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ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。
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十字路とブルースと僕と俺 12
男は穏やかに喋りはじめた。いつのまにかギターの音もぴたりと止んでいた。「ワシのこと…わかるか」「………」おれは予想外の出来事に声も出せなかった。「びっくりさせてすまなんだ。ワシは怪しい者ではないよ」「………」なんとなく怪しくないのはわかっていた。第六感的な感覚でだが。おれはすっかり竦み上がって茫然と立ち尽くしていた。「ワシはきみに会ったことがあるんだ。随分と前のことだがね。……聞こえているかな?
ティシュー さん作 [240] -
蝉の鳴き声
「ありがとう…」寂しそうな背中で私にこう告げる父『余命3ヶ月です』突然の宣告そして過酷な病との闘い父は強かった。いや、私が強い人だと思っていたのかもしれない。夏の終わりの蝉のか弱き声よ初夏のあのたくましさはどこへ行ったのか?暑かった私の頬を冷やすように涙がこぼれ落ちたあるなんでもない残暑の日父は帰らぬ人になったさっきまで生きていた父の唇に笑みがこぼれおちていたそれを一つ残らずかき集め胸に刻み愛し
まる さん作 [361] -
ライムライズ?
プレハブ小屋【誠一探偵事務所】 今までの経緯を話している有紀を怪訝そうな顔でみている誠一だったが、話を遮る様に切り出した。「そんなもん弁護士の先生にでも相談して、任せりゃいいんじゃないですか?..なんで探偵なんかに..」話の腰を折られた有紀は、「相談しました!相談..したけど..誰も取り入って貰えなかったわ..自殺の証拠が出てきました..」更に話す有紀「マンションの防犯ビデオに映ってました.
真 さん作 [593] -
ある父
人から聞いた小話。よく自宅に新興宗教の勧誘がある。 毎回その父は完全に断るのだがちょっと子ネタを 勧誘する新興宗教信者に 言ってるらしい。 それは『団体に入ってもいいよ。その代わり俺を教祖にしろよ』と言う(笑) さすがに信者も困る。 だったら断る。そりゃ信者も諦める しかないだろう。
ゆぅじろう さん作 [231] -
涙の絆 26
純は、そんな母の姿をとても見ていられなかった。 自分のことを思ってくれてる母、そして父に姉の京子、純はあらためて家族の大切さを痛切に感じた。 「お母さん、僕これからどうなるかよく分からないけど、そんなに心配しないでよ。」 「馬鹿、自分の子供を心配しない親なんていないんだよ」母は涙を拭いながら言った。 純は、ありがとうと言うと自然と涙が溢れてきた。
キャロルの秘密 さん作 [960] -
腐りかけ22
自分のことしか考えない自業自得な結果が今のアタシなんだと思う。あの日あの時ああすれば良かったとかそんな振り返り方は半端者がする考えだと突っぱねたいが、アタシの未来は此れからも後悔と罪悪感に苛まれるはずだ。結局アタシは面倒から逃げたかったのだ…尚はアタシがイカれてる人間だとは露ほども思わずに逝ってしまった… 見上げた天が涙でかすんで星が瞼に光をこれでもか!とセメタテル…アタシがあたしであるがために
seoul さん作 [239] -
サイコ
突然やってくる空虚な気持ち。僕は人を殺した。殺害の動機はない。ただ誰かの命が失われていくのを見ていたかった。サイコ野郎…でも人はほんの数センチ横にズレるだけで別次元の感情に入れる。それを止めているのはもちろん理性があるから。だがある日、突然無くす。悲しい事や裏切りがあったから?いや、人間は決りの無い生き物だ。テレビをつければ毎日沢山の人が死んでる。でも人を殺して初めて気がつく感情もある。人の命を
亜辺 YOSHIHISA さん作 [276] -
〜妹へ?〜
僕には妹がいる。7つ違いの中学生だ。時々、喧嘩もするが周りに言えない秘密がある。あれは8年前、妹5歳僕が12歳のときだ。いつもの様に学校から帰ると妹がいた。(何をしてるのか?)見ると雑誌を読んでいたがそれは成人向けの物だった・・・中身は男女の性交為の写真などがあった。(ごめん見ちゃった)(いや、いいけどさ)自分も見た、性交為に興味があった。しかし、5歳の妹がみるとは・・・恋人同士や企画物、兄妹同
あきなん さん作 [329] -
ふたりの願いだったら
願いって叶ったことありますか?私はないな、きっとない。だって本当に叶えたかった願いですら叶わなかったから―――\r―――1年前。中学2年生。『倉内−倉内優』『はい』今日は終業式。明日から夏休み。うれしいけど淋しい。だってみんなと会えなくなるから。通知表を受け取った私はさっそく中身確認。まぁ言われなくてもわかるだろう。俗に言うヤバイってヤツだよ…『優、どーだった?』『いつもどーり』『私もー』このこ
ゆう さん作 [368] -
お客さま!何様?
私は、保険会社のコールセンターに勤めています。 日々、電話を受けていて思うのが、非常識なバカクレーマーの多い事です。 現在は、個人情報保護法があるため、たとえ妻でも契約者がご主人であれば、何も話せません。それなのに、「私は妻ヨ!何で言えないの」とヒステリックに怒鳴られますが…言えません心の中で「バ〜カ、おまえは旦那と血がつながってるんか?紙一つ書いたら明日から他人だろ?」と思います。あと
マリン さん作 [182]