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ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。
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謎
生きてること地点だけが現実。後はみな幻想。いつの頃からか、私はそう思うようになった。 転々と移り住んだ家はみな借家。東京でも藤沢でも何回も転居し、その全ての家は開発の波に呑まれて跡形もない。 いったい亡父の仕事は何だったのか。測量機器のメーカーの輸出担当部署で一生を終えた亡き父は謎の多い人物だった。 どうしてあんなに引っ越しを繰り返す必要があったのか、それも謎の一つだが、真実を聞けるはずの母さ
ハリネズミ さん作 [374] -
年下の彼 ? 覚醒
哲也のその告白に、理子は、頭を激しく殴られたような衝撃を受けた。 「彼の言う通りだわ… 私は、彼を責められる資格のある人間じゃなかった。 彼と一緒にいても、私は、いつも不安だったし、いつも心から楽しんでもいなかった…」人間は、意識的にしろ、無意識的にしろ、常に、嘘をつき続ける動物だと言われる。誰だって、完全に、他人を、非難できる人間なんていないのだろう。 聖書に、次のような内容の一節がある
マリリン さん作 [576] -
年下の彼 ? 裏切り
少しずつ不信感を募らせていった理子は、ある日、「図書館に行く」と告げて、出掛けた哲也の後を、つけてみた。結果、パチンコ店の中に、姿を消して行く哲也の後ろ姿に、理子は激しい裏切りを感じた。その激情は、彼女自身、押さえ堅いものだった。それは、彼女の純粋さ故…… あるいは、若さ故のものだった。2時間後、再び店の外に姿を現した哲也に、理子は激しい怒りの言葉を投げ付けた。 「図書館に行くなんて言って
マリリン さん作 [410] -
血を繋いだカヤとアサヒ
栗田 歌夜23歳性格は凶暴。傲慢。仕事=キャバクラ嬢桜井 朝陽23歳性格は穏やか。控えめ。仕事=受付嬢2人の共通点寂しがり屋2人の問題点自殺行為それでもお互い生きている。死にたいと思う毎日を必死で生きている。「ねぇ、生きてる?ねぇ」「………」「おい!!死んでんの!?」「…生きてます…」「あんた何してんの?こんな真夜中の公園で。」「手首切ってました。」 「いや、ここあたしの家の前だから他でやっ
ライン さん作 [457] -
風に吹かれて
風に吹かれて どこまで行こうか皆 秘密を隠す傷ついている暗い道を模索中そのやさしさはあなたの哀しみその笑顔はあなたの涙あなたが今必要なのは どうしてなの?一つ一つ 出会いに感謝するその一つ一つに意味あると信じているからあなたを大切に思いたいそして あなたを信じたいあなたのことを愛しているそれは確かなこと確かなこと確かなこと…
サクラ さん作 [658] -
18.鎖国、〜国の行方、人の想い〜
『心配だわ』咳込む娘の声を聞いていられなかった。一刻でも早く歌恋のそばに行き看病をしたかった。『大丈夫だよ。私だって医者の卵だし、あとは咳だけだから』そう、歌恋は医大生なのだ。夫の龍吾と長男の隼人は国会議員で、次男の渓吾は新聞記者、長女の愛留は医者で次女の歌恋と三男の爽吾は医大生だ。『そう。何かあったらすぐ電話するのよ』一刻でも早く行きたい気持ちを込めて言った。『ありがとう。ママ』そして二人共、
絹服誓愛 さん作 [262] -
夏祭り6
夏祭りの次の日、東京に帰る僕をナナは泣きじゃくりながら離そうとはしてくれなかった。母さんがなんとかなだめてくれたけど、最後までしっかりと握りしめていたナナの手の強さは今も忘れていない。あれから15年が過ぎた。「父さんいつまでネクタイなおしてるんだよ」「コータ、先に行っててくれ。父さんあとからいくから」「ちゃんと来るんだからな?ナナ待ってるんだから」「わかってるわかってる」トイレの鏡の前でしきりに
ルクルト さん作 [281] -
夏祭り5
帰り道、ナナは白い金魚を見つめながらホントに嬉しそうに笑っていた。家に帰ったら母さんが迎えてくれて、金魚を水槽に入れてくれた。はしゃぎすぎて疲れていたのか夕ご飯を食べてお風呂にも入ったらナナはもう寝てしまった。母さんと2人でリビングでテレビを見ていると母さんが僕の手を握りしめて言った。「今日はありがとうねコータ」「ナナ、明日泣くだろうね」僕は明日父さんの待つ東京に帰る。父さんと母さんが離婚したの
ルクルト さん作 [251] -
夏祭り4
「金魚とれなかった」ナナはかなり落ち込んで涙目になっている。「あと100円しかないから仕方ないよ」「白い金魚欲しかった」ナナは水の中を楽しそうに泳ぐ白い金魚をじっと見つめて動こうとしない。「そろそろ帰らないとお母さん心配するよ」そう言ってナナを引っぱるけどなかなか動かない。「お嬢ちゃんこの金魚がそんなに気に入ったのかい?」「うん、白いのキレイなの」見かねて金魚すくいのおじさんがナナに声をかける。
ルクルト さん作 [261] -
夏祭り3
金魚すくいは200円で三回挑戦できる。「これで金魚すくうの?」金魚をすくう「ポイ」をまじまじと見つめたあとナナはおもむろにポイを水にくぐらせた。「えい!」ポイを白い金魚の下に持ってきて勢いよく持ち上げる。しかし金魚はするりとナナのポイをすり抜けてしまった。「逃げちゃった。もう一回!」再度ポイを水につけるがさっきの勢いのせいで紙は破けかかっていたので金魚は真ん中を破いて逃げた。「失敗しちゃった」「
ルクルト さん作 [238]