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ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。
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言える 3
地元に戻ることにためらいはある、でもこれがイイ機会かもしれない。 地元に帰る電車の中、近づくにつれ少し緊張してきた。 それと同じ位、久しぶりにみんなと会える喜びも感じていた。 駅に着き、そのまま会場へ向かう。 会場は昔から馴染みの喫茶店で、特に学生の頃は毎日通っていた店だ。 店に入る時、少し緊張したが扉を開けると・・・ 『よう、久しぶり!』俺『マスターっ!うわ〜スゲー懐かしい、ぜ
ないん さん作 [210] -
十字路とブルースと僕と俺 4
居間のテレビでは、この当時一世を風靡したお笑いコンビが、漫才をしていた。それを見ながら俺たちはげらげらと笑っていた。夕飯を終え、おばあちゃん、父と母、父の妹夫婦、姉ふたりとおれの全員が居間に集まっていた。そのお笑いコンビが大好きだったおれは、尿意をもよおしていたにもかかわらず、漫才が終わるまでずっと我慢していて、終わったと同時にトイレへと突っ走った。縁側の細い廊下の一番奥にトイレはあり、居間から
ティシュー さん作 [281] -
僕へ送る手紙 5
来て欲しくない1週間後っていうのは、来てしまうと早いもんだ、っとユウスケは思った。とうとうミカの両親に会う為に、二人はミカの実家の玄関の前にいた。少し緊張気味のユウスケに対してミカは、きれいな黒髪ををなびかせて、笑顔で振り向き「ユウスケ、あんまり緊張しないでね、大丈夫だから。」何が、大丈夫なのかわからなかったが、不思議と少し落ち着いた。ピンポーン。ドアがガチャ、と開き、出てきた顔を見てびっくりし
もうぎゅう さん作 [198] -
人格の崩壊【始まり】
つまらない…精神が弱っていたあの時に『誰か…』に依存して(頼って)いた僕は、依存して(頼って)いた『誰か…』に飽きられ闇のどん底に堕ちた…その頃は丁度、実の父親が亡くなってから間もない時だった。その『誰か…』は知り合い(家族)がいなくなる苦しみを解っていると言ってくれただけに、余計にショックが大きかった…それからの人生がつまらない…高校の時に抱えた腰の持病も悪化してきている。出会い系詐欺に騙され
SUZAKU さん作 [375] -
夜に咲く華〜その14〜
「あやめ姉さん、何か心配事でもあるの? なんだか元気ないけど…」あやめは紅を見て笑った。「紅ちゃんに初めて会ったのは私が16、紅ちゃんは10の時だったね。親の借金で売られて来て何人もの男に抱かれて、それでも私は私と頑張って十年、ここまで来た。やっと借金返し終えて気がつけば三十路手前。田舎では戻ってくるなって疫病神扱いされ、私って何だろうって最近考えちゃってさ」吉原の遊女の多くは借金が返せずここで
岬 登夜 さん作 [331] -
腐りかけ?
郵便受けがカタリとなる音で半ば覚醒した…枕元に手を伸ばす。時計は午後3時半を知らせてくれた。このままイツモノヨウニ晩飯まで微睡んでしまおうか…然し郵便受けが気になった。おまけに喉が渇いてる。起きるためには二つくらいの用事が欲しいナマクラなアタシだ。片手にORANGE ジュースをゴクゴクやりながら、郵便物を確認してしまう「えーっと…携帯料金請求書か…基本料だわね…クリーニング50%OFF?ああ…あ
Seoul さん作 [492] -
特別ではない主婦
30ちょい過ぎ。有り難いことに結婚をして。出産も2度経験し。ある種理解のある?主人とヤンチャな息子二人と騒がしくも平和な毎日を過ごす私。そんな私にも「夢」があった。こうして文章を書いて、本にする事。自費出版すれば良い事なのだけど、平和ボケ?した主婦の欲は深い。有名出版社から出したいよぉぉぉぅ!えぇ、無理だと思います自分でも。今の自分の力量では(笑)でも、そんな事「夢」に 描いても自分の中だけです
紀々 さん作 [383] -
腐りかけ
外は秋雨な朝であった。肌寒いが、夜勤入りの時は半袖で来たから、しゃあなし。車までひとっ走りや!運転席に濡れたまま滑り込み、タオルで頭をゴシゴシふきながら考えた…毎日死にたくてたまらないのに、生き続けてるだけの人と死にたくないのに突然しななくてはならなかった人と死ねばいいのにとあてにされなくなった人とじゃあどれが死に近いんだろう?生き続けて…小さい喜怒哀楽をゴシゴシ片付けながら、それでも少しでも変
Seoul さん作 [272] -
私はお空の星になったの??
今朝、目が覚めてから『頭痛』がしていた。頭痛もちの私にとっては、たいして気にとめることもないような、普通の朝のように思っていた。このときは・・。昼間、仕事をしている間も『頭痛』は続いていた。痛みはヒドくはないが、『頭痛』を好む人はいない。昼食のあと、市販の頭痛薬を飲んでみた。午後7時・・二週間ぶりに彼の修二と待ち合わせをしていた。さっきまで、薬が効いていたのか、『頭痛』のことを忘れていた。ただ。
ココなっちゃん さん作 [530] -
コロセウム
円く切り取られた空の下で。新たな血が流される度、歓声が湧いた。誰かが倒れる度、人々は醜悪に顔を歪ませ、狂喜した。彼等に見下ろされる奴隷達の、表情は見えない。誰もが、使い古された、みすぼらしい、鉄の仮面を被っていた。身に付けている物も、ボロ切ればかりで、とても服とは呼べない。その血の赤だけが、どこまでも紅く、美しかった。新たな奴隷が二人、引き出された。やはり鉄の仮面を被っていた。向き合う二人は、遠
ケィ。 さん作 [423]