携帯小説!(PC版)

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ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。

  • 摩天楼 その19

    曇っているせいか、月は見えない。向こうには街の灯りが点々と見えるのみ。リリィがみんなの方を向いて挨拶しようとした時だ。目の前にひとつ影が立ちはだかった。マーチだった。マーチはリリィをわざと無視して酒場の中に入って行った。喉に何か詰まっているように苦しい。皆の方に目を向けた。「今までいろいろとありがとう」客達の視線は寡黙なマーチからリリィの方に再び移る。リリィはマーチが視界に入るのを避けたかった。
    river さん作 [360]
  • 腐りかけ?

    (あたしは何にも間違ったことはしちゃあいない!)この理不尽な自分のまんまで変に病院のご都合主義にあわすことは出来ない…足早に目的地に着きドアをノックした「ハーイ‥どうぞ!」バイク仲間らしき男女が部屋で談笑していたが、そんなこと構わずにズカズカ入ってた。「この中のどなたかがアタシを変態扱いした投書をしたみたいなんだけど、あたしは必要性なく患者さんの体を触ったりしませんよ‥それと文句が有るのでしたら
    Seoul さん作 [241]
  • 特別ではない主婦?

    それから何日間かは、『彼は誰かに頼まれてたのかもしれない』『彼があの子を好きなわけじゃないんだよ。きっと』あ、『ひょっとしたら。何か、あの子に手紙を書かなきゃいけない他の用件があったのかもしれない』だから、『彼があの子を好きなわけじゃないきっと。きっと!』『あれが「告白」っていうイベントではない!ハズ。きっと!』(神様。お願いです。彼があの子を好きだなんて事はないって、言って下さい。お願い!!)
    紀々 さん作 [275]
  • 特別ではない主婦?

    しかし、そのストーカーは。「家宝」を手に入れてから、間もなく。何気なく、ゴミ捨ての当番でフラッと通りかかった校舎の裏で。見てしまった。彼が、隣のクラスの女の子を呼び出して。ぶっきらぼうに手紙を渡しているのを。見間違いかと、何度も確認したけど。手紙を渡した男の子が、私の隣の席の彼である事に間違いなくて。そして、聞いてしまったの。彼が真っ赤な顔して、「返事待ってる」って言ったのを。彼、ちょっと声がう
    紀々 さん作 [246]
  • 夜に咲く華〜その16〜

    「女は自分に子が宿ったら産むって思うものだと婆が言ってた。私の母親は身体が弱くて子供は無理だと言われたけど私を産んですぐ亡くなった。そのせいで父親は私をあまりよく思ってないのだけど婆は言ってた。女は自分の命を次に繋げる為に子を産むのだと。それは誰にも止めらない女の本能だと」「なら、俺はその本能のお陰で今生きていられるんだな。やっぱり女は強いよ。お前を含めて特に吉原の女はよ…」ごちそうさん。と小声
    岬 登夜 さん作 [263]
  • 夜に咲く華〜その15〜

    そんな紅の独り言を連二郎は耳にした。「なに、らしくなく考えてんだよ。ここは遊郭だしお前は主人。遊女はお前に買われて働いている。お前が買わなきゃ他の遊郭が買うだけだし。借金の形に売られてくる女は山ほどいる。それが現実だ。だから、せめてお前は今までの様に女達を人間として扱ってやれ。そうすれば心は少しでも救われる」「らしくないか…。そうだよね。「お前は面白い女だな。今にも折れそうなか弱い華の様で実はし
    岬 登夜 さん作 [278]
  • 腐りかけ?

    「なんかあの人怖いな‥」あたしはそんなふうに一見言われることになれていた…尚に見透かされる前までは。 出会いは患者とナースというよくある立場であって、特別にあたしは関心があった訳でもなく、いつもの仕事をしていただけだ。意識しだしたのは尚がオペをした後に体の動かしようのない時期に尚の《彼女らしき》人からクレームがあった時からだった。「すいません。今から患者さんのお身体を拭きますので、お呼びするまで
    Seoul さん作 [242]
  • 腐りかけ10

    人工物だとしても、満天の星にあっという間に私たちは飲み込まれた…ドチラカラトモなく、肩を寄せ合い、宇宙を眺めた「…今度はもっとステキな本物の星をみせてあげたい。」 尚は暗闇のなかでも判る真っ直ぐな瞳でアタシを見つめてにっこり笑っていた。 「…アナタって案外に強引なんだね…」「嫌ですか…アナタと呼ばれるのは何だか新鮮だけども俺は、尚と呼ばれたいな‥」 「ウーンと、そんなこと照れて駄目やわ」 前の席
    Seoul さん作 [222]
  • 私はお空の星になったの??

    私の『頭痛』は、もう苦痛を訴える声を発することすら出来ないぐらいに、極限までになっていた。彼の修二が「どうしたの?さっきから変だよ・・。気分でも悪くなった?ねぇ・・涼香?ねぇ・・」微かに、そう。。遠くに問いかけているのが聞こえた・・。私は、まるで最後の力を振り絞るように「携帯の『梨子(りこ)』ってコに連絡して・・」とだけ修二に言うと、意識が凄い勢いで薄れ、パタリと音をたてたかのように、すべてがシ
    ココなっちゃん さん作 [494]
  • 特別ではない主婦?

    そしたらね。そこから何日か過ぎて、消しゴムも、もう少しで使い切るって大事な時期に。「あ!消しゴム忘れて来ちゃった!ゴメン、今日何回か、借りるかもしんない」って。隣の席から聞こえて来たのよ。と・な・りの!席!から聞こえて来たの。ど・・・・どどどどど!ど〜して!?どうして?何でなの!?私、軽く異次元空間に飛びました。シュンッ!って。アニメやマンガみたいに瞬く間に移動ですよ。(以下、異次元空間での私の
    紀々 さん作 [252]
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