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ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。
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スカバンburn!!〜夢〜 -194- ごめん、ありがとう
――聖「あーあ、いきなりあいつら捕まっちゃって」一方、聖二は草むらの裏に隠れ猛と波音が連れて行かれるのを見ていた。突然、隣に人の気配を感じ振り返ると秋奈が同じように猛達を見つめていた聖「…何してんの」秋「…隠れてんの」聖「…見りゃわかるけど」秋「うん」聖「…伸昭は?」秋「…んーどっかに居るんちゃう?」聖「…そう」秋「…」聖「…で、何の話?」秋「え?」聖「お前がわざわざ自分から俺のとこにくんのは、い
きゃしーさん作 [364] -
スカバンburn!!〜夢〜 -193- 待ってる
――翼「お前、俺おしながら泥棒なんか捕まえれんの?」鬼ごっこのはずなのに泥棒達は皆どこかに隠れたらしくすっかり姿が見えない。残された2人は広い芝生の上で目を凝らしてあたりを見渡した美「余裕。あんた一人支えれないでどうすんの。いつでも翼の背中を押すのがうちの役目ですから」翼「ふぅん」美「寂しい?大阪帰ったら」翼「…まあな」美「またすぐ来るわ。うちが居らんとあんたはすぐ駄目男になるから」翼「うん」美「
きゃしーさん作 [352] -
スカバンburn!!〜夢〜 -192- 最後の夏休み
――数日後 公園猛「猛、発射しまーす!」翼「うわっやめろや!」外出許可をもらった翼の車椅子をおして芝生の上を走り出す猛と波音翼「ぎゃぁぁああ」波「きゃははは!」拓「あいつら…ほんまに」猛達を眺めながら美弥達は日陰にシートを広げた。今日は東京最後の日。今日の午後、聖二達は大阪に帰ることになっていた聖「ちひろ、結局お前も大阪帰んのか」ち「うん、ちゃんとやっぱり親と話そうと思うねん」拓「その方がええよ
きゃしーさん作 [450] -
スカバンburn!!〜夢〜 -191- 愛してる
美「でも、今はもっとたくさんの人に届く歌をかいてよ」ずっと照れて向こう側を向いたままの翼に美弥が言った翼「え?」美「それでいっぱいファン作って、そのファンの前でいつかうちだけに歌ってよ」翼「…」美「どう?これが今のうちの夢。贅沢やろ?」翼「そうやな」美「でも、この夢はあんたにしか叶えられない」翼「…しゃーないなぁ…わかったわ!何百人でも何千人でも、なんなら何億人の前でも歌ってやるわ!!」美「うん、
きゃしーさん作 [365] -
スカバンburn!!〜夢〜 -190- 愛の歌
――美「ごめん、慶た…」しばらくして慌てて病室に姿を現した美弥。しかし、慶太郎は居らず翼がこちらを向いていた翼「あいつならもう帰ったで」美「あ…起きてたんや(ごめん、慶太郎汗)」翼「うん。…なぁー美弥?」美「ん?」翼「俺な、夢があってん」美「…夢?」翼「1つはもちろん音楽で生きていくこと。で、もう1つはお前に…」美「うち?」翼「…母さんが昔、父さんのギターに惚れたって言ってた。あんな人でもギター弾
きゃしーさん作 [384] -
スカバンburn!!〜夢〜 -189- また前へ
翼「…そっか。…やっぱ人間なんて満足することなんかないんやな」しばらくして翼が笑いまじりに言った慶「でも、満足できないからこそ、人間は明日は明日はって期待して生きていけるんじゃないかな」慶太郎が相変わらず穏やかに笑って言った翼「…」慶「昔、達兄に言われたんです。なくなったものは仕方ないと受け入れられる人間になれって。…でも、達兄が死んで、その現実をそのままを受け入れることだけじゃなくて自分は悲しい
きゃしーさん作 [349] -
スカバンburn!!〜夢〜 -188- いつまでも終わらないもの
――翌日 病院慶「…みや姉〜翼君の服持ってき…」今日は皆出払っていて、たまたま1人、ワン家に残っていた慶太郎が美弥の頼みを受けて病院にやってきたのだった。しかし、病室には美弥の姿はなく、寝ているだろうと思っていた翼がベッドに座って雑誌を読んでいた慶「…」翼「…」互いに見つめあい黙る2人――慶太郎は夢叶えたのに――話を聞いていただけになんとなく慶太郎は気まずさを感じた翼「おー慶太郎、まあ座りぃや」慶
きゃしーさん作 [343] -
瞼の裏に咲く花
オリヴィア・ブルシュティンが死んだのは1942年4月4日、彼女の9歳の誕生日、ポーランドでのことだった。自動小銃で3発、背中から撃たれ、弾はそれぞれ脊椎、肝臓、腎臓に当たった。死因は失血死。その直前、彼女は母に手を引かれ林の中を走っていた。怖い人たちがつかまえに来るのだと母は言った。あなたのお父さんを殺した人たちが来るの、と。オリヴィアは母の足についていけず何度も転びかけた。乾いた音がしてすぐ近く
シナドさん作 [717] -
スカバンburn!!〜夢〜 -187- そんな君が好き
秋「…そういうこと言って恥ずかしくない?」その言葉にふっと笑うと、今度は伸昭が秋奈を追い抜かした伸「めっちゃ恥ずいよ。あ〜今まで俺が誰かに言ってきた言葉ってほんまに気持ち入ってなかったんやなって。ほんまの気持ち、伝えようと思ったら言葉ないねんもん。何言っても伝えきれないみたいな?だいたいこんな俺の言葉が信用されるには…」ぶつぶつ呟きながら足を進める伸昭。すると突然左腕を引っ張られ体が傾いたと同時に
きゃしーさん作 [395] -
怪物
『呟いたのさ。』「誰が?何を?」『怪物が、死を』「何て呟いたの?」『消えたい死にたいってね…』呟いたのは…俺だったな。消えたいのは俺だったな。死にたいのは俺だったな。怪物は……俺だったな。
香夜さん作 [437]