トップページ >> ノンジャンルの一覧
ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。
-
中継地点〔B―?〕
中継地点―B?―\r「成ーる程、春風はアニメが見たかったんだ。…今日、いつもよりテンション上がってるな、と思ったら」「……」 僕は話に着いて行けず呆然とする。しかし、それより大切なことを思い出す。 本当に明日、僕は学校に行くのだろうか? 知らず知らずの内、声に出ていたらしい。咲智が反応する。「さあ…。詳しくは明日になんないとね。敬一は行きたいわけ?」「……」 本当は行きたくない。何だか、自分の中
佑久 さん作 [315] -
中継地点〔A―?〕
中継地点―A?―\r カメラ類を受け取った私は暫くぼおっとしていたが、思い出したように立ち上がった。「そうだ、新聞だ!」「は?」 敬一が目を白黒させる。「あんた、学校に来なさい。絶対的に来て。新聞に書くからね。ともかく、学校に来い!」「…はあ!?」 敬一は理解出来ていないようだった。すかさず、咲智が助け舟を出す。「つまりさ。春風は『あの敬一が学校に来た!』って新聞の記事に書くつもりなんだよ。あ、
佑久 さん作 [330] -
中継地点〔B―?〕
中継地点―B?―\r …やっと、捕まえた…。 僕は足元が揺らいだ気がして崩れ落ちそうになる。何故か、悪い揺らぎではなかった。「…洛外敬一?」 春風が目を見開いてこっちを見て来るが、僕は構わずカメラ類を突き出す。「落とし物っ」「は?」 春風は怪訝そうな顔をする。「あっ! そのカメラ、春風の奴じゃん!」 咲智が驚いたように言う。「…ああ。えと…私、落としてた?」「思いっ切り落としてたよ!」 今度は春
佑久 さん作 [338] -
中継地点〔A―?〕
中継地点―A?―\r「そこの2人、止まれっ!」 いきなり声が聞こえる。私は驚いてインターホンから手を引っ込めた。 何、何何?白バイか!? 私はきょろきょろと辺りを見回すが、それらしきものはない。 ホッと安心したのもつかの間、後ろから強く押された。 私は衝撃で前に倒れ込む。 痛っ!「何なんですか、私何か悪いこと、しましたか!?」 押して来た人影を私は睨み付ける。 そして、目を見開いた。「したっ!」
佑久 さん作 [322] -
中継地点〔B―?〕
中継地点―B?―\r 僕は息も絶え絶えに走っていた。 それも当たり前だ。何しろ、肩に重い機材を2つも載せているのだから。「物分かりがいいねっ」 その時、声が聞こえた。 声のする方向を見ると、咲智と春風が僕の家のインターホンを押そうとしている。 何やってんだ、あいつらは! 僕は叫ぶ。「そこの2人、止まれっ!」
佑久 さん作 [310] -
中継地点〔A―?〕
中継地点―A?―\r「…本当に此処?」 今度の私は、敬一の家の前にいた。「うん。絶対これだよ」 咲智が満面の笑顔で言うが、どうも信用ならない。「…だって此処…」 私は息を深く吸った。「私の家の隣じゃん!」 まさかまさかの、隣人が敬一?可笑しいだろ。それ。てゆーか、誰か教えろよ!「普通は気付くだろ!」「それが気付かないっ」「あんた真性のバカ?」「今更思ったワケ!?」 私は歯噛みする。確かに気付かな
佑久 さん作 [299] -
中継地点〔B―?〕
中継地点―B?―\r 僕は頭から地面に突っ込む。 痛っ! 暫くしてよろよろと立ち上がると、僕は足元のものを見る。 その途端、デジャウが襲って来た。「…ビデオカメラ?」 またカメラ系? 何でこんな重いもの持って走ってるんだ。奴らは。 真意を計り切れず頭が痛くなる。 てゆーか、僕の負担が増えるんですけどっ! カメラはデジカメなのでいいが、ビデオカメラはかなり古いものらしい。肩にかけるとずっしりとした
佑久 さん作 [292] -
中継地点〔B―?〕
中継地点―B?―\r 僕は前方に2人の少女を見付けた。咄嗟に叫ぶ。「そこの2人、止まれ!」 何がか警察官のような声掛けになってしまった。 僕は失笑する。 しかし、2人はまた走り出した。 しかも、だ。そっちは僕の家の方角だった。「ふざけんなっ」 僕は悪態をつく。 僕は再び走るが、流石に休んだ2人には追い付けない。無駄に早い奴はこれだからっ! 諦めて僕は、スピードを落とす。 …何で僕が苦労しなければ
佑久 さん作 [290] -
中継地点〔A―?〕
中継地点―A?―\r 私は肩で息をする。 酸素が足りない。酸欠だろう。目の前を黒いカーテンが降りて行く。 私は、咲智に向かって倒れ込む。「うわ、春風、大丈夫?…本気で走り過ぎだよ」「うん…。失敗した」 此処は敬一の家の前ではない。此処は…何処だろう?私の頭は疑問符でいっぱいになる。「此処…何処?」「さあ…?」 リアルに迷子になったようだ。私は足元が揺らいだ気がした。「…ん?」 不意に咲智が声を上
佑久 さん作 [285] -
中継地点〔B―?〕
中継地点―B?―\r 僕は呆然としていた。 何で春風が此処にいるんだ…?登校するようになったのか? 僕は自分が取り残された気がした。 その時、僕はふと落ちているものに気付いた。 春風達が通って行った後にある。多分、あいつらのだろう。 僕は落とし物に近付いた。 そこには、カメラが落ちていた。「…何でカメラ…? 校則違反じゃ…?」 思わず僕は呟く。 しかし、何はともあれ、何が落ちていようと、落とし物
佑久 さん作 [291]