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ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。

  • 夕焼け〔3〕

    順平の家へ着いた僕らを迎えてくれたのは彼の父親だった。一通りの挨拶を終えた後、僕は真っ先に縁側へと向かった。そこにはずいぶんとやつれたおじいちゃんが、昔と同じように庭を眺めながら腰掛けていた。どう声をかけるべきだろうか?おじいちゃんは僕の事を今でも覚えているのだろうか?数々の不安が頭に浮かんでくきた。5年という月日は僕にとって思いのほか重たかった。僕はしばらくそのまま無言で立ち尽くしていた。不意
    ニコル さん作 [344]
  • 十字路とブルースと僕と俺 20

    「おじいちゃんのってことよね?」「うん。たとえばテープに録音したりしなかったのかな?」祖母は中空に視線を漂わせ、自分の頭の中に探りをいれていた。「あたしはそういうの覚えてないわねぇ。…でも」と話しを続けた。「あるかどうかはわからないけど、おじいちゃんの遺していった物のなかに、もしかしたらあるかもしれない」と、まだ何かを考えているような顔で言ってくれた。「それって今探せる?」「ちょっと…今じゃなく
    ティシュー さん作 [212]
  • 僕、日常、神様、悲壮7

    なんで昨日、坂本は柴犬を見て逃げ出したのか。そう、その柴犬はタロウだったのだ。坂本は、父親であるおじさんがタロウを連れて来ているのだと思ったのだろう。さすがの不良も、父親には弱いということか。本当に散歩していたのか、タロウが逃げ出したのか、そこまではわからない。それにしても、こんなことで名探偵気分になる僕って一体…。「あっ、思い出した!」松井がいきなり声を上げる。「何を?」「昨日の忘れ物」「今ご
    hiro さん作 [450]
  • 僕、日常、神様、悲壮6

    「吉川、そ、その怪我…」松井が困ったような顔で言った。いつものように、殺風景な田圃道を歩く。「昨日はどうなるかと思ったよ」そう言いながら僕は、昨日のことを思い出す。あの時柴犬が現れて、なぜか坂本は突然逃げ出した。だけどすぐに門の近くで捕まったらしい。体育の先生に。結局、坂本は少年院に送られることになった。「ごめん、吉川」「なんで松井が謝るんだよ」「あの手紙、俺が入れたんだ」昨日、坂本が言っていた
    hiro さん作 [519]
  • 夕焼け〔2〕

    数日経ったある日、僕と父さんは「あのこと」で順平の家を訪問することになった。父さんの話によると、おじいちゃんは病院を一時退院して、余生を家族や親友と過ごすつもりだと言う。僕にとっては思いがけないところでもう一度おじいちゃんに会う機会がやってきた。順平の家へ向かう途中、僕は当時のことを思い出していた。小学校入学して間もなかった僕は、学校帰りによく順平の家に遊びに行ったものだった。おじいちゃんは決ま
    ニコル さん作 [369]
  • マジカルぅ☆ 2

    「ナビゲーター?何言ってんの、この・・・」里美さんは記憶するのが苦手なタイプの女子高生です。「もしかして名前を忘れたワンか?・・・全くもっての愚のコッチョーだワン。仕方ないワン、鳥頭の君にはなにも期待しないワン。好きに呼んでくれだワン」何度も言いますがジョセフくんには犬の要素が全くありません。語尾と話の内容にイラッときた里美女史はジョセフくんにアイアンクローを見舞いました。「ケツ!」そう確かに、
    KSKくま さん作 [351]
  • 夕焼け〔1〕

    見上げるとそこには真っ赤な夕焼け空が広がっていた。川沿いの並木道にはいつもと同じ秋の匂いが吹き込んでいる。「順平のとこにおじいちゃんがいたの覚えてるだろ?」不意に父さんが話し始めた。順平とは僕がとくに仲のよかった幼なじみのことだ。僕が小さく頷くと父さんは話しを続けた。「あの人がどうやら厄介な病気にかかってしまってな、もういくらも生きられないようなんだ。」「ほら、おまえあの人にはずいぶんお世話にな
    ニコル さん作 [402]
  • 僕、日常、神様、悲壮5

    体育館の壁とネズミ色の高いフェンスの間に僕たちはいる。僕と横田と坂本、奇妙な組み合わせだ。「吉川、てめえずっと見張ってたのか?」耳にピアスをした坂本が怒鳴る。バレたからには、僕はやけくそになることにした。「まあね。誰かさんが殺すとか何とか、ごちゃごちゃうるさいから」僕は少しビビりながらも強気で言い放つ。「てめえ、誰に口きいてんだ?ああ!?」「不良なんてゴミくずだよ、ゴミくず」「何だと?」「あっ、
    hiro さん作 [469]
  • 僕、日常、神様、悲壮4

    「な、なんでお前がここに?」横田が言う。寒さからか、恐怖からか、声が震えているようだった。「こっちのセリフだ。なんでてめえがいるんだ!」今来たばかりの坂本が怒鳴った。僕はその様子を木の陰から見ている。「そ、それは…、手紙でさ」横田の声にはほとんど力がなかったが、何とか聞き取れた。「バカじゃねーの?それ、俺らが書いたんだよ。バーカ」「ど、どういうことだよ」「俺が書いて、今朝松井に入れさせたんだけど
    hiro さん作 [482]
  • キズナ ?

    複雑な気持ち「ねぇ、美佳」「何…」「いつ戻って来たの?」「中三の冬…」「どうせ裏切ったんだから、戻って来なくてもよかったのに」「フッ」突然、美佳は手を口に持って来て笑いだした。「変わってないね」「性格だけね」「未夏!!☆」「あ、咲」天宮咲 アマミヤ サキ「咲ね、彼氏出来たんだぁ☆」「そうなんだ☆よかったじゃん!!」「未夏〜…」「祐介!!」「あれ、美佳?」「祐介クン…」どうやら、美佳とあたしの彼氏
    奈緒 さん作 [298]
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