが小声で注文する。男は、ハチマキを締め直しながら、にっこり笑ってこう言った。「へぃ、当店は食券システムになっておりますの
翔 さん作 [1,128] -
黒い陰謀?〜始まりは一瞬に〜
「それ」は突然起きた。俺が兄と家に帰る時だった。後ろから黒いRV車がいきなり突っ込んできた。反射的に二人とも避ける。直ぐさま車の中から黒いスーツを着たがたいのいい男が降りてきてあっという間に兄を車に押し込んだ。兄は何もできず車に消えた。「兄貴!」叫んだ時には車は走り去っていた。誘拐?なぜ?兄が?いろいろな思考が頭の中をかきめぐる。そこで携帯が鳴り我にかえる。相手は非通知設定だった。唾を飲み込み震
東雲 さん作 [500] -
ビバはは?
好い人は早く死ぬ。 岩雄おじさんの長男の悠司君が亡くなった。 母はお風呂で転んで入院する事に。 私たち3兄弟と父とでお葬式に行った。 岡山と大阪で離れているせいもあり、小学校以来あまり会ってなかったが、優しく明るい従兄弟にもう会えないと思うと辛くて、みんな早すぎる死に涙した。 式が終わり昼食の際、父は親族の部屋で食べたが、私たち兄弟とその子供達は、控え室で席が足りないから食べるように言
山下美紀子 さん作 [594] -
黒い陰謀?〜始まりは一瞬に〜
「それ」は突然起きた。俺が兄と家に帰る時だった。後ろから黒いRV車がいきなり突っ込んできた。反射的に二人とも避ける。直ぐさま車の中から黒いスーツを着たがたいのいい男が降りてきてあっという間に兄を車に押し込んだ。兄は何もできず車に消えた。「兄貴!」叫んだ時には車は走り去っていた。誘拐?なぜ?兄が?いろいろな思考が頭の中をかきめぐる。そこで携帯が鳴り我にかえる。相手は非通知設定だった。唾を飲み込み震
東雲 さん作 [443]