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ミステリの携帯小説に含まれる記事が2060件見つかりました。
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禁恋(第二話)
ある日、亀山が来店した。「席まで案内いたしましね」結花がいつものように「今日は悪いけど結花ちゃんじゃなくて、れなちゃんを指名したいんだ。」結花は一瞬背筋が凍り付くような気がした。れなというのは、今まで結花に続きNo.2をとってきたホステスだ。そんな、れなを結香がみるとれなは微笑みを浮かべた間違いなく、寝取られたと確信した。結香は閉店後、彼女を呼び出した「あなた、亀山さんと寝たでしょ?」「それがど
横井大介 さん作 [497] -
禁恋(第一話)
「いらっしゃいませ」「え〜、今日も結花ちゃんを指名しちゃおうかな〜」「かしこまりました」「あら〜斉藤さん!来てくれたのね」そう言いながら出てきたのはクラブmirrorのNo.1ホステス結花。結花はこのクラブに入ってからわずか3ヶ月にして歌舞伎町で三本指にはいるこのクラブの?1へと上り詰めたホステスである。ある日、初来店の客が来た。「この店のNo.1の子を指名したい。」そう、マネージャーの橋本に言
横井大介 さん作 [513] -
ハーフムーン ?
斜面を転がり始めて間もなく、ミユキの身体が一瞬宙に浮いた感じになり、バウンドするかのように、平らな草むらへとミユキの身体は着地した。「アイタタタ…」ミユキが見渡すと、そこは斜面の中腹を削って作られた平坦な狭い場所だった。その場所に有るのは、ボウボウに生い茂った雑草と、そして、一軒の小さな小屋だけだった。小屋には、薄汚れた小さな看板が取り付けられている。ミユキは腰をさすりながら、その看板を読み上げ
翔 さん作 [1,178] -
未来
俺は未来がみえる。いつからかといえばわからない。でも小さい時からみえてたのは確かで。だってそれが普通の事だと思ってから。「兄貴!」弟の響に呼ばれはっとする。「しっかりしてくれよ。今日は久しぶりに二人でサーカスみるって言ったろ」「ああそうだな。ゴメン」もちろんこうなることは知っていた。弟がサーカスに誘う事も、その後サーカスをみて響が大はしゃぎする事も。「本当久しぶりだなここも」響は呟いた。子供の頃
東雲 さん作 [541] -
未来
俺は未来がみえる。いつからかといえばわからない。でも小さい時からみえてたのは確かで。だってそれが普通の事だと思ってから。「兄貴!」弟の響に呼ばれはっとする。「しっかりしてくれよ。今日は久しぶりに二人でサーカスみるって言ったろ」「ああそうだな。ゴメン」もちろんこうなることは知っていた。弟がサーカスに誘う事も、その後サーカスをみて響が大はしゃぎする事も。「本当久しぶりだなここも」響は呟いた。子供の頃
東雲 さん作 [578] -
ハーフムーン ?
ミユキはそれ以上、何も聞かなかった。そして静かに、ホテルのフロントを後にする。ホテルを出ると、さっきまで感じなかった冷たい空気が、ミユキの頬を刺した。目の前には、深い森の緑と、朝霧が広がっている。どうやらそこは、ミユキの住む街から列車で1時間行った辺りの、避暑地らしい。だが、あんな夜中には、もう電車は走っていない。ミユキには、ここまでどうやって辿り着いたのか見当も付かなかった。ミユキはとにかく、
翔 さん作 [1,195] -
ハーフムーン ?
「…お連れ様ですよ。つい先程、お帰りになりました。」フロントの男は言った。「あのぉ…その『お連れ様』って、どんな人でした?」ミユキが不安そうに尋ねる。フロントは、一瞬怪訝そうな表情を浮かべたが、すぐにこう答えた。「そうですねぇ。サングラスを掛けておりましたので、お顔まではハッキリと覚えておりませんが…かなり太った感じのお方でした。」「太った…?」ミユキは色々と思いを巡らせたが、心当たりのある人物
翔 さん作 [1,224] -
ハーフムーン ?
ミユキが目を覚ますと、そこはベッドの上だった。どうやらそこはホテルの一室らしかった。自分以外は、部屋に誰もいない。しかし、さっきまで他の誰かが部屋に居たような雰囲気が、あちこちに感じられた。窓のレースのカーテン越しには、優しい朝の光がこぼれている。ミユキは昨夜、男の店で眠くなり、会話の途中で記憶が途絶えてしまった事を思い出した。そして身に付けている服や、持ち物をあらためて見渡した。ミユキの短いス
翔 さん作 [1,279] -
ハーフムーン ?
薄暗い店内の奥に、その男はいた。BGMには、古いジャズのスタンダードナンバーが流れている。「ようこそ。こちらへどうぞ。」男は目の前のカウンターにミユキを招いた。ミユキは、その男の前に座った。「ずっと何時間も立っていたそうじゃないか。ウチのアルバイトから聞いたよ。さぁ、これでも飲んで温まりなさい。」そう言って男は一杯のホットウイスキーを差し出した。「もう一度お聞きしますが、ショウは本当にココには居
翔 さん作 [1,297] -
ハーフムーン ?
ポケットティッシュには、『ショウはもうここを離れています ―スナック メラミン―』そして、スナックの電話番号だけが記されていた。ショウは彼の名だった。ミユキはしばらくティッシュを見つめた後、おもむろに携帯電話を取り出し、そこに記されていた電話番号に発信した。5回呼び出し音が鳴った後、男が出た。「はい――スナック メラミンですが」聞いたことの無い、低い男の声だった。「…もしもし」ミユキは消え入りそ
翔 さん作 [1,525]