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ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。
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alone 28=知らない=
「晶!!」医務室に、夕が息を切らしながら駆け込んできた。「夕ちゃん、走っちゃ駄目じゃない…」その福野の言葉が聞こえたのか聞こえていないのか、夕は言った。「晶が…あの林に、いなかった…から、あたし、あたし…!!」夕は ふらふらと、晶の眠るベッドの脇に座り込んだ。そのまま夕は泣いてしまった。「死んじゃったのかと思ったよぉ…!!」「夕ちゃん…」(この子も優秀な医療班の一員。だけど…まだ15歳だもの…現
兼古 朝知 さん作 [421] -
alone 27=それは違うな=
「中村水鶴…どうして晶君を助けたの?」福野の言葉に、俯き加減の水鶴の頭が上がる。「助けた?…それは違うな」「どういうこと…?」水鶴の言葉に疑問を抱く福野。「私が晶を殺すからだ。勝手に死なれては困るからな」水鶴は平然と答える。「…晶君はアナタなんかに殺されないわ!」福野が水鶴の冷たい目をしっかりと見据えて言った。「そう思いたいなら思うがいい。…想像するのは自由だからな」水鶴は踵を返した。「柊。もう
兼古 朝知 さん作 [418] -
瑠海とショール?
「どうしたの?ショール!どうしたんだい?」「クウィ、クウィ、クウィ…。」港や外灯で真っ暗ではないんだけど…。海の中で何かあったんだ。「どうしよう…。」僕は、急いでじっちゃんの病室に戻った。上からのが良く見える。ショールは、ぐるぐる同じ所を回っていた。ど…どうしよう…。「じっちゃん…。」「瑠海、どうしたい?涙流して…。」「ショールが…何だか変なんだ。ほらっ、あそこをくるくる回って。苦しそうに鳴くん
萩原実衣 さん作 [341] -
瑠海とショール?
僕は、島を出るのが初めてだった。本島は、車ばかりでひかれそうになる。じっちゃんの運ばれた病院は、とっても大きくて迷子になりそうだった。僕は、さとばばちゃんの手を握ってじっちゃんのいるところへいった。「こちらへ…」看護士さんに連れて行かれた部屋にじっちゃんが寝ていた。「瑠海、ばばちゃんは、先生に話し聞いてくるから、じっちゃんの側さいろ!」僕は、恐る恐るじっちゃんのお腹の辺りの布団が動いているか、確
萩原実衣 さん作 [310] -
スカバンburn!!最終章 -46- 弟
隆「…悪かったな。あいつのせいで…一応兄として礼言うとくわ。ありがとうな」慶「ううん。たいしたことしてへんし…」隆「お前にしてはえらい謙虚やな。」慶「そんなことない。」隆「ふっ、まあええけど。そういえば、この前あいつらに会ったんやって?」慶「あいつら?…ああ、ヒロさん達?」隆「お前のこと褒めてたやろ?」慶「…うん、まあ」隆「俺もなんかあいつらがお前のドラム褒めとって嬉しかったわ」慶「…何で?」隆
きゃしー さん作 [344] -
「天女とのはじまり」下
香織のことを忘れかけた半年後香織から電話をもらった店を辞めますしばらく水商売から足を洗いますこの半年は理沙と別れて一応は週に一回は家に帰る生活にしてた店を辞めるということは営業ではないので香織と外で会うことにした香織が営業以外で会うなんて意外だった銀座のしゃぶせんで食事しながら話をしたしばらく結婚するわっへ…?意味がわからない…あっそう…としか答えようがない但し夜の世界に戻るときは私(香織)の客
我 さん作 [454] -
「口笛吹いて」下
林間学校でのソフトボールの試合は四番でエースの栄二君を国田君の打撃と僕の守備で支え僕らのチームは勝った試合後は三人は仲良しになった栄二君も小学生入学以来話したこともなかった国田君に話しかける「国田の打撃凄いね」「え・栄二君の・た・球も速いよ」国田もどもりながら楽しそうだ栄二君はやはり寂しかったようだクラスのリーダーとして振る舞い同級生に君づけで呼ばせても寂しかったのだろうその後僕の画策(笑)で三
我 さん作 [572] -
alone 26=助かるか?=
――ガチャッ去ろうとする水鶴に、先程の銃の男が銃を向けた。「このまま帰すと思ったか!?」――パンッ!男の だみ声とは対称的な、軽い音が響いた。しかしそこに水鶴はおらず…「死にたくなければ動く…な」いつの間にか男の銃は真っ二つに斬られ、首もとには圭の鎌が添えられていた。少々首に当たっている為、少量の血が流れている。「…ッこの…!!」「動けば殺す。声を出しても殺す。わかったら黙って目を閉じ…ろ」圭の
兼古 朝知 さん作 [365] -
alone 25=害意はない=
そこへ騒ぎを聞きつけた皆神側の男が、銃を携えて現れた。「!! 中村に柊だな!?」男が銃を構えた時。「我々に害意は…無い!!この中で最も医療の知識をつけている者を…出せ!!お前たちの仲間、山口晶が重傷…だ!!」喋り方は相変わらずではあるものの、圭が声を張り上げ、水鶴をかばい前に出る。「晶…?背中のコは晶君なのか…!?」「このままだと死ぬ…ぞ!早く…しろ!!」圭はギロリと銃を構えた男を睨んだ。水鶴は
兼古 朝知 さん作 [378] -
吉田太郎物語
『ジャラジャラ…チャンチャラチャンチャ〜…本日7日はラッキーイベント!全台大解放いたします!…』ピッ、ピッ、ピッ…なにが大解放だ、俺の財布の中身の事か?…ウィーン。騒音とも言える機械音やアナウンスを背にして、心の中で精一杯の皮肉を呟いた。カンカンカンッ、鉄製のサビだらけの階段を小気味よく駆け上がり、コンビニで買ったコーラがぬるくならないうちにと急いで部屋の鍵を開けた。プシュッ!はぁ…、炭酸とため
もぐら さん作 [321]