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ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。
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マリア
マリアは何故、我が子イエスが民衆の罪を引き受けて、極刑に処せられたのに、慈悲深くあれたのであろうか?私なら人間不信に陥り、誰にも会いたくないのにマリアはこう答えてくださいました。イエスは神の子、荒れた地上社会を人々の心を再び神に向かわせる為、地上に降ろされた役目を持った方です。私マリアも小さい時から、神の存在を感じていました。貧しくとも、食事、衣服、住まい 神様から頂いたものと深く感謝し、いつも
かな さん作 [405] -
十字路とブルースと僕と俺 36
しばらくして"奴"はおれの家の居間にいた。なぜそうなったのかと聞かれたら、"奴"がそう望んだからと言って差し支えないと思う。事の顛末はこうだ。四辻の真ん中で竦み上がっていた"奴"に、一人の老人が近づいていった。老人はぼそぼそと"奴"に話しかける。それに"奴"のほうも受け答えをする。おれはただただそれを黙って見ていた。四辻のまわりに群がる村人達も同様だった。そしてしばらく二人は会話を交わし続け、老
ティシュー さん作 [284] -
きいち
ぼくは、きすけ。生まれて6年と5ヶ月になろうか、♂の猫だ。生まれたところ、母親は覚えてはいない。記憶にあるのは、ぼくが拾われてこの場所に居るという事だ。僕の世界は常に白いもやがかかっている。生まれつき目が悪いんだ、これは自然の中で生きて行くには、結構なハンデだ。だから、拾われたという事は幸運だったのかもしれない。少し白む景色、水が流れる音、その日が雨が降っていた事を除けば、昨日となにも変わらない
聡 さん作 [199] -
キャッチボール 第3話
キャッチボール 第3話 僕は、先の見えない階段を、ゆっくりと歩いていく。楽しい思い出を思い出しながら、龍吾が、待っていると信じて。キャッチボールしようと言われたが、僕は、龍吾を気遣った。「疲れているだろうし…今日はいいよ。」「大丈夫。」龍吾は笑っていた。「でも…」僕は戸惑う。「じゃあ明日8時にここな!」「うん。ありがとう。実は僕…キャッチボールしたことなくて…」すると龍吾が、太陽みたいな笑顔で、
るー6 さん作 [247] -
キャッチボール
4月9日。「うし!やっか!」グローブをパンパンと叩き、構える龍吾。「でも…」少年は戸惑う。「大丈夫だって!オレが何とかフォローしてやっからよ!」「…ありがとう」この少年は、キャッチボールをしたことがなかった。「つーかお前…名前何ていうんだよ。」龍吾は近づき、少年に問う。「岬…」「伊達…岬…」「み…さ…き…。女の子みたいな名前だな。まっ、オレはいい名前だと思うけどな。」岬の顔が、少しずつほころんで
るー6 さん作 [331] -
素直に
心のままに泣いたり笑ったり周りを見れば見守ってくれる仲間僕はやっと気づいた優しさの気持ちを
透 さん作 [431] -
通勤電車
プラットホームは、人の列である。 今日も一日が始まると思うと決して、心がときめく訳ではない。毎朝、同じ時刻に同じ電車に乗り込む。通勤電車。 何故だか、みんな無表情で携帯電話のディスプレイに夢中である。 目のやり場がないのだろうか? もし、携帯小説でも見ていて面白いのに目が留まった時は少しラッキーなぐらいなのか。 その小説に「通勤電車、途中で降りたい気持ち」と書いてあった。
キャロルの秘密 さん作 [910] -
夕覧
いわく、猫と何やらは高いところが好きらしい。じゃあ僕が会社の屋上から夕陽を眺めているのも、知らないうちに猫になってしまっているか、それとも馬鹿だったりするせいなのだろうか。 でも僕には尻尾も生えていなければアンテナ代わりとなる長いひげもない。 まあ要するに馬鹿だということなのだろう。どちらでもいいことなのだが、別に僕は高い場所が好きというわけではない。たまたまオフィスから西の窓を見て、そ
笹 さん作 [207] -
泣いている花予告
あなたは 泣いた花を知っていますかとても悲しく とても純粋な花を 花は、人間に飼われてるのです花は、水をやらなきゃ 死んでしまう人間も一緒飯をあげなければ イキレナイ 花を大事にしないからこんな事になるんだ・・・
モネカ さん作 [185] -
暗い夜
目を閉じる。人のすすり泣くような声がした。雨の降る音かな。いつもなら到底間違えるはずがないのだが、この日は違っていた。 昔日に、母が言っていた。雨とは神様の涙であって、そんな日には部屋にこもって神様を慰めなければならない、と。 似たような話は、幼いころの友人も聞いたことがあるそうだ。でも神様を慰めなければならないとの下りは、母のオリジナルらしい。 だからというわけじゃないが、この歳に
笹 さん作 [201]