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ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。
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黒紫の世界
私にとっては晴れていようが曇っていようが日々の景色は常に紫がかった暗黒の世界が広がっており、やりきれなさを感じずにはいられない。この世の鬱蒼とした空気が全てを暗く照らし破滅の道へといざなうのだ。 朝憂鬱な気分で目覚め、今日1日起こるであろう出来事にうんざりしながら窓辺でタバコをふかす。いつもの景色だ。 人の病んだ心が映し出されている様な暗黒の光が広がっている。 出勤前は吐き気を感じんばかりの拒
朝生 瑶 さん作 [252] -
溢れる
夜風 頬を斬る涙 溢れる そして 溢れる命 産まれたよありがとう
司 さん作 [203] -
お母さんの匂い
お母さんを知りません。私は、お母さんを知りません。お母さんの顔も、体も…だけど…だけど…一つだけ覚えている。…それは…匂い。一度だけ抱きしめてくれた、お母さんの匂い、それだけは覚えています。お母さん。冬の風が冷たい日、雪の沢山降り積もる日…。「ここで待っているのよ。 誰が優しい人が、まい、 あなたを迎えにきてくれる からね。」 「お母さん…?お母さん…」急になくなっていきました…お母さん
こむぎ さん作 [211] -
私って…何の為に生まれて来たんだろう?!
*プロローグ*皆さんも1度は『自分は何の為に生まれて来たのだろう?』と考えた事がありませんか!?この話を読んで共感される方には、『波乱万丈な人生、あなただけじゃないですよ(^-^)ここにもいます(^-^)』と言いたいですし、まったくわからないとおっしゃる方には、あなたは幸せなんですよ(^-^)とお知らせしたいです。いずれにしても、辛い思いをした…している方や、そうでない方…全ての方に幸せに向かっ
*Yuki* さん作 [231] -
十字路とブルースと僕と俺 28
聴き間違えではない。おれは自分の耳にはそれなりの自信を持っていた。絶対音感があるわけではなかったが、今まで様々な音楽を聴いて多種多様のギターの音色を聴いてきた。ギターの種類が同じでもまったく同じ音が鳴るとは限らない。弦の違いや個々のセッティングの違い。一人一人の癖や使い方によっても変化するものだ。その微妙なちがいがおれにはわかる、正確にはわかるような気がしていた。この当時のおれはうだつのあがらな
ティシュー さん作 [257] -
十字路とブルースと僕と俺 27
ギターを手に取り、ゴージャスなギターケースから引っ張りだした。当たり前のことだが、ギターにはこれっぽっちの血も通ってはおらず、ヒンヤリと感じた床板よりもさらに輪をかけて冷たかった。祖母は何も言わず、ただただギターとおれを眺めていた。何を想っていたのかはわからない。しばらくのあいだ、とても静かな時間が流れた。おれが間違って弦をはじいてしまうまでは…。音はみごとに外れていた。何十年ものあいだ、誰ひと
ティシュー さん作 [241] -
弱者の希望 ?
「もうこれ以上、オレを追い詰めないでくれ。」 ここ最近ねヨシアキの心の中では、そんな思いが繰り返されていた。 現在24歳のヨシアキは、大学を出たがガテン系の三次会社に就職していた。なぜ大学を出たのにガテン系なのか、それにはこんな理由があった。 ヨシアキ家族は両親と兄と妹で構成されている。しかし一緒に暮らしているのはヨシアキと両親と猫が二匹だ。母は糖尿病で働く事が出来ない。父は二年間服役しており
天然パーマ さん作 [205] -
夏と西瓜 第2話
「おーいヒロム、そこのクーラーボックス取ってくれ」8月5日の夜、僕ら家族は帰省の為に荷物をワンボックスカーに積み込んでいた。祖母の家は、静岡県の熱海の少し先の伊東市とゆうところだ。東京からだと車で4、5時間だし、きれいな川があって蛍も見れる。「ねーお母さーん、明日熱海の花火大会だよね?サナちゃん達も来るの!?」一年で大晦日とこの日だけは夜更かしできるからか、姉は随分ご機嫌だ。 サナちゃんとは、従
リー さん作 [379] -
天国の門
ただ、ただ、続く竹林の小道をひたすら走っていた。 所々に、無常な微笑みを浮かべた地蔵がたたずんでいる。 息ぐるしさはない。 俺は戦場で死んだ…。 幾人の敵兵士を殺し、そして自分さえ殺した…。 国のために殺す、それが最初の真理だったが、言葉では言い現せない、戦場の現実、は俺を破壊し、俺を殺した。 死んで最初に着いたのは地獄の門の前だった。 死んだ時の格好で、ひたすら紅く、ひたすら
優一 さん作 [374] -
信じる先に
俺はある少年誌で漫画を連載している。小さい頃に、手塚治虫先生の漫画を読んで、面白いと思ったのがきっかけだった。やっとの思いで漫画家になったものの、連載は不人気で、どれも長くは続かなかった。しかし、今、連載中の漫画は一番長く続いている。人気もそこそこあるそうだ。嬉しいことであるのに、最近、イライラすることが多くなっている。タバコの量もかなり増え、机の上の灰皿には常にいっぱいだ。ペンを持つのが嫌にな
かめきち さん作 [236]