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ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。
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白銀の筆
夏も半ばを過ぎた頃、あなたは図書館へ行く途中、奇妙なものを目撃したはずだ。 何の変徹もない遊歩道に人垣が出きている。その輪の中、半径およそ6mの中心に、ラジカセをはさみ二人の男が対峙していた。険を飛ばし、音もなく睨み合うその両手には、大きさの違う2つのボールペンが握られている。 それは本当におかしな光景だ。左の小さい、中学生ぐらいの少年が右手をつきだす。野球か、サッカーでもやっていそうな日焼
ハコ さん作 [183] -
たわごと
人民の人民による人民の為のしかし諸先生等は官僚の官僚による官僚の為のそのくせ己の誰の為でもない強いては子孫のため口を開けば相手を批判し粗を見つけてはツッコミと駆け出しの芸人並でシラケてしまう。だが芸人は面白い。更にベテランになれば辛口の意見もある意味納得出来る。漢字が苦手な人もマンガが好きでも必要性のない時間を使う輩に憤りを感じるのは手前だけだろうか。ビジネスマンが漢字の間違いを指摘されても謝罪
まさひろ さん作 [501] -
新築分譲マンションを建てるということ 6
確に、この家にとっては降って湧いたような災難に等しいマンション計画だった。婦人が顔色を変えたのは、新しいマンションができた場合のこの家の日照時間のことだった。「こんな建物認めないわよ。これじゃあ、家は真っ暗じゃない!」「認めないと言われても、法律に反した計画ではありませんから・・・」私はやむをえないという口調で答えた。「あたし一人だとわからないから、土日なら息子がいるからまたきてちょうだい。」あ
サウス さん作 [196] -
新築分譲マンションを建てるということ 5
「絶対反対するわよ!」品の良さそうな老婦人が玄関から顔を出すなりいきなりまくしたてた。まだ何も説明していないのに。「反対する、しないは住民の方々の自由なので、とりあえず、この資料に基づいて話だけでもさせてください。」「話を聞くだけよ。」婦人は疑わしげに言った。「ありがとうございます。」私は何とか玄関で資料説明を始めた。この辺で怒り出すなと思って、老婦人の顔色を窺ったら、みるみる赤くなっていった。
サウス さん作 [205] -
第二の人生
交通事故。 人間の死因として身近なものにも関わらず、人々はソレを他人事のように思っている。 勿論それは木村明人(きむらあきと)にも例外ではなく、自身がソレを体験するなんて考えてもいなかった。 18年。 明人が今まで過ごしてきた日々は、唐突に、理不尽に、そして呆気なく幕を閉じた。「なんで…まだ18年しか生きてないじゃない…!まだこれからなのになんで…っ」 聞こえてきたのは、しゃくりあげたような泣
歩く愚痴男 さん作 [321] -
時間 (とき)
時間、それはあらゆる力を持ってしても操ることのできないもの。 権力(ちから)、 能力(ちから)、 財力(ちから)、 どんな力を持つ者でも逆らえない絶対的な力。 しかし、もしもこの絶対的な力を我が物にすることが出来たらどうだろう。 時間を操り、あらゆるものを支配でき、何もかもが思い通りになり、死すらも恐れることはない。 だが、全ての時間を支配しているつ
ジョーカー さん作 [199] -
キャッチボール 第32話
7月19日。携帯がなった。「電話?タカからだ…。」タカとは、同じクラスの坂井孝明のことだ。僕は電話に出た。「もしもし?」「みーくん?」あまり喋ったことのない人から電話が掛かってくるということは…「まず、オレがみーくんの悪口を言った。ごめん。すまない。」「悪口?」「ごめん。」まさか本人から謝ってくるなんて…「大丈夫。気にしてないから。」と自分に嘘をついて、その場しのぎをしようと電話を切ろうとした。
るー6 さん作 [393] -
キャッチボール 第31話
「よっ。」あまりにも軽いノリだったので、僕は「よっ!じゃないよ!龍吾のせいでこっちも巻き込まれることになったんだぞ!」龍吾にはたとえ僕を守るために暴力をふるったとしても、しっかり反省して欲しかった。「ごめん。」「はぁ…。なんで、こんな事件やらかしたの?」龍吾は黙る。「教えて。」すると龍吾は重い口を開く。「あのな…みーくんオレはな…。」「僕は分かってる。龍吾は…むやみに暴力をふるわないって…分かっ
るー6 さん作 [366] -
たった一人
胸を締め付けたのは理解しがたい感情嬉しいのに悲しいだなんて好きなのに嫌いだなんてたった一人探しているだけなのに裏切らない人優しい人私を愛してくれる人そして何より私が愛しいと思える人ただそれだけのことなのに見えてこないのはなぜ?相変わらず一人で小さな胸じゃ抱えきれないほどのつらい気持ちを抱き締めているというのに私が探しているのは誰?もしくは誰でもいいのかしら?ただ気持ちを共有したいだけ依存し合いた
よーこ さん作 [339] -
キャッチボール 第30話
僕は息を呑んだ。「その龍吾って奴がな、西中の2年に暴力をふるったらしいんだ。」「暴力?」考えられない。でも龍吾が暴力なんて、きっと何かしらの理由があったに違いない。「あぁ。石下のゲームセンターでその事件は起きた。で、今日石田中の先生が彼にひどく怒ったらしいんだ。すると彼の口から意外な言葉が発せられた。」「まさか僕と…。」「そうだ。君と話がしたいそうだ。午後4時に。」先生たちは必死だった。岬がボコ
るー6 さん作 [409]