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ミステリの携帯小説に含まれる記事が2060件見つかりました。
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借 3
「えっと、よく分からないんだ。君は何でここに?」「…松下淳一様が連れてきたでしよ?よろしくでしィ。」「…やっぱりか。あ、ところで名前は?」「え?名前はないでしィ、必要ないでしもんね?」うわ…悪い事聞いちゃったな…。この子は小さい頃に捨てられたのか…。辛い事ばかりだったんじゃないか?なのにこんな小さな体でたった一人で生きて来た。胸が痛くなる…。「光…光ちゃんは!?君の名前。明るい君にピッタリだと…
反 さん作 [628] -
借 2
…うわ!?ドアは倒れており、目の前にはずぶ濡れの女の子が立っていた。「松下淳一様ァ-、ただいまでしィ!ちょっと出かけてましたァ!」「あ…、お帰り。早く入りな。」「…って、ちょっと待て!君、誰!?」ずぶ濡れの女の子は布団で顔を拭きながらこちらを見た。「ふェ!?昨日から一緒にいるじゃないですかァ!」…昨日…?酒飲んで、店出た後の記憶がない。どこの貧乏子ちゃん(借り名)連れて来たんだ…。それよりも気に
反 さん作 [601] -
時空携帯 2話
7月12日 東京男は、シャワーから出て、煎れたてのコーヒーを手にした。朝一のコーヒーは、格別に美味い。飲みながら、テレビのニュースを、チェックするのが日課だ。名前は、小田桐裕二。35歳、独身。正確には、3年前に離婚し、7歳になる娘がいる。ロンドンの一流大学を卒業後、帰国して、一流商社に入社。28歳で結婚、同時期、娘が生まれる。この頃までは、まずまずの人生だった。しかし、4年後の離婚と同時に、会
小鉄 さん作 [727] -
4の呼吸?−?
校舎に入ると男性教員と思しき人が待っていた。由美と楓は下足でスリッパにはきかえるように促された後、ではこちらへ、と連れられて応接室のような、ところへ案内された。 室内の壁と床は木造で、奥の赤っぽい絨毯の上には革のソファが二つあり、その間に透明のガラステーブルがある配置になっている。 「これはこれは、こんにちは。」 と、奥から声から聞こえて来た。紺色のスーツを着た50代と思われる女性だっ
SABLA さん作 [642] -
時空携帯 1ー2話
「ゆうじ、たすけて」囁くような声だが、確かに聞こえた。聞き覚えはないが、女性の声だ。しかし、いきなり電話してきて、助けてと言われても、状況が分からない。しかも、相手は呼び捨てにしている。返事に困っていると、 「あたしの、 マンションよ」と、さらに低い声で言ってきた。ますます分からない。少し疑った調子で、聞いてみた。 「誰なの? マンションて何?」すると、この返事が来る
小鉄 さん作 [771] -
優しい夜明け 48
「とにかく山本さん、あなたに話しがあります。事情聴取になります、我々と来て下さい。」……… 私は山本に山中敦との関係を聞かなければならない。捜査室は相変わらず騒がしい、皆、それぞれの班に分かれ、私服刑事を始め、高山から来た、捜査一課の数人が出入りし、鑑識が慌ただしく動いていた。 横目で見ながら通りすぎ、一室へと山本を通した。 山本は腰掛け、私と向かいあった。植山が扉の前に立ち、ノートを手に頷
TAMAKI さん作 [541] -
4の呼吸?−?
「しかし、暑いわね。どうして最近の夏はこんななのかしら。」 午前10時を少し過ぎた頃二人は校門の前に立っていた。 『市立戸塚小学校』と書いてある。 アナログな門には不釣り合いなインターホンが備えられてあり、それを押すとすぐ受話器を取る音の後に職員の声が聞こえた。男性の声だった。 「あっ、お待ちしていました。それでは、真っすぐ進んでいただいて校舎へお入り下さい。」 「はい、わかりました。
SABLA さん作 [576] -
時空携帯 1話
プロローグ 男は、枕もとで鳴り響く、携帯の音で目覚めた。手に取り時間をみると、5時27分、アラームの時間より2時間も早い。よく見れば、電話の着信音だと気付く。誰だろうと、画面を見ると、《ゆき》、と表示されている。心当たりの無い名前だ、間違い電話だろうか。それにしても、名前が出るということは、知り合いということになる。どちらにしても、こんな時間にくる電話は、良い話ではないだろう。サ
小鉄 さん作 [773] -
田崎の逆襲第一話
これはある大事件の物語。それは田崎ノリスケというごく普通の人間が起こすこととなる・・・ある町に田崎と言う普通の人間がいた。「はぁ〜また今日も仕事かよ〜はぁ〜」田崎は妻もいて子供もいた。田崎は妻に見送られて車で仕事に行った。運転しているとその時、 猫が飛び出して来て田崎は急ブレーキをかけた。「うわっあっぶね〜」と言いかけた時、後ろの車がぶつかった。なんと運の悪いことにぶつかったのはヤクザの車だった
しゃちほこ さん作 [545] -
紙と神?
「このビデオおかしすぎるぞ。。。」ビデオの明らかな異変に気付き、怖くなった哲也はすぐ店長の所へ行った。「店長!このビデオおかしいですよ!砂あらしが最初からすごくてそしたら、女が「助けて!!」って絶対幽霊ですよ! なんなんですかこれ!」哲也は今起こった現実を受け止められず一種のパニックを起こしていた。 哲也のただならぬ焦りと恐怖感を感じた店長はただ口を開けながらぼーっと聞いていた。「哲也くん、とり
とっち さん作 [437]