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ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。
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スカバンburn!!〜夢〜 -151- 消えた音
――病室美弥が出て行った後も病室の中は静かで昨日と何も変わらない。ただ一つ、あの鶴だけ美弥によって綺麗に飾られていたその中で翼はただ窓の外を見つめていた夢なんか見なかったら――俺はぁ!音楽で生きていきたい!――音楽さえなければ――音楽が好きで楽器もこのバンドもメンバーもぜーんぶ大好きや――全部なかったら、俺は…「ああぁぁあ!!!」机の上の食器を勢いよくはらいのける左腕。そして音をたてて床に落ちる食
きゃしーさん作 [332] -
夢跡†(14)
話しかけるべきか、否か。用事があるから急いで帰ると言った浦田と別れ、下足場を出た神田は懸命に生徒に訊ねている、立木を発見した。(仲が良いってわけでもないし…、昨日の今日で親しげに話しかけてもいいのか?)少し悩んだが、結局声をかけることにした。「た、たちっきぃ!」(か、噛んだ…。恥ずかしい…)そんな噛んだ…神田の内心を知らず、気がついた旭は手を振って近づいてきた。「神田くんこんにちはーっ」ビキッ。何
つるさん作 [434] -
夢跡†(13)
神田の手を叩いたのは、お金を落とした男子生徒だった。神田が固まっている間に一人で小銭を拾うと教室を出ていった。しばらくして、神田はポツリと言った。「…浦田。俺なんかやらかしたか?」「今の神田の行動に非はなかったと僕は思うよ。以前に恨まれるような事やったなら別だけど。」淡々と答える浦田。空気を読めないコイツに今は救われてるな。「それはない…と思う。そもそもアイツと話したことすら無いしな」ふーん。と教
つるさん作 [436] -
夢跡†(12)
これだけ言っても浦田はまだ追及の手を緩めない。「色々なんてあやしー…」もう勝手に言ってろと、ため息を吐いた。ノートを机から出そうとしたとき、「あっ…」ジャララララッ 教室に響く小銭の音。誰かがお金を落としたようだ。音のした方を向くと、口の空いた財布を手に、立ち尽くしている男子生徒がいた。神田達のいる場所に近いため付近にも散らばっている。自分の足元にも小銭が転がっているのを見て手伝おうと、手を伸ばし
つるさん作 [638] -
スカバンburn!!〜夢〜 -150- 風邪はうつして治せ!
――一方、伸昭の家伸「おはよ〜」秋「…あ…さ…?」秋奈が目を覚ますと、彼女はベッドの上に居た秋「・・・」伸「ほら、ちぃた、お前も起きろ」ち「ん〜…」秋「きゃぁぁぁあ!!!!!!」伸ち「Σ(゚゚ノ)ノ!!」秋「な、何したの!?」伸「はあ?」秋「何でうち、ノブ君のベッドに…昨日何が…」伸「落ち着けって。昨日君が泣いて帰ってきてそのまま寝ちゃったから、わざわざ病人の俺がベッド譲ったったんやろ?」秋「え…
きゃしーさん作 [469] -
スカバンburn!!〜夢〜 -149- 元気?
――翌朝 ワン家猛「おはよ〜」聖「おはよ」朝早く猛がリビングへ出るとすでに聖二が一人で新聞を読んでいた。猛は声をかけるとその彼の向かい側に座った猛「せぇちゃん、この問題教えて」聖「…ん?どれ…」問題を睨む2人。その間に波音が起きてきて猛の隣に座った波「聖二〜」聖「んー?」波「元気?」聖「え?」顔をあげると波音も猛もじっと彼を見つめていた聖「…あぁ、元気だよ」猛「秋奈とまたケンカでもしたん?」聖
きゃしーさん作 [347] -
海上の道 <下>
私は茫然としながら浜辺まで降りていった。よくよく光の道を見ると、それは道ではなく、さっきのハルのように光を帯びた無数の猫たちが集まって道のように見えているのだとわかった。猫たちは西の方角へと海面を歩いて向かっていた。この光は死んだ猫たちの魂ではあるまいか?そしてこの浜から西方浄土へ向かうのではないだろうか?私はこの世のものとは思えない光景を見てそう思った。ならばハルも、死んでしまったというのか?こ
シナドさん作 [805] -
海上の道 <上>
潮騒に混じる呼び声で目が覚めた。「旦那さま、旦那さま…」まだ夜が明けぬ暗闇の中、目を凝らして声の主を見極めると、一ヶ月前から行方がわからなくなっていた飼い猫のハルが枕元にいた。「起きてくださいまし」そのハルが口を利いている。私は一瞬、行方のしれぬ老猫を心配し続けたせいでおかしな夢を見ているのかと思った。しかし肌を切るようなニ月の寒さはまさしく現実のものであるように感じられた。「旦那さま、お別れの挨
シナドさん作 [613] -
スカバンburn!!〜夢〜 -148- ちがう
隆「珍しいな…聖二…」突然登場した聖二に隆一は呆気にとられていた。その肩が大きく上下するほど息のあがった聖二の様子にさらに彼は眉をひそめた隆「翼に会ったんやろ?なんかあったか?」聖「いや何もない」首をふる聖二隆「……秋奈は?一緒に行ったんやろ?」黙り込んだ彼をまじまじと眺めた後、隆一はまた背を向け作業をはじめた隆「…そこにクッションあるやろ?…泣きたいんやったら、それ使え。そしたら皆に聞こえなくて
きゃしーさん作 [341] -
スカバンburn!!〜夢〜 -147- どっちに向かえば…
――伸昭家ピンポーン―――伸「…んー…」鳴り響くチャイムの音。今朝と変わらず伸昭はだるそうに寝返りをうったピンポーン伸「…」ピンポーン伸「…こんな時に限って誰もおらんのかよ」伸昭はしぶしぶ立ち上がると玄関の扉をあけた伸「どちらさ…」ギュッ扉開けた瞬間、何かに抱きつかれ伸昭は固まった伸「…秋ちゃん…?」秋「…うぅ…ぐすっ…」伸「…?」秋奈は伸昭の胸に顔を押し付けたまま泣いていた伸「あき
きゃしーさん作 [345]