トップページ >> ノンジャンルの一覧
ノンジャンルの携帯小説に含まれる記事が5567件見つかりました。
-
スカバンburn!!〜夢〜 -117- 病院
―――病院翼「いやー死ぬかと思った」ベッドに仰向けに寝たまま、翼がやけにでかい声で言った。その言葉にベッドの脇で彼の衣類をたたんでいた美弥はため息をついた翼「悪いな、心配かけて。でも誰も見舞いに来んなんて」美「…うちが来なくていいって言ったの。あんま大人数で来られても迷惑やし、あんたのその姿見たら波音なんか泣いちゃうんじゃないかと思って」まっすぐ仰向けになって怪我のせいで1mmも動けない翼には、
きゃしー さん作 [380] -
夢跡†(8)
まだ泣き顔の少女を気遣いつつ、話しだす。「あのさ、俺は自殺志願者じゃないけど、ええっと、……その辺りに誰かいたぞ。」フェンスの方を指差す。途端、ん?と反応した。「…もうちょっと詳しく話してくれる?」「えっ?ああ、」下足場を出てからの行動を出来るだけ詳細に話した。「君が来た時には既に居なかった…と」「そうだ」「ん…成る程」考え込む少女。眉間に皺が寄っている。おちょぼ口になった口からはブツブツと独り
つる さん作 [429] -
スカバンburn!!〜夢〜 -116- この展開は
拓『まあ、そうへこむなって』濡れた髪から伸昭の頬に滴り落ちる雨粒電話の奥の拓朗の声がやけに穏やかに聞こえ、ますます自分のふがいなさを思い知らされるような気がした。伸「でもやっぱ俺あかんわ」拓『何で?』伸「今日も、泣かしちゃってんもん。俺じゃあかんわ」拓『弱気になんなよ』伸「無理無理。どうせ、あれでしょ?俺みたいな軽男のせいで傷ついた彼女を男友達が慰めて、“そっか、私にとって1番必要だったのは彼だ
きゃしー さん作 [351] -
スカバンburn!!〜夢〜 -115- 邪魔する君
ちょうどその頃、コンビニへの向かう道の途中で、拓朗の携帯が鳴っていた。拓「もしもし?」伸『ちゃんと注意して見とくんじゃなかったんかよ!』突然怒鳴られ、慌てて拓朗は携帯を耳から離した拓「…ノブ夫?」伸『何で朝から秋ちゃん一人で、俺んちまで来てんの?何かあったら心配やからって、注意してお前らが見とくってなったんじゃないん?!』拓「…はい、すみません…汗…でも、皆が朝起きた時にはもう居らんかってんもん
きゃしー さん作 [342] -
夢跡†(6)改
「……えっ…ねぇっ」近くで聞こえる声と、揺らぶされる身体のために、目を覚ました。(あれ気絶…した…のか?)正常な思考が徐々に戻ってくる。ゆっくりと目を開き、身体を起こす。「あ、良かったぁ…。怪我はない?」後頭部に手をやって確認。僅かに腫れている程度。血が出てはいない。「ああ、大丈夫…」すると、ほっとしたような、申し訳なさそうにする少女。「…ごめんなさい。ついやってしまって…。悩みは人されぞれだも
つる さん作 [446] -
愛と暴力
いくら愛情が込められていてもどんなに愛情が込められていても 愛のムチだとしても 傷を負わせた瞬間 その行動は暴力に変わる
寒椿 さん作 [320] -
The Last Escape 第*章 2
車内の温かさについうとうととし、危うく乗り過ごしてしまうところだった。ついにバスが報道局に着いた。大事な荷物を忘れそうになり、小銭を取り落とし、降りるときに転びそうにもなり、…それでもどうにか、バスを降りた。「…あれ?」派手に盛ったブロンド。紫とピンクの服。後ろ姿でわかる。あれは…「ラインフォード先輩?」その声で彼女も私に気付いた。ああ、やっぱり…でも、どうして、ここに?「あぁ、リーナじゃない!
エアロ(猛烈なスランプ) さん作 [331] -
スカバンburn!!〜夢〜 -114- こんな気持ち知りたくなかった
聖「…甘えたくないなら、泣くなって」しばらくして聖二が言った秋「…グス(;へ;)」聖「でもええんちゃう?別に人に甘えるような人間でも」秋「…え?」聖「人間なんて皆自分が一番可哀想やって思いたいもんや。でも…そのくせ人に気持ちを理解されるのは嫌がって隠したがる。特にお前は弱虫なくせに、素直じゃない。強がるくせに、誰かに気づいてもらうのをずっと待ってる。お前が必要としてんのは素直に甘えられる奴やろ
きゃしー さん作 [330] -
スカバンburn!!〜夢〜 -113- もうやだ
秋「…ごめんなさい」叱られた子どものように小さく謝る秋奈聖「…何、急に。」秋「いっつもうちは自分勝手で、迷惑かけてばっかで…」聖「今さら何言うてんの」秋「…」聖「…あいつと喧嘩でもしたん?」秋「…」聖「秋奈」秋「…ほんまは…あんなこと、どうでも良かったの…あんなに熱くなって反論しなくたって良かったの」聖「…?」秋「でも…ノブ君が…自分は本気で人に好きになんかなってもらえないって…まるでそう言いた
きゃしー さん作 [350] -
夢跡†(7)
…そうだ。あれはジョークだと彼女に伝えねば。「…あれは冗談だし、謝らなくてもいいよ」すると、何か言いたそうな顔をする。(あ、そっか)「さっき言いそびれた…というか、言えなかったんだが、俺は自殺志願者じゃないぞ」「えっ?じゃあ…ええっと…?」「俺は自殺しようとしていたんじゃない」「…ホントに?」「ホントに」少女はその途端、ふにゃっとその場に崩れた。「はあっ…、良かった…。良かった…」(…!なんだよ
つる さん作 [428]