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ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。

  • 新築分譲マンションを建てるということ 4

    金持ちそうな家の呼び出しチャイムを私は思いきって押した。まだ今のようにテレビモニター付きインターフォンが普及していなかったので、顔の見えない相手と機械越しに私は挨拶した。「はーい。」年輩の感じの女性の声が聞こえた。「はじめまして。わたくし丸和マンションの南と申します。」「うちはマンションは要らないわよ。」相手は途端に冷徹な声色に変わった。「いえ、マンションの販売の話ではなく、お宅の南側の空き地に
    サウス さん作 [198]
  • コーヒーのない生活

    彼女は缶コーヒーが好きで、僕らの部屋はいつもコーヒーの香りが漂っていた。僕はコーヒーは飲めないがその香りには好感を持っていた。うまくいかず、苛立ったときもその香りにいくらか安らぎを覚えた。彼女は僕がコーヒーを飲まないことを不思議がった。そのくらい彼女にとってコーヒーはあって当然のものだった。僕はそのたび彼女に、苦いのは苦手なんだよ、と言った。彼女はふーん、と返事をするがいつも納得してはいない様子
    病み上がりの椅子 さん作 [239]
  • 「summer time」 No.3

    自宅から見える海を眺めながら軽トラックを走らせる陽介。ラジオの天気予報を聞きながらいつもの港へと向かう。陽介は一年前に亡くなった父の後を継ぎ漁師をしている。小さい頃から海のそばで育った陽介は海にたずさわる仕事がしたくてダイビングを始めた。日本各地の海を転々とするうちに地元から離れてしまったのが4年前。去年、父を病気で亡くしてから母がいる地元に戻り父の残した船に乗ることにした。船が係留してある港に
    アルパカ さん作 [205]
  • Lovely Maker.

    現在、日本をはじめ世界中にその名を轟かせていた少女がいた。彼女の名前は、白川 羅姫 [シラカワラキ]若干16歳にして数々のヘアメイクコンテストに優勝し、多くの芸能人や有名なハリウッドスターに見初められ専属にならないかと誘われながらも全て断り続けている伝説の"Maker"そんな彼女はある時、高校に通うこととなった。しかし、編入した学校は一見豪華なお屋敷の造りなのだが、生徒は問題児ばかりだった。こ
    鴉姫飛 さん作 [188]
  • 新築分譲マンションを建てるということ 3

    ここに前に建っていた建物を解体する時は当初の見通しが甘く、かなり激しい振動と騒音で解体屋のもとには、近隣住民からかなりの数のクレームが来ていた。私は意を決して一番クレームか多かった計画地隣地の金持ちそうな家のチャイムを鳴らした。
    サウス さん作 [182]
  • キャッチボール 第29話

    7月18日。西中、2年1組。「今日で、1学期も終わります。夏休みは、勉強、部活、一生懸命に頑張ってください。」短くてもうざい先生の話が終わり、生徒達は下校となった。「みーくんみーくんみーくん!」何回僕の名前を呼ぶんだ…と振り返る。森山陽太はちょっとドジな昔からの親友だ。「どうだった?通知表は?」僕は笑って話をすり抜けようとした。しかし…「どうだった!?」「んーーーーーー。どうだった?陽太は?」「
    るー6 さん作 [374]
  • 夏と西瓜 第2話?

    そして、例え僕の描いた絵が立派な賞をとっても、もちろんその絵を家族に見せることもなく、クラスのみんなの冷ややかな視線を逃れる為に、そそくさとランドセルの中に詰め込んでしまうのが常だった。こういった過去のせいで、僕はこの特技をみんなには隠し通していたのだ。 だけどただ一人だけ、初めて僕の絵を褒めてくれた人がいる。それが、僕の大好きな祖母だった。 *   ミンミンゼミの鳴き声で目を覚ますと、そこは久
    リー さん作 [204]
  • 新築分譲マンションを建てるということ 2

    私はとても気が重かった。まだ残暑とは名ばかりのギラギラと照りつける太陽の日射しのせいもあってめまいすらしてきた。堅固な5階建ての建物が解体された跡のマンション予定地は気持よくさっぱりとしていた。このままのまっさらな土地のままなら、さぞや地元の人達に喜ばれるだろうな、と私は絶対にあり得ない想像にほくそえんだ。
    サウス さん作 [190]
  • かくれんぼ

    「もしもし、真也見つかったか?」「いや、何処にもいねぇよ」「ったく何処に消えちまったんだよアイツ」かくれんぼ…一樹、翔太、消えちまった真也、そしてオレ龍二。オレ達は今年で二十歳になる小学校からの切れない腐れ縁とでも言うか、なにをするにも一緒だった。でも年を重ねるうちに一人は恋をし、んで一人は若くして会社を築き、一人はその日暮らしののんべんだらり、一人は中途半端に夢追っかけてる。ってな感じで知らず
    ゴブリン さん作 [181]
  • キャッチボール 第28話

    龍吾はテーブルを蹴った。それと同時に僕は目を覚ました。「龍吾…助けてくれたんだ。」僕はリビングへと歩いていった。「おっ…おぅ。起きたか。」龍吾は僕に近づいた。「頼む。廊下行っててくれ。」「え?」「いいから。」そして僕を無理矢理廊下に戻らせた。そして…「姉ちゃん…。」「いいから。あっち行ってて。」「姉ちゃんオレは!」「私は!…お母さんが死んで、龍吾をちゃんと育てていけるのか心配だったの。私悩んで悩
    るー6 さん作 [372]
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