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ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。
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夜に咲く華〜その5〜
そこで健吾の口が戸惑った。はぁんと顔をしてあやめが口を挟む。「男と女になったんだね?」あやめの言葉に顔を赤らめ健吾は続けた。その頃はつうも女中で僕の部屋付きにしてもらって…。僕はつうと結婚しても良いと思ってた。なのに…私の両親に二人の事が知られてしまって。母親とつうはすぐに追い出されて行方が判らなくなって。探しているうち吉原にいったと聞いてね。「紅華楼」のご主人はうちの爺さんと友達で頼って置いて
岬 登夜 さん作 [325] -
妄想バトロア
俺は羽山洋司、N県の上来高校に通う17歳高2だ。好きな食べ物はセブンの海老マヨネーズにひもグミ。好きな女性のタイプはショートカットの外国人系、よく行く場所はM川だ…今日もいつもの様に学校へ通っている。いつもの様にと言ってもただ可愛いJKを見に行くだけだ。むしろJKと言う言語は時代遅れなのか?それはともかく他の高校生と変わらない生活をして普通に生きている…ほんとなんにもない毎日だ。「ぅおい!羽山!
がーぷ さん作 [196] -
夜に咲く華〜その4〜
一緒に誘ってみよう。紅はあやめを茶屋に置き後を追った。吉原は遊女が足抜け出来ないよう入り組んで造られている。知らない人間は迷ってしまう。特にこの先は危険だ。知らない人間がいったら…。健吾の背中が見えた。「ねぇ。ちょっと」突然紅の姿を見て健吾は少し驚きの顔をし、紅だと判ると笑った。「よかった。迷ってしまって。だんだんと感じも変わってきてどうしようかと」確かにその先はきらびやかな吉原は陰もなくあばら
岬 登夜 さん作 [324] -
夜に咲く華〜その3〜
店の前を金魚売りの声が通り過ぎる。昼間は吉原から出られない遊女達目当ての行商人で賑やかだ。「紅華楼」の入口でも馴染みの行商人が遊女達を相手に反物や簪を広げている。紅はその光景を階段の端に腰掛けぼんやりと見ていた。あの健吾という青年事が紅は気になっていた。吉原に来て十日以上立つのに離れから余りでてこない。食事も向こうで一人で済まし、店の者と口を聞かず仲見世(遊女が客引きする場所)が始まる頃ふらりと
岬 登夜 さん作 [359] -
いいかお
「うん!大丈夫よ!!」いつもの私のセリフ。大丈夫なんかじゃない。本当は嫌だ。だって面倒だし、きついし…。でも、私はすぐに「いい顔」をする。「いい人」に見られようとして。それが一番楽だから。私は、公立高校に通う二年生。山崎はるか。まぁ、普通。別に変な顔でもないし、太ってもないし、かといって、痩せてもない。本当に、フツー。彼氏もいるけど、またこれもフツー。本当は、すごい面食いだけど、私には似合わない
そら さん作 [183] -
言えないままで
私は 今でも 鮮明にあの日のことを覚えているよ... 貴女はどう? 私は きっと これからもずっと忘れないよ 私たちの 友情が切られたあの日を ねえ 貴女は今 幸せですか? 友達がいますか? 笑えて いますか? 笑っていることを 私は 祈っています
空。。。 さん作 [192] -
夜に咲く華〜その2〜
紅は渋々帳場に向かった。呼ばれた事に心辺りがある。もう時期16になる紅は吉原で噂になるほどの器量と祖父譲りの人情、祖母から鍛えられた商才で最近絶えず縁談の話ばかり。呼ばれた事に察しはついた。しかし紅は来る縁談を全て断った。大抵の相手と言うのが紅より一回り上の他の遊郭の次男か三男。もしくは女を物の様に売り買いするのを生業とするぜげんあがりだからだ。紅はこの「紅華楼」が好きだ。祖父の清松は温和で人情
岬 登夜 さん作 [415] -
優しい巨人のうた
これは、誰かが拾った手紙……。《小さな人間へ。みんな、信じてくれないかも知れないけど、僕は、背伸びをすると、雲の上まで手が届くんだ。僕の姿は、みんなに見えないかも知れないけど、僕は、地球の上に、独りぼっちで生きてるんだ。だから、小さなみんなを見て、いつも元気をもらうんだ。だけど時々、みんなに悪戯をしちゃう。僕に気付いてもらいたくて。みんなのよく知っている、『地震』は、僕が飛び跳ねて起こるんだ。た
hiro さん作 [917] -
親孝行したい時には親は無し・6
不安に思っていた、僕に一言何も心配はないよ。僕の父親は僕が恥じるような父親では無かったようだ。そう思った自分が恥ずかしい。その人はいろいろ父親の事を話してくれた。会社では物静かな人で近寄り難い人だったらしい。しかし家で僕と居るときは別人だったらしい。僕の父親は鍛冶屋をやっていたらしく、かなりの職人だったらしい。僕はこの話しを聞き今まで自分が何をしたらいいのか解らなかったが、一つ見つかった気がする
リア さん作 [253] -
夜に咲く華〜その1〜
紅(べに)は吉原生まれの吉原育ち。廓(くるわ)の若旦那だった紅の父親が売られて来た紅の母親を見初め、すぐに紅を身篭ったため紅の母親は遊女にならず廓の若女将の座についた。元々武家の出の紅の母親は身体が弱く、紅を産んで暫く後この世を去る。残された紅は父親と厳しい祖父母の元育っていった。紅が12になったとき父親の再婚話が出て父親は鶴と言う一回りも歳の違う若い後妻をもらう。若い鶴は何かと紅に焼きもちを焼
岬 登夜 さん作 [542]