トップページ >> ノンジャンルの一覧
ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。
-
涙の絆 23
医師と純は向かい合うと医師の方から話し始めた。「お名前は?」 「坂木です」純は、いたって普通に答えた。 下の名前はと医師は続けた。 「純です」「はい。では、今おいくつですか?」 「21です」 それからも医師の質問は、いくつか続いた。 純は、ここ最近の出来事を聞かれると事実を告げた。 それに対して医師は、一瞬、同伴した父と姉の顔を見遣った。 医師は、父と姉が頷いたのを見て言った。 「一応、専門
キャロルの秘密 さん作 [794] -
遺書−私と彼女という現象−
−第八話− 独りで全てを背負い疲弊しきった『A』は、<鬱病>になり、メンヘラーになった。その上、病院から出された薬ですっかり中毒症状を感じていた。『A』は1週間で全部で400錠近い薬を溜め込むと、12月のある晩男に「じゃあ、寝るね。バイバイ」といい、その全てをビールで飲み干した。その直後から記憶は消滅した。気がつくと薄暗がりの個室で両手と身体を縛られて天井をみていた。「……A、もう一度やり直そう
あきは さん作 [349] -
あいのいみ
最近あたしにもようやく愛の意味が理解できたあたしが大人になったからなんか愛を感じる様になったからなんかよう解らんけどな時に残酷で でも甘く優しい安らぎを誰もが必要としてもがくあたしは愛を知ったそれらを与える喜びを知ったから愛は、儚く……ないで。そんなもんやない。愛は。
ハル さん作 [514] -
くもり
仕事辞めて一週間こんなあたしを『店長』って呼ぶ子らがおったちゃんと仕事できてるんかなわからん事ないかな今日はあたしの嫌いな曇り煙草吸いながら求人誌広げてコーヒー飲むしかない日だったけど『曇り』は《店長思い出します》そんなメール読み返しながら曇りも悪くないそう感じた曇りの朝方
ハル さん作 [456] -
17、鎖国〜国の行方、人の想い〜
その頃、総理官邸では総理大臣の妻【桐島真咲、58才、既婚】がアメリカに留学中の娘と電話していた。真咲の立っている後ろのベビーベッドの中には孫の「深井恋桜、フカイレオ、0才6ヶ月」が寝ている。恋桜は龍吾と真咲の長女、「愛瑠、メル」 の長男だ。今日愛瑠は夕方まで勤務があるので真咲に恋桜を預けている。真咲は風邪をひいている次女の「桐島歌恋、カレン、24才、独身」に電話をしている。『歌恋、ママそっち行こ
絹服誓愛 さん作 [308] -
遺書−私と彼女という現象−
−第七話− 独りで全てを背負った『A』は、どんどん疲弊し窶れていった。でも、男は働こうとはしなかった。『A』は最初、不眠症になったという。酷いときは3日も眠れずに仕事にいった。苦悩は剃刀のように『A』の心を傷つけ、『A』はふさぎ込むことが多くなった。そんな日々を半年も堪えていた『A』に2つの事件が起きた。1つは仕事中の怪我、入浴介助中の他の職員の間違いで腰を痛めた事による休職。 そして、2つ目は
あきは さん作 [330] -
遺書−私と彼女という現象−
−第六話− 『A』は、自嘲気味に笑って、吐き捨てる様にいう。「結婚したら何かが変わって幸福になると思っていたの。」まだ、子供だったわと『A』は呟いた。 新しい職場をみつけ、その半年後に『A』は男と結婚した。それから半年は何事もなく穏やかな生活が続き、結婚して幸福だと本当に心から感じていた。しかし、一つ問題は起きていたのだ。それは『A』ではなく、男の職場。男は毎夜のように午前様で『A』に車で迎えに
あきは さん作 [337] -
子供水先案内人?
つい女につられてわめいてしまった。おかげで女はえ?と動きを止めた。「何?死んだですって?」女はその言葉と共におりくずれた。気を失っている。「あ〜あ、これだから生身の人間は・・。」あ・・、あ、い、愛!女が飛び起きるとそこは、近くの公園のベンチだった。平日の真っ昼間とあって人通りがない。「ここなら、ゆっくり話せると思ってね。」振り返ると、さっきの男が立っていた。慌てて立ち上がろうとするが、ぐらと目の
Joe さん作 [486] -
おかん
恋愛する 仕事する 洗濯する 煮物つくる あたしのおかんいつまでも恋愛するおかん いつまでも女でいるおかん考えも甘くて、いい加減なおかんだけど、おかんの連れて来た変な男たちのせいで あたしの人生散々だったけどお陰で、長女のあたしはしっかりし過ぎたよ。四人も子供おって、チビもおるのに3回目の結婚をするおかん。苦労好きのおかん。おかんの愛情不足で、頭おかしくなった時もあった。でもそれは過去の話。おか
ハル さん作 [505] -
遺書−私と彼女という現象−
−第五話− 『A』は、ただひたすらに男が、将来を認めてくれるのを待ち続けた。しかし、同棲が始まって1年が経った頃、始めの裏切りに『A』は気がついてしまった。月に11回の違法な当直勤務の間に男は別な女性とも交際していた。数回の無言電話と女特有の勘が違和感を覚え、問い詰めると男は平然と認め、「お前が仕事ばかりで、かまってくれないから悪いんだよ。」と言い放った。その時に一瞬とはいえ、『A』は男に殺意を
あきは さん作 [337]