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ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。
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狂人 ?
彼が、重い口を、やっと開いたのは、街角にクリスマスソングが、楽しげに流れ始めていた頃だった。「僕は、この世の中のことが、何もかも分からないことだらけなんだ。 何もかも信じられないし、君のことも、いや、自分自身さえも信じられない…」 彼は、いかにも苦しそうに、呻くように呟いた。「どうして、自分自身さえも信じられないの?」彼女は、心の動揺を隠しきれず、しどろもどろになって、こう尋ねた。「
マリリン さん作 [440] -
不甲斐ない
真っ暗な部屋で考え事をするろくなことを考えない過去の失敗、何時間前のしようもない一つ一つ、いちいち傷ついた言葉を並べては繰り返し後悔し、憤る ちっぽけで惨めな自分どんどん眠れなくなり 睡眠不足に陥る仕事でのミスは増える人への不満は重なる愚痴が増える…今いる場所を確認する“これでいいの?”君からのメールも途絶えた気が滅入ってしまっているなのに笑顔でいようとする私は壊れてしまいそうになる誰か救い出し
サクラ さん作 [550] -
夜桜
ある夜の事〜男は奇妙な夢をみた。夢が独りでに歩いているような感覚で、自分に語っているようだったからだ。〜〜男はアパートの窓に立ち、颯爽と空を飛ぶ、目的などない。素晴らしい夜景にも彼は目もくれない。この世界に楽しさは感じられないから。しかし、今宵だけは何かが違う。スーと赴くままに流され、たどり着いた先には満開のソメイヨシノが咲き開いている。綺麗な桜…男は片手にラムをとり、桜の木に語りかける。『苦し
シュウ さん作 [409] -
赤い日
手は赤く染まっている。私の村には、古から鬼が現れる。鬼といってもお伽話に出てくるような鬼ではなく、外見は私達と同じく‘人間’である。と言うよりも鬼は元々人間だった。全て人間に鬼になる可能性がある。普通の人間に分かるように言うならば、鬼とは犯罪や殺人などの罪を犯した人間であり、人間の心そのものである。私の一族は代々鬼を排除してきた。私も十歳の頃からこの仕事をしている。初めは、同じ人の姿の鬼を排除す
ダサヒ さん作 [391] -
狂人 ?
彼女の足元には、様々に色付いた落ち葉が、ハラハラと舞いながら、散り落ちていた。そこは、晩秋の湖が眼下に広がる公園。横には、最愛の彼氏が、肩を並べて座っていた。彼は、もう一か月も前から、彼女とろくに、口をきかなくなっていた。そして、その理由を、どうしても、彼女に話そうとはしなかった。彼女は、ただ寂しかった。それが、どんな理由であれ、彼が、本当の気持ちを、打ち明けてくれることだけを、待っていた。彼は
マリリン さん作 [492] -
生きてる
今日はカミさんの病院に付き合っている。あっ、オレは38才でバツイチで二度目の春を迎えた、明です。宜しく。カミさんが臨月で間もなく出産だから、仕事を休んで病院に来てるんだ。仕事は普通の小さな会社の運送部のドライバーで給料は30万行くか行かないかのギリギリ生活。毎日を平凡に生きてる男です。カミさんが間もなく出産を迎えると言うのにオレと来たら、就職活動真っ最中会社を辞めようって思ったのが今年の始め!毎
ダダダ さん作 [239] -
ギャグボクサーSTORY4
第4話紅月ジン?亮太は盗み聞きされていた。「あの……誰?」「俺は紅月ジン!!不良男だ!」(なんだこの人!自分で不良て言ってる!)と心の中でつっこむ亮太だった。「で、オレに…何の用で?」「てめぇの中途半端な夢をハッキリさせてやる!立て!」(なんで他人に自分の夢決め付けられんの〜!?)「亮太くん、」「ゆたか、オレの正念場ってのを見てよ。あの人と闘って来る」「さぁ来い!」「紅月くんか、じゃ遠慮なく行く
阪田亮太 さん作 [302] -
ギャグボクサーSTORY3
第3話紅月ジン10月22日朝、学校の日は毎朝友達の赤崎ゆたかが家まで迎えに来る、「おはよう!亮太くん」「あら、彼女が来たわよ!」阪田亮太の母、阪田渚がそう言った。「ち、違うよ!何言ってんの、じゃ、行くよ」「行ってらっしゃい」朝の会までには、まだまだ時間があったから、ゆっくりと学校へ「あ!そうだ。オレ、ボクサーになるんだ!」「え?ボクシングするの?亮太君が?」「あぁ、面白いボクサーになるんだ!」「
阪田亮太 さん作 [290] -
ギャグボクサーSTORY2
第2話ボクサーは僕さ2亮太はニヤついた(これで勝てば、オレはボクサーになれる!)右拳でお婆ちゃんの顔を狙い高速ストレート!!だが「甘い、甘すぎる!砂糖菓子かぁ!」意味不明の発言と同時にお婆ちゃんは亮太のストレートを見事かわした。「分身じゃー!!」「なに!?反復横飛びか?婆ちゃんが10人見える!!」老人…いや、人間とは思えない速さでお婆ちゃんは反復横飛び分身をしている。「さぁ!本物のアタシャ何処じ
阪田亮太 さん作 [297] -
ギャグボクサーSTORY1
第1話ボクサーは僕さ1岡山に住む少年、阪田亮太が居た。塚本小学校6年生で誕生日は3月1日。見た目は女の子のように優しい顔で身長も高くない。たまに変質者に女子と間違えられる。成績は中の上、運動神経中の下、友達は幼馴染みの赤崎ゆたか、あと友達と言える人は居ない。10月21日、ボクシングの番組を見ていた亮太「カッコいいなー」後ろから階段を降りる音がした、お婆ちゃんだった。因みに母は買い物へ、父は行方不
阪田亮太 さん作 [293]