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ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。
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僕と和子と敬太郎 第三話
よく見ると彼女のセーラー服も、下はスカートではなく『もんぺ』だった。周りの家屋も僕の時代の田舎のそれとは微妙に違い、明らかに時代を遡った造りのものが並んでいた。家の板垣には『富國』の下が破かれた貼紙があり、恐らくそれが富國強兵の文字が書かれた貼紙である事を推測した。僕は恐る恐る聞いた。「ねえ、今平成何年?」「へいせい…?なんじゃ、へいせいって。今は昭和、昭和20年、1945年じゃ。ようやくアメリ
カルロス伊藤 さん作 [290] -
第二部「野獣の終焉」上
「先輩久しぶりです」愛嬌のある笑顔に陰りを感じた身体はタブついたが雰囲気は以前にも増して殺気を帯びてる「よくここに俺がいるってわかったね」昔の人間関係を利用し近づいてくる人間に嫌気がさし社会人としての僕の消息を知る人間は少なかった沖田の目が光った「…仕事ですから…」僕は受付から渡された沖田の名刺を見たいかにもの反社会勢力の名刺に苦笑いした「…で何のよう?」「先輩の会社って凄いですね…私も仕事に絡
我 さん作 [399] -
愛ちゃん最高(上)
年末から食べるのも苦労してたので仕事以外は節約の毎日…しかも連絡手段の携帯も料金不払で止められる始末もう一台の携帯は家族の緊急連絡と仕事の主だる人にしか教えていないプライベート用の携帯が復帰したまっていたメールが一気に受信になった愛ちゃんのメールが大量にきていたはぁぁ…いくらメールきててもなんせお茶代すらない金欠病…しかし放置も何なんで一応メールした[しばらく携帯不払で止められてたけど今日から大
我 さん作 [535] -
赤い車
誕生日を控えた彼女は、持ち主や知り合いの工場へ交渉に乗り出した。私を自分への「ご褒美]にするらしい。まったく最近の若者は何を考えているのか…と。父親がえらく反対した様だが、彼女は自己を貫き通し、見事私を獲得したのだった。周囲は皆、私の再起を期待していた…が、当時もてはやされた(?)自慢のボディは見るも無残な姿をさらす事となり、すぐに走れると思っていたらしい彼女は口をつぐんで拗ねた顔をした。
薫晃 さん作 [333] -
赤い車
出会いは5年前の6月。降りしきる雨の中にたたずむ黒い傘の彼女は、間違いなく「一目惚れだ」と近寄ってきた。もう何十年も動いていないこの錆びれた赤いボディに触れる冷たく濡れた指を今でもハッキリ覚えている。建設業を営む若夫婦に買われたのは昭和の時代。平成の代になって私なんかに手をさしのべる彼女は「変わり者」以外のなにものでもない。ただの物好きだと…。
薫晃 さん作 [259] -
「ギンギラギンにさりげなく」上
若い営業会社の勉強会に呼ばれた一応講師というカタチなので今の地に堕ちた経営状態はそこそこに成功体験をカッコをつけて話したみんな真剣に聞いてくれた隣でビリーが笑いを堪えてる…社長(私)はハッタリは日本一やなぁこの講師の報酬も即金だから受けた癖にぃビリーの考えてることはお互いにお見通しだ(昔の)営業の成功談を中心に営業の心得を偉そうに話した後に質疑応答になったいかにも売りそうな営業マンが質問してきた
我 さん作 [427] -
スカバンburn!!最終章 -39- テツとヒロ
数日後 スタジオ翼「あれ?今日、慶太郎は?」秋「何でおらんのー?」翼の言葉に秋奈も不機嫌そうに尋ねた聖「病院やって。まあ毎日見てるだけなのもおもんないやろうしな」秋「…」翼「なーんや」光「…」不機嫌そうな秋奈、退屈そうな翼、うつ向く光希…そんな3人を見て拓朗は慌てた拓「ああ…まあ、ほら!とりあえず、はよ始めようや!な?…な?!」――一方「…あっ、おい!」一人で歩く慶太郎に二人組の男が声をかけた
きゃしー さん作 [350] -
alone 4=勝つべきは どちらだ=
皆神宗の信者である15歳以上の男は、皆この戦いに参加することが決まりとなっているのだ。晶は私物の剣を持ち、招集場所へ向かった。『皆神の勇気ある男達よ!!戦いの時が来た!!』拡声器で軍師が言う、いつも同じ言葉。『今日こそ自神の奴らを負かせ!さぁ言え!!皆神と自神、勝つべきはどちらだ!?』「「我ら皆神!!」」声を揃えて言う台詞も、いつも同じ。ただひとつ、いつもと違ったところは…「…晶君」「!! 教祖
兼古 朝知 さん作 [377] -
alone 3=自神の要は少年少女=
幼い頃の晶と水鶴は、家が隣同士で、よく近くの山に遊びに行ったり、互いの家で遊んだりする仲だったが…自神と皆神が出来上がった時に、丁度二人の家と家の間が境目となって分けられたのだ。あの頃の水鶴は、よく笑う子供だった。…分けられてからの水鶴がどうなったのか晶は知らない。皆神の人々が殺された時に上がる名前が、彼女ともう一人、柊 圭(ヒイラギ ケイ)という17歳の少年だった。彼は水鶴の忠実な部下で、髪は
兼古 朝知 さん作 [364] -
記憶
人間は選択を誤った。正解してくれるという確信はあった。なぜならそれだけの知識を与えていたからだ。だがそれは間違っていた。知識があるといってもそれが善なのか悪なのか私には判断出来ない。私は人間に悪の知識を与えていたようだ。それが人間の誤りの正体、私自身の誤りだ。私には責任がある。判断を誤った責任が。しかし、今の私にはそれを解決するだけ力が無い。時間も残されていない。「すまない、柊、こんな事になって
NoXus さん作 [637]