トップページ >> ノンジャンルの一覧
ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。
-
19、鎖国〜国の行方、人の想い〜
その時また真咲の家の電話が鳴った。電話は必ず電話交換手を経由してたらかかってくる。『はい。桐島です』「真咲、今何してるだ」夫の龍吾だ。龍吾は会議の休憩中に真咲に電話をかけたのだ。『え?恋桜と一緒にいるよ』恋桜の寝顔を見ながら言った。「誰と電話してたんだ」『また、交換手さんとケンカしたの?』「佐伯のヤツ、毎回教えてくれねーんだよ」『佐伯さん、しっかりしてるわね。エライ』真咲は少し笑いながら言った。
絹服誓愛 さん作 [210] -
蝉の音?
涙も枯れた佑子は立ち上がり、台所の収納から包丁を取り出し、それを腹に刺した。迷いは無く、包丁は佑子の腹を指し貫いた。血液がどんどん溢れ、呼吸が巧く出来なくなる。その時、電話が鳴った。何故か佑子は電話に出なければと思い、力を振り絞って電話に出た。相手は先程出て行った長男だった。長男は声を荒げ、三男がいつの間にか見当たらなくなった、そちらに行っていないかと訊いた。佑子が答えない間に、玄関の扉が開いた
ITSUKI さん作 [227] -
蝉の音?
「今までありがとうございました」息子はそう言って出て行った。佑子は涙も出なければ、息子にすがりつくことも出来なかった。扉が閉まる音が聞こえ、鉄の脆い階段がたてるカンカンという音が聞こえた。音が止み、蝉の鳴き声が聞こえる。窓の外を見ると、林が日に照らされ、きらきらと緑色に輝いていた。佑子はじっとりと汗ばむのを肌に感じた。遂に蝉の鳴き声も止むと、佑子は卓袱台に突っ伏して泣いた。子どもの様に、叫ぶ様に
ITSUKI さん作 [266] -
夏下がり
朝と晩が涼しくなってきた夏下がりあたしはAB型で一言で言うと変わり者詳しく言うと気が強くプライドが高くお洒落も派手で口が達者更に詳しく言うと人一倍ビビりで泣き虫で甘えん坊でせっかち付け足すと根は真面目で情に熱い夏下がりは何故かあたしを見つめ直させる熱い身体を冷まし始め、『冷静になれ』と、囁かれてる様あたしの夏下がりメモリーカードは暑さで壊れたから新しいあたしの新しいステージを作ろう1からだけど、
ハル さん作 [407] -
サンニン
「やっぱビミョーだね。」ゆうぱちまでもがため息をついた。 その時、俺のちっぽけな脳ミソは精一杯の力をこめて回転した。アルファベット・・・・ 頭文字・・・・・ H、K、Y・・・「わかったぞ!!ワイの“わ”、ケイの“け”、エイチの“え”をならべて・・・」ぽかんとしている二人を無視して俺は地面にへたくそな字を刻んだ。「“わけえ”だ!!」二人は何も言わず、いや、何も言えなかったようで、俺の勝ち誇ったよう
兄さん さん作 [405] -
未来のありがとうへ(序)
僕は19歳の専門学生。今は接骨院の先生みたいなものを目指して毎日勉強をしている。だからバイトも接骨院。当然毎日だ。患者にはよく「若いのによく頑張るねぇ」などと言われる。でも僕は何も頑張ってない。勉強だって今までしたことがない。高校は私立単願で専門だってほとんど何もしないで入学できた。言ってしまえば運がいい。今だってそうだ。テストはカンニングしたりしてなんとか突破してきた。そんな楽な人生が代わり始
グラン さん作 [167] -
意味と価値
あたしの存在の意味あたしの存在の価値なんだろうなあまだまだリセットは可能なのにそんなエネルギー残ってない君があたしを捨てたらあたしは行き場のない身体と心をどこで持て余すの?煮物なんて柄じゃないお洒落して『あたし、綺麗でしょ?』って街を歩いて沢山買い物して本当なら、今頃充実した毎日を送ってる今更後悔しても遅いのに沢山迷い間違いただ後悔あたしの存在『きえちゃえばいいのに』君の晩ご飯の煮物を上手に作る
ハル さん作 [544] -
未設定ー26ーキミは誰?カツミとアフターとアユムの世界
ーはじめにー久しぶりです。お待ちどう様、そんなに待ってナィって?いやいやこのペースで書いていると終わるまでにゃ、5年くらいは覚悟してほしいのさ〜。そのうちイヤでも待ってしまうから…。では、本文。始まりデス。『キミは誰?カツミとアフターとアユムの世界』06:23☆アユム☆ーおはよー早すぎたかな?返事下さい〜。アユムは送信した。昨日のメールの返事はない。何となく寝れなくていつもより早く目覚めてしまっ
未伊子 さん作 [384] -
カノン
私の本当の家族はこの人たちじゃない。きっとこれは夢なんだ。目が覚めたら召し使いや本当のお父さんやお母さんがいて、大きなお城の中にいる。森にはこりすや小鳥が歌を唄いながら自由に遊んでいるんだ。だから大丈夫。これは全部夢・・・私はこの世界では真緒として生きていて、いつも家でお酒を飲んで私を殴る男とその男に逆らえず、ソープで働いる弱い女と住んでいる。ここに居場所なんてない。私はここにいるべき人間じゃな
Sami さん作 [257] -
サンニン
「ここにヒロヤガッツ隊を結成する!!」 当時8歳の俺は天高く響くような声を小さな空き地にちらばせた。「なんでヒロヤ中心みたいになってんだよお」さっそくブーイングを鳴らしたのは菊地薫(きくちかおる)。少し女っぽい名前だがこいつの股にはちゃんとした立派なもんがついている。「結成を決めたのは俺なんだから、リーダーは俺!だから俺の名前がつくのは当然だ!」俺は威張りに威張り散らした。特にガキ大将というわ
兄さん さん作 [545]