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ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。

  • 流狼−時の彷徨い人−No.7

    「行くぞ」 半次郎の死に何の感傷もない女は、そういって歩きだした。だが、三郎は半次郎から離れようとはしない。「半次郎殿を埋葬します。それまで待って下さい」「……オマエは追われているのだろ? そんな事をしていては、追い付かれてしまうぞ」「それでも、半次郎殿を野ざらしにしたままでは行けません。 この人がこんな所で人生を終えねばならなかったのは、私のせいなのだから」 流れる涙を拭いもせず、三郎は小刀を
    水無月密 さん作 [529]
  • キャッチボール 第50話〜龍吾の思い〜

    「ただいまー」元気のない声で龍吾は家に帰った。『3月10日に、引っ越す。』『ごめんね。高校の都合で…』伯父さんの言葉を思い出す。自然と気持ちも暗くなった。「おかえり龍吾!岬くんと仲直りしたんでしょ?どうしてそんなに落ち込んでるの?」「いや…何でもねぇよ。」「へー。」隠しているのはバレバレだったらしい。だがそれ以上姉ちゃんは何も聞いてこなかった。今日はいろいろありすぎた。みーくんが、引っ越す…オレ
    るー6 さん作 [370]
  • 流狼−時の彷徨い人−No.6

     半次郎は刀を鞘におさめると、女に差し出すようにして地に置いた。「……貴女に頼みがある、…この少年を越後の国主、長尾景虎様の所へ……連れて行ってはもらえまいか」 絶え絶えの息の中、半次郎は頭を下げて懇願した。 女は黙ったままだった。 この女が何者なのか、何の目的で自分達の前に現れたのかはわからない。だが風前の灯火である半次郎には、この女に敵意が無いのならそれでよかった。「……三郎様が景虎様と出会
    水無月密 さん作 [482]
  • 流狼−時の彷徨い人−No.5

     半次郎が構えた剣先の闇、そこに浮かぶ白い人影。その姿がはっきりとした時、半次郎は自分の目を疑った。 人影の主は若い女だった。 見知らぬ衣服をまとったその女は、闇に同化した黒髪に雪のように白い肌をもち、その顔立ちはぞっとするほどに整っていた。「……キサマ、もののけか!?」 夜の森にこの女は場違いだった。だが、半次郎がそう判断したのは、この女の体に秘められた、強大で得体の知れない気を感じたからだ。
    水無月密 さん作 [487]
  • 「 」

    黒革のソファー、分厚い医療本、院長室には高そうな物がズラリと並んでいた。「紅茶はアッサムで良いかな?」「あっ、私が…」代わろうとしたら手で止められた。今日ここに呼ばれた理由は自分でもなんとなく分かっていた。「………ところで井原君、どうだね例の件は?」院長は単刀直入に訊いてきた。「いえ、まだです」だから、私も率直な意見を言った。残念そうな顔も、驚いた表情もしなかった。まるで私の出す答えが分かってい
    さん作 [415]
  • 「summer time」 No.7

    夕暮れの海。防波堤に立ち、持っていた鞄から今日のコンペで使う予定だった資料を取り出す洋人。何枚にも束ねてあった白紙の用紙をつかみ、目の前の海に向かってばらまいた。一瞬にして満ち引きを繰り返す波に飲まれようとした時。後からやってきた陽介が防波堤から海に飛び込んだ。突然のことに驚き呆然と眺める洋人をよそに散らばった用紙を集める陽介。「あの…。」防波堤によじ登ってきた陽介に声をかけようとした時。「あん
    アルパカ さん作 [176]
  • 妄想デート【沙愛(まあ仔)編】(5)(最終回)

    私が満足した後は今度は沙愛さん。何やら傘に興味津々☆ 傘が好きらしい…。「家にたくさんあるしな…」とつぶやきながらも気に入った傘を手から離せないでいる。悩んだあげくに「帰りに覚えていたら買う!!」と力強く言ってその場所を離れた。そして洋服コーナーへ。セールをしていて私達は大はしゃぎ☆★☆そして私たちは2枚で3000円の服を1着づつ選んで買いました♪ 他にもブーツを見たりアクセサリーを見たり…。手
    唯沙 さん作 [396]
  • 流狼−時の彷徨い人−No.4

    「半次郎殿っ!」 戦闘の終わりを感じた三郎は、耐え兼ねて駆け出していた。 待っているのは敵かもしれなったが、今の三郎には半次郎の安否の確認だけが全てだった。 三郎がたどり着いた場所には、数日前まで家臣だった兵達が倒れていた。立っている者は三郎以外に誰もいない。「半次郎殿っ、半次郎殿ぉぉぉ!」 張り裂けんばかりの不安に襲われる三郎は、何度も半次郎の名を呼んだ。「……ここです、三郎様」 消え入りそ
    水無月密 さん作 [505]
  • シャインのロクデナシ伝記その二

    不幸と幸運は突然やってくる!火曜日に横須賀で早朝仕事した後に仲の良い不動産会社の社長から電話があったシャイン今日歌舞伎町に飲みにいこぉ!やったあワクワクなんせシャインは今ボンビーで遊べません美味しい食事をした後にキャバに連れていってもらいます!キャバなんて久々やなぁ社長さん達はシャインの技法を見たいようです…ウーン…シャインはそういうの引退したんやけどなぁ…けど…せっかくご馳走になったので期待に
    シャイン さん作 [475]
  • 塾の光景。下

    またもや簡単に非難の対象が変わった。ここでやっと事態の深さに気が付いたのか女教師が言った。「皆、酷い事を言うのは止めようね」しかしそれで止まる訳が無い。妨害されて更に怒った皆の非難は女教師に向かった。「教師なんだから解決しろよ」「一応先生でしょ?」一応という所を付ける辺り皆もこの女教師の無能さ加減が分かっているらしい。 女教師は酷く憤慨した。「皆の事は皆が解決するのよ」皆は言う。「だって見つか
    防波堤 さん作 [326]
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