トップページ >> ノンジャンルの一覧
ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。
-
夜に咲く華〜華の編8〜
「私、もうそんなに子供じゃないわよ」「ええ、向こうの話など聞かせてもらって私もとても楽しかったです。なにぶん身体を壊して家に閉じこもってばかりの生活ですから華さんさえよければまたお誘いしたいのですが?」圭吾の言葉に華の瞳は輝いた。紅は華の姿を見て華と圭吾が惹かれ合っているのがわかった。「ねぇ、母様いいでしょう?こちらにはまだお友達がいないし。私だってあちこち見て歩きたいわ」「そうねぇ。先程妙に聞
岬 登夜 さん作 [315] -
人になりたい
一年半 私はボロボロに奈美はキラキラの毎日 私には自分にコントロールできないモノが生まれ奈美は幸せへの舵をコントロールしているフハッ クスクスクスクスクスクス…吹き出し小刻みに肩が震える下を向いてこらえても込み上げてくる笑いが止まらなかった自分の境遇に運命ってヤツに 『皐…月?』笑いの息を整えるのに時間がかかったふぅと大きく息を吐いた後で『奈美こそ綺麗になっちゃって男できた?』私が言えたの
みよん さん作 [268] -
渇き
喉が渇いた。そう思いながら、口に水を含ませる。君がいなくなってから、もう何週間が経っただろうか。1週間?1ヶ月?1年?あぁ、そんなのどうだっていい。こんなこと考えても、君は戻ってくることはないのだ。君は突然、僕の元から去った。置き手紙が無い広い部屋に、取り残された僕はぽつり。いつもより整頓されて、冬を感じさせる暗い部屋に佇むしかなかった。君の消失に混乱して1時間、待った。君の身を心配して、もう2
竹村 さん作 [265] -
人になりたい
今歩いているのは私か私の中の彼女か何処に向かうのか…不意に呼び声、『皐月…!?』通りすぎ際で驚いた顔をして声をかけてきたその女性は…女性は…誰…?えぇと…酒のせいで頭がもやもやとまどろんでいる事ばかりでなく記憶の中に探せない姿顔に必死になる怪訝そうな私の顔に覗き込むように驚嘆の面持ちが近づく『皐月ってばどうしてたのずっと心配させて!』早口で甲高い声………!!え?この声親友の奈美が思い出せなかった
みよん さん作 [252] -
私は悪くない2
信子は出世したとは言っても、実力ではない。こまが空いたからだ。できる上司が定年した。こまが空いた。若い男性社員が上司になった。しかし潰した。「私が悪いんですか?」仕事ができないわけでもない信子は取締役たちに、毎日のように若い上司のミスを伝え続けた。ついに部長に信子が選ばれた。信子は有頂天だった。ついに自分の実力が認められたと思ったからだ。実際はこうだ。「あの、ばあさんは安い。後三年で必ずやめる。
今井将磨 さん作 [237] -
私は悪くない1
「私は悪くないよね?」「はい、神崎さんは悪くないと思いますよ。」「そうよね。」神崎信子は総務部長にのぼりつめた57歳のキャリアウーマンだ。ということになっているというのが正しいかもしれない。三ヶ月前離婚した。夫が定年退職を期に別れてほしいと言い出したのは半年前。いわゆる熟年離婚というやつだ。私は悪くない。信子は思った。夫は45歳という中途半端に若い女と今は暮らしている。夫の勤めていた会社の万年ヒ
今井将磨 さん作 [271] -
Hell 4
『閻獄』 これで、俺はもう、・・『・・・・』 炎魔殿、何を勝手に人間を鬼人にしているのだ!『炎魔』じゅうおうしんこう、・・ 『十王侵攻』炎魔殿貴方は何をしたのかわかっているのか、ここ〈地獄〉の決まりは鬼が人間界へ行き、嘘、犯罪、殺人、悪い行いをしたものが、鬼によって、ここに連れて来られるのだぞ、 それを、貴方は、人間を地獄へ落とさず、 鬼にするとは、 貴方は、お忘れですか、鬼人にした人間が、裏切
HOME さん作 [329] -
小さな主人と殺人鬼
※前に投稿した「主人と奴隷の俺。」のタイトルを変更し内容を清書および追加したものです「その死刑囚、買った。」「あん?」冷たい監獄の中、俺は鉄格子の向こう側にいる少女を睨みつけた「ささっと出なさい。今日から私が主人よ」勝ち誇った顔で少女は俺を見上げている「なにバカな事いってんだよ」21才殺人鬼死刑囚この時から俺の第2の人生が始まった。 ───────少し肌く寒く桜が咲いていた殺人鬼で死刑囚な俺
なえとる さん作 [250] -
人になりたい
手首の躊躇い傷からは血も流れなくて虚しい歩くのは嫌いじゃないこのまま来世へ歩いて行けたらいいのに無駄に皮膚は温かく面倒くさげに脈は鼓動し呼吸しているそれって私が?…?汽笛が遠くでなってるそれ以外の音は雑踏で聞き分けることもできないし そもそも音や色や風景に、五感を働かせようとも思えなくなっていたスリップのようにも見える薄手のシルク素材の白いワンピースにごつごつと鎖骨や肩の骨が剥き出すばかりか一
みよん さん作 [227] -
〜カリスマ〜 ?
『ミカさん、次のシーンでは相手役の言葉に対して感情をあらわにしながら 悲しさのあまり大泣きをしてしまうという設定を頭に思い描きながら演技をしてみて下さい!』 監督がそう短く指示を出した。 いつものようにカメラの前に立った彼女は演技に入ろうとした。しかしその時 再び脳裏に いつもの思いが浮かんできたのである。それも 確かな形となった思いが… (悲しみのあまりに大泣きするって?ここの場面設定では少し
ワイズ さん作 [232]