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ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。
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瑠海とショール?
ショールの物凄いスピードに、目を閉じてしがみついているのが精一杯だった。ショールが一気に浮上した。「ぷあぁ!ショール!殺す気かい?」「クウィ」ショールは、鼻先で僕をつついた。そこは、島の森の中だった。木々が揺れ陽射しを揺らし、海のなかは、見たことがない色んな色をみせてくれていた。「わぁー綺麗だなぁ〜!ショール!僕こんな海見たことないや」ショールは、楽しそうに潜ったり、回転したりして遊んでいた。シ
萩原実衣 さん作 [322] -
alone 16=昔話(side晶?)=
その日は雨が降っていた。戦いから帰ってきたのは、左胸と首からおびただしい量の血を流し、冷たくなった兄の死体だった。「にーちゃん」晶が呼びかけても…。返事は 無い。「にー、ちゃん…」晶が晴一の首に触れた。晶の手に、冷たい血がベッタリついた。しかしそれは雨によって洗い流され、消えていった。「にぃちゃんッ…!!」「晶君…」教祖が晶に触れようとした時だった。「しなね、って…」「…晶君?」「死なねーって言
兼古 朝知 さん作 [372] -
alone 15=昔話(side晶?)=
「…にーちゃん」晶が、ぐしゃぐしゃの髪を直しながら問うた。「んー?」「自神の人は15歳になったら女も戦わなきゃなの?」「…そうだなぁ」「水鶴も…?」「多分、な」「……」晶は俯き、また黙りこくってしまった。その様子を見た晴一は、直したばかりの晶の髪をまたくしゃくしゃにする。「ミッチーなら大丈夫だって!簡単には死なねぇよ!!お前の彼女だろ!?」「かッ、彼女じゃねーし!!てゆーか、いちいち髪 触らなく
兼古 朝知 さん作 [362] -
スカバンburn!!最終章 -44- お守り
光「その…手、いつもめっちゃ大事にしてたんやろ?絶対怪我しないように…なのに、うちのせいでごめん。」慶「…光希。」光「え?」慶「それ、お礼じゃなくて謝罪って言うねんで」光「あ!そうっ、ごめっ…あっ…ありがと…」途端に恥ずかしくなり、顔を真っ赤にしてうつ向いた。慶「ふふっ…いいえ、どういたしまして」光「…で…ね?…あの…右手!」慶「右手?」光「うん!右手出して」首を傾げながら慶太郎は光希の方へ右手
きゃしー さん作 [383] -
「天女との再会」下(第一幕・了)
少し間があり話始めた「かおりん♪…元気か」とりとめのない世間話をした後にかおりん♪は笑いながら言ったさすが天下のうのりん借金の額が15年前の二十倍なぜ15年前に僕を助けた後に忽然と姿を消したを聞きたかったが聞けなかった…私は♪うのりん♪が歌舞伎町にいるの知ってたよ!年末に大暴れしてだしょうあれね…部下がチンピラに殴られたからさあ…うのりん変わらないねかおりんは笑った色々聞きたかったが…深呼吸して
我 さん作 [419] -
番外編 スカバンburn!! またな、“ワイルド・ワン” (7/7)
“ワイルド・ワン”は惜しまれながらも活動休止。デビューの話も白紙にした。ただ俺はまだ諦めてなんかいない。もちろん、テツもヒロも。道は必ずある達也が死んですぐ、俺は家を出た。真面目に通っていた大学も辞めた。父さんや母さんは、こんな危なっかしい道よりもっとまともな道に進んで欲しかったらしいけど20過ぎてまで何してるんやろって思うけど達也が見てた夢を簡単に終らす訳にはいかへん。それに、ただひたすらまっ
きゃしー さん作 [352] -
番外編 スカバンburn!! またな、“ワイルド・ワン” (6/7)
「…達兄が…よく言っとった」またしばらくして慶太郎が独り言のように呟いた「…“現実を受け入れるのが強さや”って。ありのままを受け入れて、逆らったりせえへん。…達兄はほんま強かった。達兄は“俺なんかじゃなくてもっと上を目指せ”って言うけど、やっぱり俺は尊敬してる。……だから…俺も強くありたい。……でも…」だんだん声がかすれ、慶太郎は歯を食いしばった。その表情に力が入る。「………そっか……、…もう…
きゃしー さん作 [328] -
番外編 スカバンburn!! またな、“ワイルド・ワン” (5/7)
「…はは…、笑い話にもならない…な」「父親助けといて、自分死ぬってなあ…」葬式にはかなりの人がいて、あいつがどれほどいい奴だったのか思い知った。けど、あいつの父親はおらんかった。俺は、あいつの父親に会ったことはない。どんな奴か聞いたことしかない。でも、もしそいつがこの会場にいたら、殴りかかってたかもしれへん。達也の命の上に、あんなだらしない父親が生かされてると思うと、胸が詰まった。テツの俺の嫌い
きゃしー さん作 [317] -
番外編 スカバンburn!! またな、“ワイルド・ワン” (4/7)
病院のベッドで眠る達也。病室で泣き崩れる母親。おそらくその母親を隣で支えているのは、慶太郎の父親やろう。「嘘やろ…達也っ!!!」テツが真っ先に駆け寄り、達也に手を伸ばす。「たつやっ!…たつやぁ…っ!…冗談…きついって…」その場にしゃがみこむヒロ。目の前にいるのに、ちゃんと目に見えるのに、こいつは今、空っぽなんか?ただの抜け殻みたいな達也の体を眺めて、何かぞっとした。近寄れなかった。こいつは今、生
きゃしー さん作 [322] -
番外編 スカバンburn!! またな、“ワイルド・ワン” (3/7)
「達也はまた打ち上げに慶太郎連れてきたんか」「ええやろ?別に」「まあ、慶太郎なら歓迎やけどな!」ライブ後のメンバーだけの打ち上げ。そこにはよく慶太郎も達也についてきた。「慶太郎、ドラムは楽しいか?」「うん」こいつはあんまり感情を表に出す奴じゃない。達也の話からすると、周りにも誤解を受けることも少なくなかったらしい。だから、そんな慶太郎にとって、達也は一番理解してくれる奴なんやろう。あいつが達也を
きゃしー さん作 [333]