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ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。
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雲
雲っていいな・・・楽しいときは白くなる。悲しいときはポツリ、ポツリと涙を流す。怒ったときはゴロゴロと雷を鳴らす。こんなに素直になれるのは雲だけだろうな。雲っていいな・・・
キリギリス さん作 [198] -
夜に咲く華〜その19〜
連二郎の腕はさらに強く紅を抱きしめる。「だって妙は?」連二郎は小さくため息を付き紅の口を口でふさいだ。連二郎の舌が紅の舌に絡みつく。やがて、息を止めたままの紅に連二郎は気付き口を離す。「すまねぇ。もう少し優しくしたいんだが押さえが利かねぇ」紅は連二郎の胸に顔を埋める様にもたれかかる。顔が紅潮し潤んだ瞳は一層香り立つ華そのものだ。「そんな顔した女連れて歩いたら吉原中の男が集まっちまう」連二郎は羽織
岬 登夜 さん作 [242] -
わたしを教えて。
――ここはどこですか。――わたしは誰ですか。夢の中の男は、いつもわたしを睨みつけてこう言った。「お前は誰だ。なぜここにいる。」……知らないよ。気づいたら生まれてて。気づいたら大人になってた。子供を生きるのに精一杯だったあの頃の方が、よっぽどまともに「生きて」たのかな?わたしは誰で、どこから来たかなんて、あまりにも馬鹿馬鹿しすぎる問いで。余裕で答えられたはずなのに。わたしは誰だろう?どこから来たの
よーこ さん作 [465] -
夜に咲く華〜その18〜
橋の向こうは通称どぶ板通り。無法遅滞でよく堀に死体が浮かぶときは大体が向こうの人間だ。お金の無い日雇い人夫などが女を買いに行くが病気持ちの女が多く性病をうつされる。また、柄の悪い連中がのさばり治安も悪くまともな者は近寄る事はしなかった。ただ、身を隠すとなれば誰も詮索しないので安全だろう。紅と連二郎はとりあえず近くの茶屋に入り、落ち着く事にした。「小物屋を売ったお金が結構あったと思うのだけどなんで
岬 登夜 さん作 [315] -
夜に咲く華〜その17〜
紅の目は自然と妙を追っていた。そういえば以前に比べ妙が綺麗になった気がする。頬はうっすらと紅をまとい腰つきや、ちょっとした仕草に女の色香がみえる。当の妙は紅に見られているのに気付かず帳場の掃除をしている。妙が連二郎と?あの簪を拾い、あの時の妙のあの反応。明け方聞いた下駄の音。どう考えても妙と連二郎は通じ合っている。何度考えても答えはそこに行き着いた。それと同時に紅の心はますます締め付けられ、妙に
岬 登夜 さん作 [262] -
腐りかけ?
オーデコロン、ヘアトニック、シーブリーズ、マウスウォッシュ、煙草、リキュール…様々な体臭と上っ面のタワイモナイ会話の洪水に居たたまれなくなって「…チョット失礼…」と吐き気を堪えながら席をたっていたトイレの使い方の汚さを会場の諸君にみせてやりたいくらいに、ナッチャアイナ…不快感がピークになってすっかり帰るつもりで一歩でると、カウンターの隅にいる男と眼があってしまった。暗い…久しぶりに己より深
Seoul さん作 [275] -
シャバ
ふー、やっとシャバにでられたぜ!みんなぁ人足先に出てるぜー!シャバに出てまずやることといえば、まず見晴らしのいい場所に行くか。体がなまっちまってるから思うように体が動かねぇが、、よし!ここいらでいーか!そして次にやることといえば、、これだ!うぉーーーーーー!!わぁーーーーーー!!最高!!こんなにも叫ぶ事が楽しいとは思いもしなかった、、生きている、、俺は今生きている感じがする。自分が生きているとい
かねけん さん作 [258] -
スターフィッシュ2
伊勢本って あ行だから何するにも最初の方だ。でも、大体 安達とか青木とか あ から始まる名前の人が前にいた。だけどこのクラスには不思議な事に安達さんも青木さんも相原さんもいない。俺が一番初めに日直になった。黒板を綺麗に消して教室を掃除して先生に日誌を持っていく。嫌な事とか面倒な事って立て続けに回って来るもんだ。「失礼します。」さっさと日誌を出してさっさと家に帰ろう。俺は近くにいた先生に「これ、川
あゆむ さん作 [219] -
スターフィッシュ
この広い空の中であの輝く星達の中で無邪気な魚の様に流れた一つの星。9月の11日、教室で飼っていた金魚が死んだ。クラスのみんなは金魚が腹を向けてぷかぷか浮いている姿を見て泣いていた。小学生だった俺は死 という言葉の重さをよくわかっていなかった。-2×××年 春ー俺は高校生になった。どんな人がいるのか先生は男か女か部活は何に入ろうかそんな事どうでもいい考えたくない。行きたかった高校には呆気なく落ちた
あゆむ さん作 [235] -
このまま
『ボォンボォーブォンボボボボ』(バイク音)俺は当時警察からも目を付けられていたロクでもないヤンキーだった。いつも世の中に不満を抱え夜になると小さな単車でデッカイ社会と喧嘩をしてた。健「今日はどこに走りに行く?」俺「今日は地元を軽くながして帰ろうぜ。」いつも暴走か喧嘩。仲間と集まっては酒をのんでばかり、でもそれが楽しかった。ただ仲間といれる事が楽しかった。「イッキいきます」「イッキイッキイッキ」本
村田 祐 さん作 [418]